というわけで、喧嘩稼業。
公式サイトでは前回の話が加筆修正されて公開中なので読もう!
上杉は加筆分で行われた前蹴りがかわされたことを読まれていたからだと推測する。
芝原は裕章並みの後の先の達人なのだ。
そこは長年の経験の積み重ねだろうか。
薬の力もちょっとはあるかもしれない。
金田が使った薬があれば後の先は取り放題だろうし。
そこで上杉が取った選択肢は何も仕掛けないだった。
あ、独歩が取った戦法と同じですね。
わりとすぐに思いつく作戦だと思うのだけど、本部は考えやがったなと冷や汗を流していた。
普段は何も考えていないような反応だな、あれ。
一方で芝原は師匠の
当時、芝原は護身術としては合気が最強だと語りながら、試合形式の戦いでは師匠の合気道は最弱になりうると語る。
芝原は植田が山本陸に勝てるとはまったく思っていないのであった。
そして、得意の後の先だけでは勝てないと語る。
おそらくは数十年前の回想なのに、後の先を封じれば勝てると思っている上杉の一歩先を行く読みである。
植田は合気の宗教化をしようとしていた。
老体となって最強を目指す活力が失せて、周りの強者たちとの実力差を感じるようになってきたからだろうか。
実力ではなく宗教で訴える道を選んだ。
だが、対して芝原は死ぬまで修行を続けなければならないと語る。
それは最強を目指している証左だろう。
こうして芝原は師との試合を行う。
後の先ではなく自ら仕掛けて勝利する。
掴んで投げると見せかけての山突き、ドラゴンフィッシュブローである。
前回からかなりの頻度で芝原は打撃を使っている。
そこもバキの合気道とは違うところですね。
同じ攻めを芝原は上杉に行う。
陽と陰の呼吸を見切って仕掛け、一瞬遅れたところに山突きを放つ。
植田にめり込んだ芝原の一撃だったが、上杉は難なくかわす。
さすが打撃専門だけあって想定外の攻撃に対しても反応していく。
だが、それも読んでいて掴んでの投げと見せかけて膝蹴りで肋を砕く。
「進道塾対策は30年近く前に終わっている」
植田は山突きで、上杉は膝蹴りで崩した後に回転投げでダウンさせる。
圧倒的な実力差を見せつける。
烈海王みたいな台詞に嘘はなかった。
ここからトドメは必殺の踏み付けへと繋げる。
そこで植田は命乞いをして敗北を認めた。
一方で上杉の闘志は萎えず「ぶっ殺してやる」と殺意をぶつけるのだった。
植田と上杉、同じ連携で崩しながらも相手の闘志は全然違うと言う巧みな対比ですな。
それにしても前回の「撲殺してやる」といいこのおっさんは物騒だ。
梶原さんが丸く見えてしまう。
そして、芝原は踏み付けを行ったような音が響く。
踏み付けが決まれば芝原の勝ちは決まるだろう。
踏み付けの必殺性は高いのだ。ましてリアル寄りの喧嘩稼業ならなおさらだろう。
一方でこのまま終われば上杉何のために出場したの感がデカい。
しかし、本当上杉ってDQN台詞が多いっすね。
でも、エピソードもよく考えると先走って無一に喧嘩を売ったり警察をボコボコにしたりとDQN同然だった。
致し方なしか……
あ、加筆された「撲殺してやる」は最高に格好いいと思いました……