よし、でかした!
扉絵でこち亀最終回ネタをやっているのは100巻まで読んでいたからかな?
片耳を犠牲に文学の煉獄が裕章に決まる。
この連打を受けた瞬間に全ての攻撃が繋がっている、適当に連打しているわけではないことに裕章は気付く。
修羅場を潜り抜けてきただけあり殴られながらも冷静である。
さらには上段蹴りの後に反撃を試みる。
が、上段順突きでカウンターを食らってしまう。
大振りの技の後にも隙がないのが煉獄だった。
ドーピング金田でも反撃不能だったし相当に密度と完成度が高いコンビネーションである。
梶原さんも煉獄を身に付けておくべきだったな!
ここで文学は富田流の煉獄を見せる。
それはコーナーポストに追い込むことで逃げ場をなくし、威力を高めるというものだった。
空手は壁の概念がないため、壁の利用を想定していないが、実戦派な富田流は壁を利用するのだった。
そういえば、青木に初の煉獄を使った時は壁を使っていたし、あれで閃いたのかも。
壁を使うだけなら進道塾にもコピーされそうだ。
壁用に微妙にコンビネーションを吟味しているのだろうか。
想定しているのと想定していないのとではまったく別物なわけだし。
富田流の煉獄は初手が限られている代わりにアレンジを加えているのだった。
梶原さん、富田流パクっておいて何のアレンジも……
金剛0式とか十兵衛が初の実戦ですぐに編み出して……
いや、言うまい。
ここで回想。
十兵衛は青龍ホテル(今思うとすげえ名前だ)で収集した情報を文学に話していた。
アンダーグラウンドでS級になるためにかなりの死線を越えているから裕章はヤバい。
記憶ないけどな!
「死線を越える戦いをしたら何を得てどう強くなれるんだ?」
「それは死線を越えて戦わなければ得る事の出来ない代用の利かないものなのか?」
それに対する文学の解答は、その、……何か童貞っぽい。
文学は十兵衛と再会するまでロクな稽古相手がいなかった。
一人で鍛錬しては雑魚ヤクザ相手に試し斬りしていた。
そんな身であるのだから、死線を越えたから強い理論は否定したくなるだろう。
「死線を越えて強くなる酷く曖昧な強さを求めるより」「富田流は具体的な強さを追求する」
ともあれ、よくある死線を越えて強くなる理論を文学は全否定するのであった。
富田流、本当に主人公らしくないな……
十兵衛が工藤に殺されかけたからこそ強くなれたんだし、一概に否定はできないと思うが。
ともあれ、これはヨセフの看板で萎縮させようとする策だと切り捨てるのだった。
ところで2回戦に進出して陰側の戦い方を知れば関は一気に強敵になる発言を小生は忘れていない。
それが死線を越えるという意味ではないでしょうか。
ええい、この童貞が!
裕章は煉獄への反撃は不可能と悟り守りに徹する。
凶器攻撃さえも通じない鋼の筋肉は既にイミ戦で披露している。
裕章は判断の冷静さと正確さは今までに出てきた格闘家の中でも群を抜いている。
煉獄を食らって根を上げていた徳夫とは別物だ。
これも死線パワー?
だが、それも文学の想定内であった。
全身に力を入れた防御なら攻撃の変化に対処が遅れてしまう。
そこを必殺に繋げる。
富田流は煉獄も布石にするのであった。
まず、第一候補として挙がったのは金剛だった。
ガードを外向きに広げて開けていれば入る。
多少の邪魔があっても壁際なら威力が増し決まるという見立てであった。
が、ガードを広げていないので却下となるのだった。
第二候補は高山。
煉獄に慣れてからいきなり投げられれば対応が遅れそうだ。
が、壁際なのでロープに足を引っかけて防ぐ可能性がある。
却下と相成る。
そこで十兵衛が第三候補を出す。
これを文学は認め、この試合においても使うことが確定する。
2~3回練習すれば体得できるお手軽なものであった。
「十兵衛……死線を越えて強くなるような事があるならさ」
「お前を喰らって確かめてやる」
文学は左鉤突きを振りかぶり第三候補を放とうとして次回へ続く。
第三候補は鉤突きから繋がる技なのか、それとも鉤突きは布石に過ぎないのか。
第三候補は第一、第二と同じように必殺になり、試合前の2~3回の練習で体得でき、堅いガードを無力化できるものである。
なかなかなさそうだ。
とりあえず、思いつくのは煉獄の一部をラビットパンチのような後頭部狙いの打撃に変えることだろうか。
ガード無視だし前面への攻撃に集中させれば決まりそうだ。
背面への打撃を意識させればガードも甘くなるだろうし煉獄のダメージも上がる。
ともあれ、その答えは3週間後!
3週間後かよ!
すっかり3週間ペースによる掲載が定着化している。
アシスタント雇ってください。