バキ道感想 第86話「知らん」



米国大統領が入れ替わったのだから今回はそのネタだ。
前にやったけどまたやるのかよ!?
なお、今回はわりと政治色があるのですがそこにはあまり触れないでおきます。
偏差値下げてけー。


ロサンゼルスのとあるホテルの0000号室に範馬勇次郎がいた。
いつものタバコが一気に灰になる豪快な喫煙をしている。
その勇次郎と同席していたのが大統領選に落選したトラムプだ。
範馬勇次郎、これが(回想を除けば)バキ道における初登場である。
初登場がこれかよ!?
うーむ、やっぱり相撲じゃダメだったか……

トラムプは大統領に当選したライバル、バイデムの宣誓を受けてはいけないと諭す。
自分が宣誓した時は勇次郎に対して敵対的な感情を隠さなかったトラムプだけど、その力にすっかり恐れをなしたのか、完全に下手に出ている。
勇次郎との友好条約を結べばどこまで効力があるのかはわからないが、勇次郎の庇護を受けることになる。
そうなればトラムプとしてはバイデムは手を出せなくなる。
なので、条約を締結しないように交渉をしに来たのだろう。

もっとも、勇次郎にとってはそんな事情は知ったことではないのは言うまでもない。
だからか、勇次郎は完全に興味をなくして沈黙したまま、ソファーに背中を預けるばかりだ。
相撲にも特に興味を抱いていない勇次郎がトラムプの提案に興味を抱くわけがないのだった。
最近の勇次郎は興味のあることがなさそうで退屈そうだ。
だから、ここまで出てこなかったのか?
さすがに勇次郎が大相撲を天才の集団と言い出したら困る。
「あの選挙はフェイク!」
「不正に次ぐ不正」「インチキに次ぐインチキ」
「世界はあのに陥れられたのだよ!」


言ったァ! それ、言っちゃったァ!!
まぁ、そこの真偽には触れないでおきます。
当blogは一切の政治的な主張をしないことをここに誓います。
ともあれ大統領選に負けた以上はこうした主張をせざるを得ないのだろう。

トラムプはそれは勇次郎が侮辱されたと主語を大きくしていく。
勇次郎を絡ませることで無理矢理大統領選を覆すのが目的だろうか。
だが、勇次郎は一切の耳を貸さないどころか寝ていた。
あの勇次郎が寝ている!? いや、勇次郎だって寝ますよ。
でも、寝顔を見るのは初めてだよ。
ギリギリ(黒歴史として有名な)「なんて握力だッッッ」の時くらいですよ。

寝ている間は当然の如く隙だらけである。
それは勇次郎とて例外ではないだろう。
ある意味では致命的な隙を晒している。
逆に捉えればそんな隙を晒しても問題のない相手がトラムプと言えるか。
つまり、勇次郎はトラムプのことを嘗めている。
大統領でなくなったトラムプに一切の価値はないということだろうか。

寝ている勇次郎にトラムプは何故か触れようとする。
寝ていることに驚くのはわかるけど触れるな!
超大型爆弾が目の前にあったら人は爆発しないとしても遠ざかる。
そして、勇次郎という爆弾は非常に起爆しやすい。守護るなんて言おうものなら大爆発する。 トラムプは当初は勇次郎にナメた態度を取ったり、今回に至っては利用しようとしたりと、勇次郎に対する警戒心がちっとも足りませんな……

一方で大統領選で勝利したバイデムは勇次郎の元へと向かっていた。
その脳裏に浮かぶのは友好条約のことである。
半ば反故にしようとしていたトラムプとは対称的に大統領になるに当たって勇次郎との友好条約は必須と考えているようだ。
勇次郎がベトナム戦争で暴れていた頃には(モデルとなった人物と同じ経歴なら)バイデムは議員になっている。
なので、勇次郎の脅威はよく知っているのだろう。
対するトラムプはその頃は議員ではなくビジネスマンとして活動していたし、だから勇次郎のことをあまり知らなかったのかも。

緊張と共にバイデムが部屋の中に入る。
そこにいたのは血を流しながら失神しているトラムプだった。 どうやら勇次郎に触れた時に反撃を喰らったらしい。

勇次郎はバイデムが気絶している理由は知らないのだった。
ただ寝ている時に触れようとしたとは推測していた。
そういったことをすれば反撃するという自覚はあるのだった。
行住坐臥、戦いを意識しているのだから、寝ている時にも隙がないのであった。
ジャックのオリジナルが奪われてしまってますます立つ瀬がなくなってしまった気がする……

「コイツを持って帰れ」「宣誓はナシだ!!」

「…………………イエッサー……」


だが、何だかんだで勇次郎はバイデムの宣誓を受けなかった。 勇次郎にとっては煩わしいだけのものということか。
でも、友好条約を結ばなかった以上はアメリカに付け入る隙を与えてしまったのかも。
いや、宣誓を受けなかっただけだし廃棄はしていないから継続で問題ないか?
とはいえ勇次郎に対する対抗手段はないから現状維持が背一杯か。
アメリカ最強のオリバが再起不能になったしね……

それにしてもトラムプは痛い目にあったけど目的は果たしているし、生きているのも奇跡だ。
勇次郎の打撃を受けて死ななかった初めての一般人かもしれない。 ある意味では勝利者か?
次回へ続く。
だが、来週は休載。
このネタやっておいてすぐに休載なんてそれが人間のやることかよぉ!!