刃牙道感想 第136話「騒乱」



バキ死刑囚編アニメ化決定!
ビッグニュースですな。
グラップラー刃牙時代のアニメは正直今ひとつだったが、最近の過去作のアニメはジョジョを初めとしてクオリティが高い。
なので、バキのアニメにも期待したいところで。
でも、死刑囚編ってグロ表現がかなりあるから大丈夫なのだろうか。
花山が口を爆破されたら以後ずっと口元が黒で隠されるとか嫌だぞ……


さて、トランプもといトラムプネタで水を差されたが、武蔵のTV出演である。
何らかの番組の生放送に武蔵が出演しているのであった。
……意外と普通な感じだ。

だが、武蔵がTVに出る以上は問題が起こるに違いない。
故にみっちゃんの危機管理能力の低さは相変わらずなことがわかる。
この人はTVのことを気にせず暴れるぞ。
こんなのだから犠牲者が尽きないんだ。

武蔵の顔には大きな傷跡が出来ている。
本部のメリケンサックが残した傷である。
本部は練習試合とはいえ武蔵に勝ち消えない傷を残した。 十分な功績を残したと言えるのではなかろうか。
なお、独歩の残した傷はすぐに治って、ピクルに食われた肩は多分なかったことにされている。

アナウンサーは武蔵に宮本武蔵を問いかける。
が、いいリアクションがもらえない。
400年前の人物だから疑うと言うと左手にエア斬りを食らった。

「武蔵さん」
「今斬りました……?」


アナウンサーはエア斬りに気付いた!
みっちゃんやペイン博士みたいな格闘技関係者(ペイン博士は微妙なところ)が通用する限界かと思ったら、一般人にもエア斬りは通用するようだ。
そして、ポイントはTVを見ている刃牙・本部・紅葉が気付いていることだろうか。 エア斬りは映像として見ているものに感じさせる力があるのだった。

「え~……」「皆さんにも説明します」
「わたしの左手をこう――――」
「見えない刀が――」


だが、アナウンサー、エア斬りの解説を敢行!
何というメンタルの強さだ。
エアとはいえ斬られてなお解説するとは……
本部も見習えい。
傍目からとんでもない電波発言だがグラップラーとはいえエア斬りに気付いたのだから、一般視聴者もエア斬りを悟っているかもしれない。
そう思っていると今度は首にエア斬りを食らうのだった。
「わたしは今どうやら」「見えない刀でクビを落とされたもようです」
「仮に武蔵さんが刀を持っていたとしたら」
「わたしの頭部はこの足下に転がっているワケであります」


さらに解説続行かよ!?
とんでもない化け物メンタルだな、このアナウンサー。
ペイン博士でさえ凹んでしばらく動けなくなったのに……
アナウンサーとしてのプロ根性を感じさせるのであった。

アナウンサーは斬ることが好きなのかと問いかけると、武蔵は斬ることはいけないのかと返す。
やっぱり、武蔵は斬ることが大好きなようだ。
本部に敗北したことで素手に目覚めればと思ったが、そう簡単には行かないのであった。

武蔵は立ち上がる。
すると視聴者たちは武蔵の腰にエア刀の姿を見る。
これぞエア斬りならぬエア帯刀である。
一般人も勘付いているということは、やっぱりさっきのエア斬りにも気付いていそうだ。

「逃げろ」

「間に合わん」


主人公らしい台詞を言う刃牙と現実主義な本部のコメントであった。
この辺の刃牙の余裕のなさというか、こういうところはやっぱり嫌いではない。
最初にアクビした時はムカついたけど、以後の刃牙はけっこう好感を持てる。

「斬り登ること」「それがなりわいだ」

武蔵にとっての道は出世であり斬ることであった。
でも、今のご時世、斬っても出世はできんぞ。
みっちゃんもその辺を教えてあげればいいのに……
そして、武蔵はキレていた。
武蔵本人としてはよくわからん理由でよくわからんものに出演させられた挙げ句、アナウンサーはエア斬りを食らって動揺すれど解説している。 怒っても仕方ないかもしれぬ。
あとみっちゃんは少しくらいこの未来を予想しろ。

そして、武蔵は動き付きでアナウンサーにエア斬りを放つ。
エア一刀両断である。
これにはアナウンサーはさすがに気絶するのだった。
……気絶だよね?

「後に―――」「全世界に映像配信されることとなる「『生放送リアルタイム』エア斬殺事件」」
「武蔵の命運を決定付ける事となる」


エア斬殺だから実際はやっていないのか、それともエアで斬殺したから殺したのか、どちらが正解なのかはわからない。
だが、ついに全世界に本物として知れ渡り、その実力を見せることとなった。
武蔵の命運を決定付けるということは大事件が起こりそうだ。
日本だけでなく世界からの挑戦者が現れるのか?

武蔵がTVに出演した経緯も理由も不明だ。
何にせよこれで武蔵は逃げも隠れもできなくなった。
ある意味、願いは叶ったのであった。
しかし、誰がこんなことを……

「徳川ッッ」「帰るぞ!!!」

やっぱり、お前かよ、クソジジイ!
……これは武蔵が悪いというよりみっちゃんが悪いな。
大人しく本部を上回り勇次郎と並ぶ格闘技の天才、花田と戦わせれば良かったんだ……
次回へ続く。


エア斬りはやられた人間だけでなく、見ている人間も悟ることができることがわかった。
さらに動作を交えずとも殺気だけでもわかり、加えて帯刀もわかる。
トドメにTV越しでもわかるようだ。
刀を持たなくてもいいという言葉通りだな。
なので、刀を持たずに戦えばいいのではないでしょうか……

これで武蔵は世界中の強者、あるいは好事家に狙われることになりそうだ。
武蔵の知名度は世界レベルだと某インチキ知識を連発する看守が証明していますからな。
あれを伏線と考えると武蔵は鬼の貌を残している可能性もあるわけだ。

ともあれ、また武蔵の犠牲者が増えそうだ。
この状況で名実共に守護った本部は入院中である。
誰が守護るのか。
花田か?
今まで姿を見せなかったのはこのためだったのだ!
というわけで、山籠りから戻ってきた花田が武蔵と戦う!
勝手に戦え!

それとも本部の代わりに守護るのは刃牙だろうか。
刃牙はあまり愛されていない主人公である。
というのも、バキ以降はいつの間にかボスキャラを倒していることが増えたからだな。
オリバやピクルにワンパンで負けたのに、次に戦う時になれば圧倒してしまっているし。

そんなわけで武蔵に挑む者を刃牙が守護っていけば、いつの間にかボスキャラを倒して納得がいかんということもなかろう。
本部の意志を継げ、刃牙!
本部の意志を継いだ結果、驚き役兼解説役になったらそれはそれでありかな……