刃牙道感想 第72話「剣道」





ネタバレ。三輪敗北。
まぁ、そうなりますわな。
というわけで行っていよう!

全日本剣道選手権4年連続覇者、三輪猛丈(38歳)。
七段で巡査部長である。
うわーすごい経歴だー!
ところで九段で人斬りの佐部京一郎という人物が幻影刀だけで死んでいるのだが。(死んでません)
まぁ、アンタじゃ無理だ、三輪……

そんな三輪だが笑っていた。
武蔵とまみえることに喜びを感じていたのだ。
さすが4連覇にして七段。
強者であり強いんだ星人であった。
ところで九段で20人以上の人間を斬った佐部京一郎という人物がいるのだが?

武蔵と相対した警察職員たちは一様に本物の武蔵だと言及しているようだった。
地下闘技場の観客も本物と認めていたわけだし、武蔵には本物と思わせる何かがあるようだ。
わりと素直に現代に馴染んだピクルとは偉い差である。

このことを三輪は身体が武蔵と感じてしまっているのだと語る。
日本人の遺伝子レベルで武蔵への恐怖が刻み込まれているのか?
武蔵リアリティショックでアイエエエ……
ともあれ、バキ世界において武蔵が特別視され神聖視されていることがわかる。

そんな武蔵に真剣勝負を挑んだ烈の勇気はどれほどのものか。
そして、守護らねばならぬと奮起する本部の決意もどれほどのものか。
うるせえ守護れ!

剣道は模擬の「斬り合い」なのか、「剣術」の進化形なのか。
三輪は自問し、答えは後者だと自答する。
たしかに実戦では三輪は武蔵に勝てる要素はないのだが、スポーツに持ち込めば……あるいは……
そう、九段でかつて独歩とまみえた佐部京一郎は正面からやり合ったのが不味かったのだ。
いや、幻影刀で斬殺されたけど。

そんな中で武蔵が道場へとやってくる。
髪の毛が逆立ってやや不機嫌そうだ。 慣れぬ車に翻弄されたか、それとも強制的に連行されたからか。

三輪は武蔵と対面して早速冷や汗を流す。
既に気圧されている。
いや、これくらいなら刃牙もやらかしている。
4連覇で七段の三輪がこの程度の動揺で戦いに支障をきたすはずがない。
なお、九段のどこかの誰かさんはこの時点で戦意を失っていた。
ん? つまり、三輪は佐部以上の存在ということだ!

(これを………)
(これを見たかったのだッッ)
(竹刀による―――――)
(真剣勝負!!!)


こうして武蔵と三輪は竹刀を手に向かい合った。
その光景を見たかったと語る警視総監である。
ん? そんなに見たいのか? そりゃ剣道家なら古の侍との戦いは是非やりたいし見てみたいだろう。
しかし、警視総監自身が見たいと語るとは……
ううむ、よくわからん。取り引きも一体何なのか。

また、三輪は防具を着けていない。
いや、付けましょうよ。
剣道家だから恥ではないと思うのだが。
痛い目に遭うぞ?

剣道家われわれは)
(確かに手にしたのだッッ)
(武器の軽量化がもたらした―――)
速度化スピードの飛躍!!!)
剣道家われわれは)
(剣豪を超越こえる!!!)


その名の通りに猛る三輪であった。
竹刀による軽量化でスピードが上がった!
ならば、剣豪にも勝てる!
って、誇るのは得物かよ。
うーむ、そこは武器よりも立ち合いを語ってもらいたいのだが。
剣道の進化が武器によるものなら同じく竹刀を持った武蔵も同じようにアドバンテージを受けられる。 無論、竹刀の熟練度の違いはあるかもしれないが……

なお、竹刀は江戸時代には考案されていたようだ。
なので、武蔵も竹刀と付き合いがあってもおかしくはない。
さすがの武蔵も稽古まで真剣で斬り合っては稽古相手が何人いても足りないだろうし、竹刀を使えるのなら喜んで使っていただろう。
ああ……三輪が急にダメになっていく……元々諦めていたけどさ……

構える三輪に武蔵は無防備に近付いていく。
それに三輪は何のリアクションもできない。
振りかぶってやっと防御の姿勢を取るほどだ。
その時に竹刀の腹を片手で押さえている。
剣道の防御としてはありなのか、それ?
なお、剣道は防御にも厳しく反則を取られる防御法もあったり。

「むんッッッ」

何するものぞ三輪と武蔵の一閃が決まった。
三輪の竹刀をへし折り、武蔵の竹刀もへし折れ頭と背面を同時に打った。
こりゃ痛い。防具を着けておけば面のダメージは減らせたのに……
ともあれ、三輪、完全敗北であった。
一体何のために出てきたのか。
ピクルに服を渡しただけ剣持武の方が存在意義があったというものだ。

しかし、三輪は七段である。
八段に九段、そして十段とまだまだ剣道界の資格は続くかもしれない。
九段には人を20人は殺した佐部京一郎が待ち構えている。
いよいよもって武蔵の正念場であろうか……
なお、剣道は九段以降の段位は廃止されているので、実質八段が最高位となっているトカ。
次回へ続く。


三輪、散る。あっさり散る。
いいところが何一つなかった。
まぁ、仕方のないことかもしれない。
彼のことは忘れよう。佐部と共にな……

それよりも警視総監の狙いだ。
取り引きと言って特に取り引きしていない。
もしかして、剣道?の試合をやることが取り引きなのか?
それなら烈が報われない。
もうちょっとトンデモなことをやらかして欲しいのだが。

バキ世界の警察関係者は渋川先生とオリバだ。
この2人が武蔵に関わるのだろうか。
オリバの超パワーをどうするのかは見てみたいのだが……
蘇った死刑囚軍団が立ち塞がっても文句は言わないし、むしろ盛り上がりそうだ。
特に死刑囚では唯一五体満足なシコルスキー! 頑張れ! 敗北を教えてもらえるぞ!
まぁ、心は死刑囚の中では一番ズタズタにされたわけだけど。

さて、本編からは外れた話題。
次回のチャンピオンはバキのクリアしおりが付くぞ。
最強戦士6人のしおり!
勇次郎! 刃牙! 武蔵! 花山! 烈! 本部!
何故そこで本部! というか最強戦士扱いかよ!?
本部のよいしょは本物だ。……気張りすぎて死ぬなよ、本部。



刃牙道 7 (少年チャンピオンコミックス)