刃牙道感想 第189話「修行観」



刃牙、素手の武蔵にボコられる!
相変わらずのスロースターターである。
『範馬刃牙』以降、強敵と戦う時はいつもこうだ。
『バキ』の頃は速攻型すぎて避難を浴びたからその反動だろうか。


刃牙のクラスメイト、久保井一が語る。
おい、待て! お前、まだ高校に行っているのかよ!?
『範馬刃牙』中に18歳になったと書かれていたから、『刃牙道』では19歳となっているはずだ。
もう卒業しているはずである。
であるが、刃牙は大統領誘拐をやらかしている。 それを踏まえると当たり前のように単位を収めて卒業できるはずもなく、留年のような形で学校に通っているのも必然であろうか。

『刃牙道』になってから(出番が減ったのもあって)ちっとも明かされなかった刃牙のプライベートがまたひとつ明らかになった。
留年! 留年である!
初期にみっちゃんが言っていた学校は大学とか専門学校ではなく高校のことだったのだ。
この調子で10年くらい高校にいそうである。
さて、クラスメイトが刃牙が座っていた椅子を引いたのである。
地味に効く嫌がらせである。
お前、嫌われてんのか?
嫌われているんだろうなぁ……

だが、刃牙は中腰の姿勢をキープ、倒れることがなかった。
それは鍛えている鍛えていないの問題ではないと思うが、刃牙は日常においても油断がないようだ。
そこで久保井一は確信する。
刃牙は鍛えている! 運動部の選手よりも刃牙の方が強い!
今更だな!
武蔵が素手でも強い並みに今更である。
事情が込み入っているから転校しているだろうし、それで『グラップラー刃牙』や『バキ』時代の名声が轟いていないということだろうが……

というか、刃牙は親子喧嘩を経たことで相当なビッグネームになっているはずである。
あの勇次郎でさえサインを求められるほどである。
クラスメイトも気付くと思うのだが。
逆に考えると有名になるはずなのに、知られていない、慕われていないのが刃牙ということなのか?

さて、刃牙は鍛えている。強い。
だが、今は素手の武蔵の前に倒れ伏せている!
……久保井一のインタビューは本当に何だったのか。
弱いやんけ、この人。
あと最近の刃牙は鍛えていない。
「あの「撒き餌」には」「食い付くかァ~~ッッ」

さて、本部は往年の解説役の時のように驚愕おどろく。
本部は0.5秒の先読みを使えないと言うが、0.5秒の先読みを使った駆け引きは把握していた。
この辺の知識先行な辺りは本部っぽい。 うむ、やはり、君は戦ってはダメだ。
戦うなら負けないと。

「武蔵が見せたのはその先」
「「脳の信号シグナル」を撒き餌にしたカウンターだ」


本部曰く武蔵はあえて先読みさせることでカウンターを行ったのであった。
真剣による一撃必殺が当然故に0.5秒の先読みもまた当然だった戦国時代だからこそ、発展した駆け引きであった。
刃牙はあくまで意識の先読みしかできず、そこからの駆け引きはまだまだということか。

当然、この能力は一撃必殺の刀を手にすればさらに強力なものとなるだろう。
それを感じたのか、ガイアは無理宣言する。
だが、本部の意見は違った。
こういう思わせぶりな解説も本部の得意技である。
思わせぶりなだけで外れることもままある。
ここで渋川先生は本部と語らい合ったことを思い起こす。
この時の本部が言った日に数度だけ心が武から離れるという発言は、渋川先生にとっては相当な衝撃だった。
渋川先生もその師匠もその領域には達していないようだ。

日常を生きる中で様々な庶務が存在する。
渋川先生なら警視庁への指導もある。
それなりの道場を持っている以上は経営も考えなければいけないだろう。
武だけを考えて生きることは難しいのだ。
本部は意外とお金持ちで生活に悩むことが少ないのかも。
ところで本部のお風呂シーンが披露される。
何でこの人はズボンズリ落ちといい色気でアピールするのだろうか。
それにしても本部の風呂、木風呂でクラシックである。
同じような風呂は普通に売られている(参考)。
本部、こだわりのインテリアなのか?

その心構えは誰に習ったものなのか。
意外にも範馬刃牙であった。 ……え~?
あの人、武からわりと心が離れている気もするが……

いや、(設定上の)美少女とデートしている最中でも油断していなかったし、常に心が武にある……のかも。
刃牙は勇次郎の息子として鍛え上げられてきた。
なので、戦うことを考えるのが日常なのかも。
でも、本部に不覚取られていますよね、この人……武を忘れていたんじゃ……?

「努力する者が楽しむ者に勝てるワケがない」

刃牙にとって頑張ることも耐えることも遊びであり、一日を武の中で遊ぶらしい。
本当にそうなのかはよくわからないが、本部の言葉は重い。
楽しんで得られるものは苦しんで得るものより遙かに多い。
何よりも持続させるには楽しむことが必要不可欠である。
それが刃牙が達した道なのだ!
でも、だからって鍛錬なしで強くなられるとムカつくが。

「少年ボン」
「何の真似だ?」

「アンタの真似だ」


刃牙は武蔵に刀を渡す!
どうやら真剣勝負がお望みらしい。
ここまでの流れから無謀にもほどがあるのだが、刃牙には秘策があった。
それは刃牙も刀を抜いて持つことだ!
クラスメイトも本部も刃牙を上げていったのにまた奇行に走った。
本部もこれには頭を抱えそうである。

刃牙の構えは武蔵のそれと同じである。
たしかに真似をしている。
そして、刃牙はトリケラトプスになりきれる男である。 なので、武蔵拳ならぬ武蔵剣か?
これで武蔵の斬殺に成功したら笑えない。
次回へ続く。


刃牙が刀を構えた!
刃牙は自分から戦いに武器を持ち込むことはないけど、周りにある武器は遠慮なく使う。
今回もそういうことなのか?

刃牙は戦っている最中に奇行をよくする。
記憶に新しい……というほど最近のことでもないけど、ピクル戦では飛び降り自殺した。
何考えてんでしょうね、この人。

だが、今回はワンミスイコールダイで危険度が高い。
このまま、はらわたをぶちまけるのか?
それともはらわたをぶちまけさせるのか?

とりあえず、本部の解説が待たれる。
さあ、言うんだ! 伝説の台詞を!
スピードでかき回せ! 絶対イケる!