バキ道感想 第17話「10万気圧の握力」



オリバの肋骨が粉砕された!
悲しいがオリバは噛ませ犬だった。
ロシア人の血を引いていたのかもしれない……

さて、モノローグが入る。
ネズミとシロナガスクジラは同じ哺乳類!
ダニとヘラクレスカブトムシは同じ昆虫類!
見た目はまるで違うが同じ種族なのだ!
まぁ、ダニはクモ綱なので昆虫類じゃないんですけどね。
同じように石炭とダイヤモンドも同じ物質!
100tで加圧することで石炭はダイヤモンドになる!
人間には不可能と思われたが、人類史において二人の宿禰が人力によるダイヤモンド化に成功しているのだ!
つまり、宿禰の握力は100トン! 無理だろそれは!
やっぱりダイヤモンド化するスタンド能力か何かなんじゃあ……

握力の世界記録が192kgなので途方もない数字だ。
宿禰の握力の真偽はさておき、張り手などの打撃を使わないのはこの握力で掴めば勝てるからか。
むしろ、打撃は掴むための間合いを開けてしまうから御法度なのかも。

そんな握力があれば皮膚の上から人間の骨を掴める!
過去に独歩が素人の肋骨を掴んで破壊しているけど、あれは鍛え上げた貫手で肉を突き破るという前提があった。
宿禰ほどになれば肉を破らずとも強引に掴めるのか?

「おっしょい!!!」

そんな超絶握力で宿禰はオリバの肋骨を砕いた上に投げ飛ばした!
投げるなよ! 肋骨粉砕だけで勝負ありだろ!
初代宿禰が蹴速の肋骨を砕いた上で四股で背骨を粉砕したかのような容赦のなさだ。
宿禰はかつての相撲が秘めていた危険性を継承しているのだった。
投げられたオリバの顔面は床を凹ませる。
前回の描写から転ばせる程度の投げかと思いきや、思い切り投げたようだ。
宿禰……本当に容赦のない男……
叩き付けられたオリバは死んだ目で寝転がるのだった。

「手当てを」
「内臓 肋骨 頭部……」「著しく損傷しています」


宿禰は内臓と肋骨はわかるが頭部にもしっかりとダメージを与えていた。 しっかりと追撃していますな。本当に容赦がない。
この非道の追撃は新装版で蘇った死刑囚に使われたりするのだろうか。

「板の間だったのは」「幸いでした」
「地面なら死んでいた」


宿禰は完全に殺す気だった。
いや、肋骨の時点で殺す気だったけど、投げまで遠慮なくトドメを刺す気だった。
でも、超握力による肋骨粉砕と比べると、地面でなければ殺せない投げはあまり威力がないかもしれない。
肋骨粉砕のインパクトが凄すぎて投げの影が薄いですな。

オリバは意識があった。
意識はあったものの、身動き一つ取れず声を出すこともできない。
命に関わるダメージを負ったものの命に別状はなさそうだ。 噛ませ犬になったのは悲しいが無事なだけ良かったことにしておこう……

宿禰はバキ世界屈指のパワー自慢、オリバをいとも簡単に一蹴した。
今までのパワーキャラとは格が違う。
これを上回るにはピクルのような異常なフィジカルか、それとも渋川先生のような技術か。
それとも死刑囚のような卑怯さか。

新装版でついに柳の脱走が描かれたことから、死刑囚の本編への再登場の日は近い。
宿禰はこれから日本を守るために死刑囚と戦ったりして。
次回へ続く。
なお、次回は休載!
休載多いな!
週刊連載はこれくらいのペースでいいと思いますけどね……