アニメ版バキ感想 第5話&第6話



ちょっと立て込んで溜まっていたので一気に2話掲載!


公園で花山VSスペック開始!
ここに本部がいたら守護るために戦ってくれたところだが、残念ながら本部の出番はまだだ。
スペックは遠慮なく武器攻撃をしてくるぞ。
ここまで堂々と武器攻撃をするのはガイアたち以来なのでけっこう新鮮に感じたものである。

だが、本当に危険なのは素手。
オリジナルの解説を交えつつも無呼吸連打だ!
自由の女神を破壊しかけた連撃である。
まぁ、花山のワンパンで返されちゃうんですけどね。
この時、花山は神を越えたのだ!
謎のオリジナル解説である。

花山は実力者……なのかはこの時点では微妙である。
幼年編終盤の刃牙に圧倒されたり、あまりいい印象のない克巳に負けたり、同じくいまいちなガーレンに負けたりと戦果が華々しくない。
特にガーレンにはパンチがまったく通じなかったのは痛い。
克巳のマッハ突きを食らって瀕死だったとはいえ……

だが、花山は一発でスペックに大ダメージを与えられるほどに強い!
それにしてもスペックは自由の女神を破壊する打撃力を持つ→花山には通じない、警察のエリート部隊の攻撃をものともしない打たれ強さを持つ→花山には通じないとどんどんとオチを付けていく。
そして、最大のオチは素手が危険と言いながら、追い詰められたら武器を使うところである。
美学がまったくないのがスペックが死刑囚足る所以と言えよう。

というわけで、ここから第6話。
花山の口中で弾丸が炸裂!
頭部が吹き飛びそうなものだが、幸運にも弾丸は頬を貫くだけに留まる。
随分、綺麗に弾丸が飛んだな。いや、結果は悲惨だけど。

花山は頬が吹き飛んでも戦意が尽きない。
これには自らの頬を撃ったスペックでさえビビってしまう。
とはいえ、見た目は悲惨そのもので血涙も流しているけど、急所にダメージが及んでいないから凄い痛いけど根性さえあれば耐えられるレベルなのかも。

そして、全力の花山のパンチがスペックに突き刺さる。
電灯まで吹っ飛んで雷属性のダメージも追加だ!
ダブルKOかと思いきや花山の方が先に意識を取り戻したらしく警察までスペックを引っ張っていく。
公園から警視庁までフンドシ一丁で引っ張っていくのはなかなかできることではない。
頬が吹っ飛んでいたから突っ込もうにも誰も突っ込めなかったのかも。

これで決着かと思いきやスペックは復活。
さらに警棒に拳銃で重武装したフルアーマー・スペックだ!
そして、バキの名脇役中の名脇役、片平巡査が登場する。
花山とスペックの戦いの第2ラウンドを詳細に実況兼解説してくれるぞ!
以後もこの形式は幾度か使われたけど、やはり片平巡査が原点にして最高であると言えよう。

花山はスペックに警棒で叩かれるわ、膝を拳銃で撃ち抜かれるわ、顔面をアスファルトに叩き付けられるわで好き放題やられる。
トドメに口に銃弾を撃たれそうになるのだが、その時、勇次郎に圧倒されたことを思い出す。
これで意志を取り戻して花山は反撃開始だ!
この時、手を組んで殴っているシーンも描かれている。
あ、こういう殴り方をするんだ……花山……
原作には一度もなかっただけに意外だ。

攻守逆転して再び追い詰められるスペックだが、最終兵器のフラッシュバンからの裸締めを行う。
武器より素手の方が危険と言いながら武器を使いまくったスペックの最後の武器が素手というのも象徴的だ。
死刑囚と言えど最後の武器として使うのはもっとも信じられる五体なのである。
柳は最後の最後も毒手に頼ろうとしたから本部に怒られた。

絶対に逃れられない裸締めを破ったのは格闘技のセオリーからかけ離れた握撃である。
ここでユリーのエピソードを持ち出してくる。
ホント何でも知ってるな、片平巡査。カステラじゃあるまいし。
この時、ユリーが引退したと語られている。
幼年編以降、出番がないからどうなったのかと思えば引退したのか……

握撃による負傷で再起不能になったと語られてはいる。
だが、刃牙とスパーリングしたことからけっこう平気そうだっただけに引退は意外だ。
あの時、ユリーは何とか戦えなくもない程度で全然ベストではなく、プロのボクサーとしてやっていけるコンディションではなかったのかもしれない。
花山も同じようにベストじゃなかったから刃牙に圧倒されたと考えれば、相手にならなかった理由も付く。
ともあれ、引退の原因は謎である。
握撃の負傷か、スポンサーとの不仲か、勇次郎にボコられたダメージによるものか。

そこから太ももをつねってちぎる、喉を潰すと握力のオンパレードで勝負を決める。
頬が吹き飛ぶ、膝を撃ち抜かれる、握力で握り潰すとバキ史上トップクラスに痛々しい戦いだった。
この激闘の果てに敗北しただけあって、スペックは満足して老いるのであった……
中国武術なしで97歳現役はスペックのとんでもなさを物語っていると言えよう。

スペックの次はドイルだ。
刃牙の学校に乱入する!
戦う場所を一切選ばないのが死刑囚である。
だが、刃牙も嘘泣きから机を蹴り飛ばす!
お互いにルール無用のまま、次回へ続く!

なお、この時の先生の刃牙に対する説教でウィルバー・ボルトの名前が出てくる。
地味に嬉しいファンサービスですな。
……烈との試合、結局はどんな感じだったんですかね?
ある意味、宿禰よりも気になるところですし、隙を見て描いてくださいな……