バキで例えると本部が守護らねばならぬと言ったくらいの衝撃ですね。
何年前の話だよ。
とりあえず、前回のあらすじ！
ガルシアの別個体である悪魔王子の幻魔拳をおとんこと静虎は受けた。
だが、幻魔拳を熟知し回復させる術も知っている静虎は誰が教えたのかがわかったのだった。
そんな読みで鬼龍との連絡を取る。
どうやら鬼龍が悪魔王子に幻魔拳を教えたと読んだらしい。
だが、鬼龍の答えはNOだった。
誰が幻魔拳を教えたのか、全然わかってないぞ、この人。
ついでに言えば幻魔拳の後遺症にも悩まされていた。
全然対策できてないしわかってないしで全然ダメじゃないっスか。
ワシ、ファントムジョーの正体に心当たりがあるんやみたいな大外れだ。
鬼龍の株の落ち方はよく話題になるけど、静虎もまぁまぁ株が落ちてますね。
いや、文字通りの日頃の行いのおかげで鬼龍さんよりは何倍もマシだけど……
「動物園だ」「ゴリラが目の前にいる」
「なにを言っているんだ？」
そんな鬼龍さんは動物園でゴリラと対面していた。
なにを言っているんだ？
いや、急にゴリラが紙面に出てきて笑っちゃいますよ。
そういう話の流れでしたっけ？
それなりに浮世離れしている人のはずなのに何か急に動物園なんて場所にいるのも笑ってしまう。
鬼龍が動物園に何故いるのかは置いておいて、ゴリラと向き合っているのは柵から落ちた子供を助けるためだった。
悪魔を超えた悪魔（自称）のくせに善人みたいなことをしますね。
最近の鬼龍さん、善悪のベクトルがどっちに向いているのか、大変わかりにくい。
いや、気のいいおじさん路線ならこれが正解なのですが。
「いい機会だからコイツと
「ほうっさすがビクともしないか」
鬼龍さん、ゴリラの顔面に蹴りを放つ！
いい機会も何もあんた、何で動物園にいるんだよ。ゴリラに喧嘩を売るためだったのかよ。
それはともかく全然効いてない。
野生のタフネスは人間を遙かに凌駕するのだ。
しかし、鬼龍は慌てていない。
さすが元ラスボス、動物園のゴリラ程度に怖じるわけがなかった。
猛獣を相手にするのは格闘漫画の伝統だし、タフシリーズでも300kgのトラやら人を何人も殺した鬼熊やらグリズリーやらと戦っている。
動物園のゴリラ程度今更ですよ。
いや、何でゴリラ？
蹴りは通じなかったが怒らせるには十分だったのか。
ゴリラは反撃のパンチを放つ。
これには鬼龍もモロに受けるわけにはいかないのでガードする。
まぁ、ゴリラのパンチなんて幼少期の範馬刃牙でさえ受けてましたからね。正確には夜叉猿。
大丈夫だ、問題ない。
へっゴリラの拳などカスりもしないわっ。
「あっ」「一発で折れたッ」
【悲報】元ラスボス、ゴリラパンチ一発で骨が折れる【鬼龍さん】
最近の鬼龍さん、いいところがちっともないからゴリラでも狩って強さアピールをする。
そう考えていた時期が少しはありました。
まさか、ゴリラパンチ一発で骨折だ。
しかも、自分から挑んでこれですよ。
醜態以外の何でもないっスよ。
本部に負けたジャック範馬が比較にならない株の落とし方だ。
それにしても折れた時の表情が何とも言えない味を出している。
何だろう、このさっぱりした表情……
少なくとも強者が見せてはいけない表情だよ……
「わっ」
さらに足を掴まれて引っ張られてちいかわみたいな声を出しやがる。
心底慌てているのがいいですね。
さすがに笑うわ。
でも、鬼龍さんは怪物を超えた怪物で悪魔を超えた悪魔で暗黒拳神で人間の形をした悪魔ですよ。
Wikipediaにだってそう書かれている。
なので、ここから返す技とかあるでしょ。
外伝で怪物にボコボコにされた経験があるけど。
ビタァッ
漫画みたいに叩き付けられた！ 全然ダメ！
当然、受け身でダメージを軽減したとかそんな描写もなく、普通に大ダメージを受けている。
いや、笑うしかないでしょ、これ。
ファントムジョーにやられた時から始まった鬼龍デフレがここに来てさらなる進化を遂げるのは予想外だった。
「ゴリラの強力な顎力は人間の頭蓋骨などひと噛みで砕く」「その腕力は人間の腕など一瞬でひきちぎる」
解説されても凄惨さよりも面白さが先行するんだよね、すごくない？
あの鬼龍さんがゴリラにいいようにされている。
ここから逆転はあるのか？
逆転がまったく期待できないんですけど。
ゴリラが強いっつーか、鬼龍さんが弱き者っつーか……
生き恥に生き恥を重ねている状況だから鬼龍にはゴリラに勝ってもらいたい……
そんな気持ちは一応にはあるんだけど、まぁ、無理っぽいっスね。悔しいだろうが仕方ないんだ。
でも、誰かに助けてもらったらなおさら生き恥だし、このまま殺されれば間抜けを超えた間抜けになる。
いや、どうやって収集付けるんでしょうね、これ……
次回へ続く。
次回も笑ったらまた感想書きます。
