だが、プラスティックメモリーズがバトル路線に戻らずに小生、大変不満です。
あのバトル路線への唐突なシフトチェンジは笑えたのになー……
そんなわけで喧嘩稼業感想。
屍を食らってガチ瀕死の工藤だ。
互いに瀕死だが状況は大きく異なる。
屍によって工藤は時間の経過でピンチに陥る一方で、梶原さんにとっては回復手段となる。
おお、何かRPGの毒みたいだ!
ここで慎重派に目覚めた工藤は自分のダメージを自覚しながら、一発逆転ではなく確実に梶原さんを潰す方法を選択する。
そんなわけで梶原さんの武器である右腕を潰すのだ。
そのためにまずは梶原さんに話しかける。
あかん! 話術は梶原さんの武器だ、忍術だ!
工藤は血で足元が滑らないのかと言って梶原さんの注意を引く。
その隙に殴りかかるが卜辻でカウンターだ。
朦朧状態では平常動作を選択する。
苦しい時にこそ普段積み重ねた基礎が出てくるものなのだ。
梶原さんにとって普段から積み重ねた動作が卜辻なのだろう。
……どんだけ卜辻好きなんですか。
が、この卜辻を使わせることこそが工藤の罠だった。
卜辻を食らうが右腕を掴む。
そして、今度こそノータイムで圧殺する気だ。
まぁ、以前に卜辻に掴みからカウンターを狙う作戦は遂行していた。
以前は梶原さんの忍術によって失敗したが、今度は聞く耳持たずで握り潰すだろう。
梶原さん、大ピンチ!
と、そこで工藤が腕を上げて心臓へのガードが甘くなった。
そこに零距離からの金剛、「金剛0式」が突き刺さる。
うわ、パクりものの技に中二病めいた名前を付けてる……
この人、恥ずかしくないの? ん?
というか、肘での金剛は本家にもあるし、わざわざ0式付けんでも。
なお、零式ではなく0式なのが梶原さんのこだわりポイント。
この金剛0式によって工藤は白眼を剥き倒れる。
梶原さんの流した汗が涙のように頬を伝いマットに落ちた。
思い出されるのは父との想い出だ。
このダウンに観客たちは一瞬の静寂の後に沸いた。
まさかの梶原さん勝利……なのか?
工藤の勝利が予想されていた中で堂々のジャイアントキリング達成である。
でも、まだ審判からの勝利宣言はされていない。
あとこのまま工藤が負ければ毒で死ぬしとやられ損で悲しい。
何より梶原さんは梶原さんだ。強かったが勝つようなキャラに思えない。
梶原さんは対戦相手を全て殺すと言った。
工藤に関しては屍がバレないようにするためにも直接的死因を与えなければならない。
そうしないと反則負けだ。
いくら工藤が弱っているとはいえ、金剛0式だけでは死なないだろう。
というわけで、金剛0式では足りずトドメに移る必要がある。
そこが梶原さんの穴となるか。
あと工藤に金剛が効かない理由が未だに説明されていない。
過呼吸になれば金剛が効く理由も説明されていない。
工藤の金剛周りには不確定要素がたくさんだ。
勝ったと思ったら勝ってなかった演出は金田戦の背面金剛にもあった。
なので、まだ梶原さんは油断できないというか、ここまで勝利を疑わせる人もなかなかいない。
やっぱり、その本質はやられ役なんだなって……
でも、梶原さんは想像以上に強かったし試合も盛り上がったし、何だかんだで愛されているキャラですね。
梶原さんが勝とうが負けようが第1試合から盛り上がったし、第2試合も楽しみだ。
次週、休載だがな!
あんでぇ……?
喧嘩稼業(4) (ヤンマガKCスペシャル)