喧嘩稼業第76話感想



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横綱の試合が始ま……らない。
……いや、面白かったんだけどね。
でも、横綱の試合が読みたかったなぁ……

今回は第72話の続き、里見と上杉のエピソードである。
胸襟を開いて話したいことである。
この続きって第1試合が終わった辺りでやると思ったらわりとすぐに判明した。
まぁ、その方が先が読みにくくなって面白いか。

里見はトーナメントで優勝することと同等以上に難しいこととして、田島に勝つことを挙げる。
優勝するためには全ての技術を吐き出すことになり、手の内がバレている状態で田島と戦うことになる。
傲慢キャラな里見だけどライバルの強さは認めているようだ。



ところで木多先生、その画像の使い方間違っていないか?
会見前なのに十兵衛がいるから矛盾するだろ?
担当はその辺何て言ってたの?

その状態で田島と戦って勝てるのか。
畑違いのボクシングでチャンピオンのウォーレン・ウォーカーに勝てるほど強い。
ボクシングルールでウォーカーに勝てるのはトーナメント出場者では石橋くらいと見ている。
要するに田島超強ェ。
勇次郎みたいな人外描写がないから見落としがちだけど田島は強いのだ。

回避不能の煉獄さえ攻略されかねない。
そこでやるべきこと……
陰陽トーナメント中に田島を襲う!
目を突けと、山本陸の借りを返せと打診する。
かなりダーティなことを言い出しやがるな、こいつ。
さすが、殺人経験のある男だけのことはある。立派な陰側だ。

段取りとしては試合直後に気を抜いているであろう田島を呼び出す。
ボディガードのアリは里見が排除する。
そして、上杉と橋口の2人で田島に逢い目を突く。
それを橋口に止めてもらうというものだった。
主催者権限で失格にされそうなのですがそれは。
あとアリの戦力をちょっと舐めている気もする。
一応、プロボクサーを余裕で倒すくらいには強いぞ。

そんな里見の計画に上杉は何だかんだで乗る。
里見は上杉を利用しようとしているのを知った上で誘いに乗るのだった。
にしても、不意打ちで目潰しするのを受けるなんて……
この人たち、陰側だ。

これで会見の時に里見が田島の反応を見てほくそ笑んだ理由がわかった形だ。
里見は田島の弱点として些細なことでも譲ることができないと読んでいる。
自分が不意打ちで目突きをしたのなら、自分が不意打ちで目突きをされても文句を言えない。
自分を譲ることができないのならそうなる。
でも、あれはブラフっぽいから普通に失格にしてくるんじゃあ……

里見の話はもうひとつある。
マカオで空に逢って門を説明させるという。
当然、里見にとっては不利にしかならない情報である。

「上杉均と対等な条件で戦いたい」

これはスポーツマンシップという話ではなく、里見にとっての勝利は自分が勝ったと思えること。
勝ったと思うためには相手を屈服させること。
そのために対等の条件で戦う……
うわぁ、ブラフっぽい。門とか言って卜辻を教えるんじゃないか?

里見にとってはプライドがあったから強くなった。
対等な条件で戦うことはプライドを守るために必要なのだろう。
里見は美学を大事にするタイプだった。
まぁ、ナルシストっぽいキャラですからね。

「勝ち上がってください 跪かせて弟子にしたい」

相変わらずのデカい態度で里見は締める。
まるで2人共、勝ち上がることを前提としている。
普通ならその通りに勝ち上がるが、死ぬかと思った文さんが生き残っている。
勝敗は全然読めない。
そして、田島はブラフを張っているから、たまけんさんは思い切りずっこけそう。
何かそういう役割だし、たまけんさん……