まぁ、元々戦ったり解説したり料理したりと忙しいキャラですからな。
死後はむしろ働かなさすぎた。
蘇れ、烈!
リザードマンとの戦いの前にワニの
獲物を噛んだ後に回転し続ける。
その回転の中で獲物の関節は極められ地面にぶつけられる。
噛みちぎるのはその結果に過ぎない。
リザードマンにもワニと同じ性質が、死の回転があると烈は予想。
噛み付きを警戒するのだった。
烈はピクルに噛み付かれてとんでもない目に遭っている。 噛み付きを警戒するのは経験上妥当だろうか。
リザードマンは仲裁に入ろうとしたナカムラを尻尾で弾き飛ばす。
ガードこそ成功すれどガード越しに鼻血を流させる威力を持っている。
尻尾は第三の手にして第三の脚なのだ。
加えて衣服が尻尾の動きを隠蔽すると烈は鋭く読んでいく。
既にリザードマンとの戦いの脳内シミュレーションは完了済みだろうか。
その時、一瞬即発の烈とリザードマンの間を人間の老人が横断する。 烈でさえ老人の気配を感じ取ることができなかった。
老人は釣り帰りのようで釣り竿を持って、呑気にマスターと会話している。
その老人にキレたのはリザードマンだった。
だが、話しかけた瞬間に釣り竿で口を釣り上げ、反撃の尻尾を釣り竿で一閃する。 じいさん、クソ強い!
マッハの速度に達しているようで破裂音も鳴っている。
異世界でもマッハと縁がある烈であった。
烈自身はマッハは一応使えるレベルで克巳戦を除いて実戦で使ったことはないんですけどね……
この強さを恐れたリザードマンはすぐさま逃走を選択する。
って、リザードマンと戦わないんかい!?
な、何かバキ的! こういうところが最高にバキ的だ!
こう、ゲバルやボルトと戦わなかったように!
その老人に対して烈は無意識のうちに構えていた。
釣り竿を音速で振るい尻尾を断ち切る老人を見ても闘争心は萎えないどころか、奮い立たせるのであった。
烈は相手がピクルや武蔵のような格上であろうとも戦いを渇望する男だ。 死んだ後なのにまったく自重しない男である。
ナカムラは老人の胸に刻まれた入れ墨を見て正体に気付く。
老人は一万頭の
って、いきなり桁がインフレしましたな。
レッドドラゴンだけでも相当なのに一万頭を仕留めているのはとんでもない。
ソシャゲの期間限定ガチャで出てくるキャラかな?
って、何でナカムラは知っているんだ?
謎だがわかることはある。
ナカムラは解説役兼驚き役としてピッタリだ! 自室のポスターに憧れの克巳だけでなく、加藤や末堂のポスターもあったのはそういうことかも。
それなら本部のポスターもあれば完璧でしたな。
……本部はどうやって門下生を募集しているのでしょうね。
烈はグリドールにドラゴン並みの気迫を感じたことから、この逸話を真実と受け止めていた。
そして、この異世界にドラゴンがいることを理解した。
烈ならドラゴンとも戦いたがっていそうだ。
リザードマンといい人知を越えていれば越えているほどヨシ!な気概かも。
ともあれ、老人のことを察した烈は頭を下げて自己紹介と拳を向けたことを詫びる。
基本的には礼儀正しい人ですからね、烈。蛮族なところもあるけど。
だが、詫びた直後に蹴る!
いや、これには大爆笑ですよ。謝った直後に蹴りますか。
基本的には蛮族ですからね、烈。礼儀正しいところもあるけど。
異世界の烈はあまりにも攻撃的だ。
蛮勇をまったく抑制できていない。
外伝の烈は剥き出しの刃ですな。
脚を取り戻したことでテンションが上がったか?
普通なら死の恐怖を忘れられなさそうなものだが、烈にとっては死の恐怖を戦いへの渇望が上回るようだ。
そりゃ武蔵に斬れ斬れと言いますよ……
烈の蹴りはグリドールの顔面に直撃し、カウンターを破壊するほどには吹き飛ばす。
吹き飛ばすのだが気付いた時にはグリドールは消えていた。
勇次郎並みの瞬間移動に驚き役兼解説役のナカムラも困惑するしかない。
蹴った本人の烈は白目で笑う。本当に暴力マシマシ蛮勇マシマシだ。 この調子で喧嘩を売りまくればそのうち死刑囚みたいに捕まるんじゃないですかね、この人……
そんなわけでリザードマンはわりとあっさり忘れ去られ、烈の当面の目標はドラゴンスレイヤーになったようだ。
とりあえず、ラスボスをグリドールに据えつつ、いろいろな異世界生物と戦って武者修行していくのでしょうか。
異世界転生した烈はあまりにも好戦的すぎるから戦う相手には困らなさそうだ。
今回はお茶を濁されたけど本格的なバトルを早く見てみたいものである。
とりあえず、気になるのはガーゴイルといつ戦うかだ。
ガーゴイルはダークソウルには毎回のように出ている!
この世界にもポップできる!
でも、ガーゴイルと戦って打ち切りだけは勘弁ですな。
……それはそれで完璧なオチにはなるけど。
次回へ続く。