刃牙道感想 第101話「野性」



本部が守護れない状況で武蔵VSピクル開戦か!
勇次郎VSピクルに並ぶビッグカードである。
観客のいないところでやるのがもったいないくらいだ。
そして、共に危険度はSランクだ。
武蔵は対戦相手を殺すし、ピクルは対戦相手を食う。
……観客がいたらお見せできない事態になりかねないか。

武蔵は右腕を高く上げて思い切りピクルをひっぱたく。
思い切り力んでますな、この人。
こうなるんじゃないかと小生は思ってましたよ。
何でみっちゃんは何の警戒もなく武蔵を連れてくるのかね。

あとせっかくなら地下闘技場に連れていきたまえ。
こんなところだと武蔵が何もせんでもピクルが大暴れして、せっかくの研究所が最終回後の悪の本拠地みたいになるぞ。
あれか?
ピクルのクローンを作りたかったのか?
マッドサイエンティストたちにとって、ピクルの価値はとんでもないことはわかるが……

ペイン博士でさえ狼狽える武蔵の所行であった。
だが、ピクルは目覚めない。
相変わらずのノーガードっぷりというか何というか。
あるいは武蔵の平手などまさに蚊に刺された程度のものということか。
ピクルのタフネスのレベルは相変わらず常軌を逸している。
頼もしいが今はジャックが本部に負けるご時世だ。
本部には近付かないようにしよう!

そんなピクルの首に武蔵は幻影斬を放つ。
この明確な殺意を受けてやっとピクルは目覚めるのだった。
刀を知らないピクルだが斬られたという感覚はわかるようだ。
むしろ、野性だからこうした感覚には現代人以上に敏感なのかも。
まぁ、当のピクル本人はのっそりと起き上がったから、何かやられたとは感じても斬られたとまではまで感じていないか?

ここで武蔵は八ツ胴、罪人の死体を8つに重ねたものを両断したことを語る。
人体を8つ丸ごと斬るのも相当だが、さらには土台となった土嚢まで斬り込むほどだった。
この八ツ胴、数に差はあるが実際にあったようで、7ツ胴など今回のに近いのもあった。
その際には専用の刀を使ったりとわりとパフォーマンス的なものが大きいようだ。

「範馬勇次郎の鎖骨の切断に不覚を取り」
「そして今またこの者の頸の骨に刃を止められた」


そんな剛剣の持ち主だが、ピクルには通じなかった。
現代の打撃に耐え抜いた例の頸椎は健在ですな。
いや、首の骨に達しているのなら肉も血管も切れているから即死には違いないのだが。
なお、その首でも妖術には無力だった。
まぁ、物理防御力と魔法防御力は別枠扱いがお約束ですからな……

ともあれ、ピクルや勇次郎の強度は人間8人分を遙かに上回る。
とはいえ、それでも勇次郎は回避しているから、刀でオーバーキルできないだけで致死には十分至るのだろう。
相手の攻撃を全て受けるピクルとの相性は最悪である。
それとも恐竜たちの攻撃に耐え抜いたピクルなら日本刀にも耐えるか?
何にせよモツを出さないように願いたい。
モツを出すのは本部で最後にしていただきたい。

こうして武蔵とピクルが向かい合う。
武蔵の身長は180cm程度とされている。
平均身長が157cmの時代にこれは破格と言える。
そんな武蔵を嘲笑うように見下ろすピクルであった。
さすがの巨人、それも強い巨人であった。
ジャックはピクルを見習って縦じゃなく横を鍛えれば良かったのに……

武蔵を目の前にしてピクルは敵、いや餌だと判断したのか。
いきなりの噛み付きを敢行だ!
噛む前に武器を振る戦国時代にはなかったであろう攻撃であり、現代にも滅多に見ない攻撃だ。
野性の瞬発力で放たれる超高速かつ超危険な奇襲である。 現代狩猟生活で野性度が下がったかと危惧したが杞憂だったようだ。

なお、刃牙に折られた牙は復活している。 お前はサメか。
さすがの野性であった。
ジャックは歯をインプラントしていた辺りも良くなかったのかも……
ただし、ジャックに噛み千切られた耳は治っていないようだ。
さすがの野性でもダメであった。

そんなピクルの噛み付きに武蔵は素手斬撃でカウンターだ!
いきなりの奥義解禁だ。
一瞬でもタイミングを間違えれば手を噛み千切られていたことは間違いないが、武蔵は振り切ることに成功する。
武器に武器をぶつけるとは危険なことをしますな。
武器破壊を狙ったのだろうか。
だが、勇次郎の肉体を切り裂き、アラミド繊維に守護られた本部を一撃で気絶させた素手斬撃だが、ピクルの口が切り裂かれた様子はない。 如何に斬撃クラスの破壊力があるとはいえ、素手ならピクルのタフネスを越えることは不可能! なのか?

だが、武蔵の攻撃は続く。
二刀流による素手斬撃7連打でピクルの全身が斬られる!
勇次郎の時には不発に終わった素手斬撃を1度に7発も叩き込んだ。
胴着の本部なら7回は死ねる連撃だ。 これにはピクルも大ダメージか、それとも激動の白亜紀を生き抜いたピクルの皮膚は斬れないのか。

こうして戦国最強VS史上最強の激突が始まった。
しかし、戦うには場所が悪すぎないだろうか。
いくら何でもこの部屋は狭すぎる。
本部流道場で戦ってみては如何か。
最悪、本部流道場が崩壊してもそれはそれで仕方のない被害ということで。
次回へ続く。


武蔵VSピクル開戦!
ビッグカード中のビッグカードである。
こんなカードの後に武蔵と戦えるのは勇次郎か刃牙くらいだ。
本部なんかが割り込めませんよ。
今までの本部ならね。

そんな本部さん、今回の扉絵を飾っている。
「あらゆる仲間を守護り抜き」とか煽られていますよ。
守護った、のか?
ジャックを守護ったのは認めるが烈は守護れていない。
刃牙と勇次郎も怪しい。
……やっぱり、烈を守護れなかったのは大失態にもほどがあるな。
烈を守護れていたらもうちょっと声援を送れたのだが。

あと武蔵とピクルの出逢いを煽る中、「その時、本部は」とか言われている。
あの人、この状況に介入する気なのか?
そもそもスカイツリーに行けるのか?
観光地に本部なんて似合わないにもほどがある。

観光地ということでスカイツリーに刃牙と梢江がデートに来ているかもしれない。
本部に負けた心の傷を癒やすために梢江に依存するわけだ。
よし、本部は梢江のSAGAから読者を守護ろう!
いっそのことNTRで梢江を籠絡すればいいかも。
……とんでもない悪魔が生まれそうだ。