刃牙道感想 第144話「切れぬもの」



ゴム弾が武蔵を襲う!
うむ、本部と立ち合う以上に危機感がない。
いや、ゴム弾は無理でしょ。
鋼鉄の弾がスペックに通じなかったわけだし。
警察は過去の敗北に学ぶべきではなかろうか。
いや、死刑囚に惨敗したのは黒歴史として封印したのかも……

ゴム弾3連射が武蔵に放たれた。
武蔵はそれを一太刀で同時に斬る!
凄まじい動体視力と振りの速さである。
抜刀から一気に斬ってのけた点も凄まじい。
でも、まぁ、通じるわけないですよね。
多分、直撃してもダメージにならない。
「矢の方が速い」

武蔵のゴム弾の評価としては以上であった。
一応の火器に属するから射程では劣るかもしれないが速度という点では矢よりも速いとは思うのだが……
ちょっと戦国時代を美化しすぎていませんかね?

だが、戦国時代は烈クラスの強者を以てしてもそこそこの時代である。 武蔵を筆頭に人体のスペックが現代とは比べものにならないのかもしれない。
でも、全身が折れた本部でも油断していたとはいえ武蔵を抑えられるからなー。
本部でも何とかなるからなー。
いや、あるいは本部って実は剛力なのか?

武蔵が前に出ると機動隊は隊長の指示の元に左右に分かれる。
道を開けたのか?
いや、機動隊の秘密兵器、放水車だ!
そういえば、以前、71話に植芝盛平を捕縛する話で消防車を用いる作戦が語られていた。
今更になってのエピソード回収だ。

切っても切れぬもの、つまり水である。
それが機動隊の考える武蔵対策!
だが、そもそも切られる前提なのが不味いと思う。 そこは、こう、超遠距離からの狙撃とかにしようよ。
武蔵に剣を振らせるという前提がそもそも間違っている。
どうも作戦が雑な機動隊であった。

ともあれ、水なら勝てる!
でも、ゴム弾よりも速度は劣るだろうし、切れないなら切れないでかわされるんじゃ……
そんなわけで武蔵にあっさりかわされるばかりか、勇次郎との戦いで見せた全身が溶けるダッシュで一気に近付かれる。 違う、君たちに足りないのは切れるか切れないじゃないんだ。
当たるか当たらないかなんだ……

かわして接近して、武蔵は放水車の上に乗る。
武蔵式ゴキブリダッシュは速度はもちろん持続力も相当なものだ。
そして、そこから放水車を一刀両断した!
いや、ちゃんと一刀両断したのかはわからない。
だが、少なくとも放水器は真っ二つにした。
それによって水流も真っ二つにされた。
放水器を切ってもこうはならんと思うのだが、野暮なことは言うまい。

「水 切ってますよアイツッッ!!!」

そういえば、幼年編に硫酸を投げつけた不良がいましたね。
機動隊は彼と同じくらいに液体への信頼を持っていたようだ。
まぁ、全然ダメでしたがね。

機動隊は100人揃えたのに射撃はたった3人。
放水器もたった1台。
100人という数をまったく活かせていない。 ちょっと作戦がダメすぎやしないだろうか。
かといって数で押そうとしても斬られるだけだろうし、弱気なくらいがちょうどいいのか?
機動隊、全然ダメなまま、次回へ続く。


機動隊、役立たず!
後の描写からするとさほど強くない死刑囚に警察は大敗している。
なので、この結果は妥当と言えよう。
ムエタイ戦士が勝てないのと同じくらいに決まり切った未来である。

ただこのまま機動隊が負けるのでは盛り上がらない。
何か秘密兵器はないだろうか。
対死刑囚用の特殊部隊とか……
彼らにかかればシコルスキーにだって勝てる!
何にせよ100人で襲いかかるはモツがばらまかれるだけなのでちょっと勘弁願いたい。

それにしても放水車でさえ武蔵は切れる。
本部の言っていた通り、武蔵は鉄さえ切れるのだ。
じゃあ、何で本部は切れなかったのだろうか。
ピクルが切れないのはわかる。あの人、ティラノサウルスにパックンチョされて生きている変態だから。
だが、本部はダメだろう。あの人、横綱に負けるくらいには虚弱体質だし。
つまりは具足と鎖帷子が偉大すぎる。
これも尋常ではないフィジカルの持ち主が集う(と思われる)戦国時代を戦い抜けた防具だからか?
放水車は現代の車両だから戦国の侍と戦国の刀に敗れたのか?

これから考えると警察の逆転策は戦国の世に習うことかも。
機動隊全員が戦国時代の鎧に身を包んで武蔵へのリベンジを敢行するのだ!
……面白そうな絵面なのでちょっと見てみたいかも。