バキ道感想 第15話「フリーファイト」



オリバが不意打ちで殴った!
オリバが全力で殴った時の破壊力は常軌を逸する。
もしかして宿禰が噛ませ犬なるか?

宿禰はオリバに思い切り殴られた。
鼻血を流すもののそれ以上のダメージは見せない。
オリバのパワーで殴られても平気という恐ろしいタフネスだ。 宿禰は相撲の技術で剛力を押さえ込むだけでなく、尋常ではないタフネスの持ち主だった。

「血ダラケノクセニ――」「爽ヤカサガ消エテネェ…」

不意打ちを食らった宿禰だが怒ったりせずむしろ頭を下げる。
これを前にオリバは爽やかさが消えないと形容する。
宿禰は爽やか系のキャラのようだ。いや、爽やかなのか?

昨今の新キャラはピクルに武蔵と物騒な人が目立った。
だが、宿禰は爽やか。
濃厚な味付けなのにくどくなく、どこまでも清涼感のある味わい!
今までに出た爽やかキャラはJr.が該当するか。
もしかして、宿禰も梢江に恋しちゃうか?
オリバとしてはこれで宿禰がキレた方が良かったのだろう。
スカっとするし怒った隙を突けるかもしれない。
だが、宿禰は肉体的にも精神的にも動じていない。 毒づく気持ちもわかるというものだ。

そんな宿禰にオリバは闘争心を燃やす。
一度投げられたのはすっかり忘れていますな。
今のオリバは慣れない力士の真似ではなく、ハンターとしてのオリバだ! 対し宿禰は腰を大きく落とす。立ち合いの体勢だ。

「見たかったのはこれだ!!!」
「「打たれる」覚悟を決意きめた力士の―――」
「他流試合!!!」


龍金剛と金竜山を忘れるなぁ!
みっちゃん、アンタの地下闘技場で二人の横綱が出ているから!
いや、それともあの二人は打たれる覚悟ができていなかったのか?
よくわからんけどみっちゃんが力士の他流試合が見たくてたまらないらしい。
武蔵編で本部の意外な強さが実証された。
それでみっちゃんは本部に勝った金竜山の、力士の強さが気になっちゃったのかも。
あの本部に勝つほどなのだからきっと強いに違いない!
なお、前述の二人の横綱のことは忘れました。

対してオリバは拳を構える。
これは金剛力士像の構えだ!
オリバはいつの間にか必殺技を身に付けていた。
いや、みっちゃんが勝手に金剛力士像だと盛り上がっているだけですが。

オリバに金剛とはなかなかの奇縁だ。
かつてオリバと戦った楊海王は金剛拳の使い手だ。 つまり、このオリバの新技の名前は金剛拳!
よし、いいぞ、オリバ。強敵と書いてともの技で宿禰を倒せ!
猛烈に嫌な予感がするけど金剛拳を継承しろ!
ダメだ、何かもう楊海王の呪いがここに来て湧き上がるのは不味い。

しかし、この金剛拳、見栄えは良くても凄く殴りにくそうだ。
こんな変に捻った構えじゃ腰の回転を伝えられませんよ。
いや、オリバほどの筋肉ならそんな理屈は吹き飛ぶのか?
不自然なトレーニングで生まれた不自然な構えが金剛拳!
……何かそれって楊海王のことですね。

オリバの金剛拳に対し宿禰はぶちかましでぶつかることになった。 フリーファイトとは言ったものの力と力の激突の形になった。
というか、力と力の対決で不覚を取ったのにこれはちょっと不味い気がするのですが。
オリバは相撲の技を使わなければ勝てると思っているのだろうか。
この人、頭がいい設定のはずなのに頭が悪いことを平気でするから判断に困る。
全力フルパワーでの激突を決意するとき 闘争たたかいは―――――」
「必然角力すもうになる!!!」


そんな金剛拳を宿禰は相撲と認めたようだ。
最初のオリバのタックルは相撲と認められなかったから進歩か?
それにしてもわりと相撲の条件が緩い。 全力でぶつかり合えば相撲とは何ともアバウトだ。
この理屈で宿禰はけっこう何でも相撲扱いしそう。 それが爽やかかどうかは置いておいて愉快そうではある。

オリバの全力の金剛拳。
宿禰の全力のぶちかまし。
力と力がぶつかった。
結果、オリバの拳が砕けた。
オリバの剛力を凌駕する宿禰のぶちかましであった。

オリバ超級のフィジカルの人間が相撲の技術を完全に使えば、オリバのパンチでは止められないようだ。
そういえば、オリバは刃牙と真っ向殴り合いの中で技を使われて劣勢に至っている。 絶大なパワーの持ち主であると同時に理合に敗れるのがオリバのサガなのか。
ピクルが武蔵に勝てなかったように単純なフィジカルだけでは闘争を制することができない時代になったようだ。

宿禰はぶちかましでオリバの拳を砕いた。
だが、これだけで終わらない。
さらに腰の後ろに腕を回し肋骨を掴む!
マワシではなく肋骨を掴むのがえげつない。
これはフリーファイトでも相撲の技術で戦える宿禰流相撲の技術なのか、あるいは相撲のルールが出来上がっていない段階で作られた古代相撲の技術なのか。
どちらにせよ相当危険な技だ。 タフに出てきた肋骨を掴んで破壊する毒蛭みたいな技ですな。

奇しくも宿禰はオリバが最初にやったタックルからの釣り上げをやり返している。
そのどちらもオリバのものより完成度が桁違いだ。
オリバ、大ピンチである。
かなり痛いことになりそうだけどほどほどに済めばいいのですが。
やっぱり金剛拳の呪いはかなりのものだった。
いや、ここでオリバは金剛拳に習って逆転すればいいのかも。
楊海王は最後どうなった?
そう、折りたたまれている!
オリバはここから自身を折りたたんで脱出するのだ!
……やっぱダメだな、金剛拳!
次回へ続く。