バキ道感想 第32話「全員、力士」



トリケラトプスVS力士の世紀の決戦を地下闘技場戦士たちが見守っている!
独歩、渋川先生、花山、克巳。
いずれも劣らぬ強者である。
そして、一番力士と因縁のある本部はいない。
どうやら令和は本部年ではないようだ。
落涙ッ!

さて、地下闘技場戦士たちが力士について語る。
まず、渋川先生は力士の条件をデカくて強いと挙げる。
デカければ弱いのがバキ世界の法則だが、まぁ、置いておいて。

「―――で何より」
「練り上がっとる」


さらに練り上がっているのが条件!
……なかなか理解に困る。
しかし、克巳は理解したようだ。

「立禅……中国武術でいうところの「站椿」的な稽古を」「相当量やり込んだのでは」

克巳が思い浮かべたのは烈士烈海王だ!
何かその死さえすっかり忘れ去られたと思っていただけに軽くでも思い出してもらえるとありがたいものである。
想い出の中の烈だけあり、片脚を失う前の全盛期の烈だ。
いっそクローン技術で生き返ってもいいのじゃよ?

というわけで、宿禰の站椿は烈級!
烈の站椿も宿禰の全方向250kgのような負荷を想定してやっていたのかも。
でないとあの汗の量は説明がつかない。
身体ガタイもだが――」「「気」が太ぇ」

花山は精神力の男だけあり宿禰の気を賞賛する。
宿禰の生まれ変わりですからな。
何か神々しい何かを纏っているのかも。
気があれば刀のダメージも減らせる。 打たれることを半ば前提とする力士としては気はけっこう求められるのかも。

宿禰は地下闘技場戦士たちも認める存在だった。
もうみんな完全に忘れているかそもそも知らんのだけどオリバだって殺している。
それも圧倒的大差でな!
でも、そのことには触れてあげない。
いや、触れないのが彼らのオリバに対する思いやりかも……

宿禰の現実が勝るか、刃牙の幻想が勝るか。
二人の天才が試されようとしている。
というか、立ち合っていた相手が急にトリケラトプスになりましたは格闘家的にありなんですな。

ともあれ、重量50倍のトリケラトプスが襲いかかる!
落ち着け、力士。そいつは幻術だ。
しかし、そうと感じさせないのが範馬刃牙の凄まじいところ。
宿禰は角に見立てた腕を掴む!
掴んだ瞬間に刃牙は思いきりブリッジをして投げ飛ばした!
押しても駄目なら引いてみろとは言うが、押し出されるかと思った宿禰の虚を衝く形となったのだろう。
いとも簡単に宿禰が投げられたのもだからか。
さすがは鬼の貌を生み出す脅威の背筋力である。
刃牙はトリケラトプス拳をしっかりと技術として用いている。 何か思ったよりまともな使い方ですね。
勇次郎に使った時の脅威のパワーは本物だけどトリケラトプス拳の一端だったようだ。

宿禰は投げられた。
が、ふぁ…と音もなく着地する。
オリバの突進を柔かく受け止めたように、宿禰はパワーだけでなくバランス感覚も一流だ。
まして力士ならば投げで負けるわけにはいかないと言うことか。
恐竜VS力士は力の勝負になると思いきやお互いに技術を見せる展開になった。 お互いの引き出しを見せた形である。

その刃牙を見て宿禰は妖術使いかと感心する。
今回は真っ向からの技なのでけっこう評価が高いみたいだ。
実際、相撲の試合にも応用できそうだ。
トリケラトプス拳は意外と力士的な技なのかも。

ここでみっちゃんが割って入る。
ついにみっちゃんが宿禰の実力を認めたのだった。
オリバの生け贄を以てしても認めなかった宿禰の実力を認めた!
何かスゴいような、ただややこしいような……
てっきりいきなりの決着かと思いきや違うようだ。
ここで戦いが終わったら大相撲との確執が放って置かれてしまう。 ……大相撲のこと、少しは思い出してください。

そして、地下闘技場戦士たちが闘技場の中へと移動してくる。
ついに宿禰と対面したのだった。

「ワカルるぞ…!」「全員が力士だ!!!」

力士じゃねえよ!
この人、力士でしか物を考えられないようだ。
力士か力士でないかで何事も判断していそうだ。
本部が呼ばれなかったのは力士じゃないからだろうか。 おかしいなぁ……剛力のはずなのになぁ……

ともあれ、力士勢揃いだ。
克巳と烈が入れ替わった点を除けば奇しくも死刑囚の時の面子と一緒だ。
もしかして、ここにいるメンバーで死刑囚を迎え撃つのだろうか。
何か宿禰よりも死刑囚の方が気になってしまいますな。
そんなわけで次回へ続く。
次回はその死刑囚のシコルスキーの回だ!