というわけで、ナレーションがアムロで安定感のあるバキ。
地下闘技場戦士5人と死刑囚5人が向かい合った!
集められた地下闘技場戦士5人は上位ではなく何でもありの実戦に強い5人だ!
だから、戦果という点ではあまり芳しいとは言えない花山がいるのであった。
刀や拳銃相手に戦って来たからな。
刃物耐性は警察が認めるほどですよ。
チョイスとして意外なのは烈だ。
結果的にはベストチョイスにもほどがある。
何せ烈は武器攻撃に慣れているどころか、自分から武器攻撃をするほどだからだ。
けれど、この時点では烈にそうした要素は感じられなかったし、けっこう場違いに感じたものである。
独歩や渋川先生はわかるんですけどね。卑怯だし。
ここで原作では説明された前田光世形式がガッツリ省略される。
説明するだけして無視されましたからな。
ともあれ、試合開始! なので解散!
ここで早速、独歩とドリアンの戦いが始まろうとする。
ドリアンに因縁のある烈はやや出遅れるのであった。
この差は着替えたからだな。
何せこの時の烈は珍しく私服というか、正装ではなくタンクトップだ。
ただ上着を脱ぐだけなら時間もかからないだろうが、烈の服の中では武器が仕込まれている。
その武器を置いてくるのに時間がかかってしまったな。
身に付けている物は武器として使っていいのが独歩流だ。
なので、背負っていたリュックを叩き付けて不意打ちを仕掛ける。
さすがの卑怯さである。
さらにドリアンの火炎放射を廻し受けで防ぐ技量も見せつける。
この廻し受けには烈も感心する。
この時点だと烈は最大トーナメント編の傲慢なキャラのイメージが強い。
だから、克巳の依頼で神心会のコーチをしたり、独歩の廻し受けを褒めたりするのは意外だった。
死刑囚編で一番掘り下げられたキャラは烈と言っても過言ではない。
そして、大擂台賽編で今のキャラを完全に確立する感じですね。
ドリアンを圧倒する独歩であったが、まさかのアラミド繊維で左手を切断されてしまう。
いきなりの衝撃展開である。
さすがの独歩も不可視の武器には不覚を取らざるをえなかった。
この時のドリアンの「ムァジシャァン」と舌を巻いた演技がいい感じにムカついていいですね。
だが、独歩もやられるばかりではなく切られた左腕で殴る!
これにどれほどの意味があるのかは怪しい。
それでも手を失おうと折れない心意気をドリアンに見せつけたことには違いない。
意表を突かれたこともあってか、ドリアンはダウンして独歩を逃がしてしまう。
ついでに烈もどこかへ行った。どこへ行ったんだ、烈。
独歩に付き添ったわけではないし……
上着に隠した武器を取り戻しに行ったりして。
一方、猪狩はシコルスキーに復讐を仕掛ける。
今度は手下のプロレスラー2人を率いているぞ!
大丈夫なんですかね、そいつらだけで。
強いが客を取れる試合が出来ない裏のプロレスラーなのだろうか。
結果としては猪狩の手下のプロレスラーは全然ダメだった。
コイツら、ガーレンにだって勝てる気がしないよ。
そして、猪狩はあっさりと土下座をして降参する。
……ちょっとノープラン過ぎません?
アンタ、手下2人と拳銃だけで勝てると思ったのか?
道場破りに来たシコルスキーがたった一人で2人のレスラーを倒す噂以上の強さを前に猪狩が黙っているわけにはいかなかった。
死刑囚のシコルスキーと言えど本気になった猪狩には敵わなかった。
そんなシナリオを描いていたくらい言ってくださいよ!
猪狩はシコルスキーに悲惨なくらいにボコボコにされる。
いくら卑怯な猪狩でも無法の強さを前には無力であった。
以後、プロレスがバキシリーズに絡むことはなくなってしまう。
いや、だからこそ、相撲みたいに新シリーズで強さを見直してもいいかも。
宿禰と戦え! あと本部を倒しておけ!
そして、最後に刃牙と梢江はデートをする!
この梢江の顔をよく覚えておこう。
多分、円盤特典とかで吐くくらい見ることになる。
そんなデートを邪魔しようとスペックが動き出す。
よし、よくやった! さっさとデートを潰してやれ!
今潰さないといつかSAGAることになるんだぞ!
しかし、刃牙は死刑囚との戦いが始まったのにマイペースだ。
いや、自然体でも戦えるからこそ梢江とデートしているということか?
この辺の自負心とも危機管理の甘さとも言えるものが後に梢江を悲劇に巻き込んでしまうのであったとさ。
……やっぱり、刃牙は詰めが甘いよなー。