クッソ笑った。こりゃいい角材だな 持ちやすいし
— なすー@アスクギアFCオンライン頒布中 (@anasponpon) 2017年1月7日
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> 持ちやすいし <
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というわけで久し振りの喧嘩稼業。
前回からの続きで龍虎の構えで2人共向き合う。
これが命を賭けた勝負手であることが観客たちにも伝わってくる。
そういえば、唐突だけど陰陽トーナメントは実況解説がない。
実況解説するには血生臭い試合だからか?
文学は仕掛けると見せかけてタイミングをズラす。
フェイントであった。
これで一撃を封じることに成功する。
意外と単純な潰し方が通じるんだな……
それに対して裕章は一撃が潰されたことを悟った。
なので、文学が防御のために上げた手を取って、ガードを崩して空いたアゴを狙う。
攻めにおいても対応力が高い裕章であった。
ああ……文さん……死んだ……死んじまった……
と思ったら、文学の折れたはずの左鉤突きが入る。
虎の構えの間に折れた骨を元の位置に接続していたのだ。
当然、折れた腕で思い切り殴ればただでは済まず、骨が筋肉と皮膚を突き破るのだった。
バキ世界でも大ダメージだ。
刃牙なら試合中に何か治っていたけどな!
決死の決意で打ち込んだ一撃によって煉獄が始まる。
左腕が折れているため、一部コンビネーションを封印した不完全な煉獄である。
繋がるのかは怪しい。
が、裕章は煉獄を知らないためか、とりあえず鋼の肉塊で守りに入る。
逃げ出すことを考えたが、その瞬間に隙が生まれることと文学のダメージの蓄積を考慮して鋼の肉塊で耐えきることを選ぶ。
鋼の肉塊は裕章自身が心の中で呟いていることから、技名として見ていいらしい。
技名なんだ、あれ……
「入江ぇぇ!! 舐めてんのか櫻井の野郎はピンピンしているじゃねーか!! あと10時間打ち続けろ!!!」
片腕+ダメージから長くは続かない煉獄であったが、僅かな可能性に賭けて戦っている。
そのことを悟ったカワタクは熱いエールを送る。
文学のこと、好きなんだな……
地味に友情を感じさせるエピソードが多いし熱い場面である。
まぁ、文さん、死ぬんだけどな……
そして、煉獄の合間に前に行った金玉掴みを文学は狙う。
既に破られたためにこれを前に観客の反応は冷ややかである。
が、そう見せかけて高山へと移る。
連撃に慣らされたのなら高山に簡単に繋げられるという見立て通り、裕章は無抵抗に担ぎ上げられる。
「だが強者達の見解は違う」
この大技に観客は盛り上がるが選手たちは一様に冷たい反応である。
睾丸を潰せない以上、高山は完成しない。
加えて腕が折れては首を固定できず頭から落とすことはできない。
逆転の可能性はないと見ていた。
「だが強者たちの中に」「たった一人気づいた者がいた」
そんな中で高山の何たるかを知る十兵衛は一人だけ気付き手順が逆だと呟く。
そして、「いけぇえええ!!!!!」と全力で叫ぶ。
アンタ、文学の試合には本気でのめり込んでいるな……
こういう熱くなる一面を持っているのが十兵衛である。
クソ外道なだけでないのだ。クソ外道なことは否定しない。
文学は頭から落とさず腰から落とす。
これではダメージがない……
と思いきや裕章は戦慄する。田島も戦慄する。それに続いて骨掛けを知る人間も戦慄する。
腰から落とすことで骨掛けで隠していた睾丸を押し出したのだった。
そして、ついにここまで見せていなかった文学の無極が発動する。
十兵衛は大分頻用したから見慣れたけど、文学はここまで一度も見せていない。
フラッシュバックするのはやはりというか父との別れだった。
その力で睾丸を握り潰す。
潰してから投げるのが本来の高山なら、今回の高山から投げてから潰す形――十兵衛の言う通り、手順が逆であった。
まぁ、高山は投げのために睾丸を潰すのだから、今回の睾丸を潰すために投げる変則高山は手順というか目的そのものが逆なのだが。
睾丸を潰されたことで金田のような叫び声を裕章は上げる。
睾丸を潰されればそりゃあS級闘士でも大ダメージだ。
さらにその隙に折れた左腕の肘を使った金剛を放つ。
金剛0式である。
梶原ー、見てるかー!
お前が自慢げに呟いた金剛0式は富田流の2人は楽に使えるぞー!
それを泡を吐きながら裕章はガードする。
ガードしてしまったと言えるかもしれない。
文学の手はもう一つの睾丸を握っていたためである。
そのため、さらなる無極で睾丸を握り潰す。
そして、今度こそ金剛が決まり気絶。
レフェリーの2人は勝負ありと判定する。
煉獄、高山、無極、金剛と富田流の奥義のオンパレードの末、文学はついに裕章を下すのだった。
まるで主人公みたいな奥義ラッシュである。
いや、文学は仇討ちのために戦っているし主人公でいいのかも。
よし、主人公にしよう。
金玉潰しは主人公としてどうかと思うが。
「安心しな」
「俺はお前の事を忘れない」
「最後の最後まで1回も間違えなかった」
「技も――」
「読みも――」
「俺より一枚上だった」
「だけどさ……」
「最後に勝ったヤツが強いんだぜ」
決め台詞を言って文学は勝利する。
まさかの大逆転勝利であった。
腕が折れたのに勝つなんて……
でも、次の試合はどうするんだ?
片腕でフィジカル化け物の横綱(当確)は辛いぞ?
ワンデイトーナメントの悩みどころである。
でも、工藤が致死の毒を受けてもわりとあっさり解毒できているから大丈夫なのかも。
医療班を信じろ!
そして、続きは3週間後!
いかん、この掲載ペースに慣らされてきた……