喧嘩稼業第57話感想



今週は喧嘩稼業が掲載されていたぞ!
何だか上手く筆が滑らないのでバキ感想みたく台詞を書き出してみます。
手間は増えるけど筆は滑るはず!

「掴んで投げれるのか!?」

徳夫が投げたことに皆が驚く。
芝原もメッチャ驚く。
陽側と言えど全てを公表しているわけではない。
金隆山も、川口も、上杉も、関も隠している技があるのだ。
陰側と比べると格下扱いされてきた陽側だが、ここで底力を見せつけた形となる。
隠し玉が投げというのも正道ならではのものだ。
隠し玉が毒という梶原さんがいましてね……

陰側は驚くが陽側はこの事態にさほど動揺していない。
三代川の傍らにいる五味でさえ予想していたほど……って、お前がここにいるんかい!
てっきりやられ役かと思ったが、一応は三代川に並ぶとされた実力者。
解説くらいはするぞ。解説くらいは。

「佐川が掴めない事が大前提の策だった」
「9割以上の策が実行不能になった…」


この事態に十兵衛はマジ焦る。
9割以上の策が使えなくなるのなら焦るのも道理か。
策を立てるけど相手の戦力を過小評価しているからか、足下を掬われることの多い十兵衛であった。
だからなのか、何やかんやここからが強いが発動するパターンが多い。
それも1戦だけならまだしも、今回は工藤との試合を見据える必要があるから消耗は避けなければならない。
たくさんの課題が十兵衛の肩にのしかかるのであった。

そこで十兵衛は日拳はガードが甘いという点に活路を見出そうとする。
文学曰く、防具があるから多少受け手も前に出る癖があるようだ。
天性の見切りを持つ徳夫に打撃戦というのも厳しいが、それしか活路がないのも事実である。
投げという未知の武器を相手にするより、ある程度研究済みの打撃の方がまだ勝ちの目を見出せるということか。

ここで十兵衛は飛び後ろ廻し蹴りを放つ。
これを徳夫は受けるがあっさりとよろめく。
煉獄のダメージが残っているのだ。

そこで十兵衛は体力をさらに削り回復させないことを目指す。
回復に繋がる呼吸をさせないために鼻骨を潰す。
そのために投げられてでもグラウンドへ持ち込み、最悪噛み付きで鼻を食いちぎることを決める。
おう、石橋の指を噛み千切った時といい、相変わらずのダーティファイターだな。
上着の上から噛み付くなよ。本部にも負けてしまうから。

そのためにまずは殴ろうとする。
が、見えていたようで左フックは横面打ちでカウンターを取られる。
しかし、へろへろなので浅く十兵衛の動きは止まらない。
煉獄は本当に効いているのだ。
それにしてもよくこの体調で投げられたものだ。
あれでMPをほとんど使ったのかも。

「甘いな」

勢いを殺さずに十兵衛は追い打ちを仕掛けようとする。
それにまたもダメ出しする睦夫だった。
普段はおかしいけど試合が始まってからはまともなお兄ちゃんだ。
その予告通りにロープの反動を利用した直突きが十兵衛の顔面に刺さる。

天性の見切りに加えて、体力の不足をロープの反動で補うという機転の利いた一撃である。
天才の名に偽りなしの見事なカウンターである。
まともにやれば十兵衛に勝ち目がないという読みは正しいか。

「鼻を潰されたのは――」
「十兵衛だった」


これで鼻が潰されて鼻血がボタボタと出るのだった。
石橋の時にやられた鼻が治っていなかったのだろうか。
徳夫の思惑通り、自分の体力を回復しながら十兵衛の体力を削ることに成功している。
打たれ強さはないものの、瀕死だからと無理に攻めるとカウンターを取られる厄介な相手だ。

「佐藤次を…」
「更にその次を……」
「そのまた次と絶え間なく打ってこい」
「全弾撃ち落とす!!!」


カウンターに対する絶対的な自信を見せながら徳夫は構える。
カウンター型だからこういった状況でも対応できるということか。
投げられたことで作戦が崩れた十兵衛であった。
盤外戦術も2度は通じそうにないし、どうこの埒を明けるのか。

しかし、十兵衛が卑怯な手で得た優勢から攻めあぐねる明らかに悪役だ。
徳夫、主人公の風格がある。
いや、小生は根に熱い部分があるし十兵衛好きですけどね。
主人公らしいことをして逆転できるか?
トリケラトプスになるとか……