バキ道感想 第131話「蹴速流と空手」



独歩VS蹴速がなかなか始まらない。
試合が決まってから長いのが最近のバキの恒例である。
ゆっくりしていってね!

さて、地下闘技場の控え室で独歩はウォームアップをしている。
何だかんだ試合目前のようだ。
前回の話を省いて今回に直接繋いでもあまり問題なさそうだ。
前々回の引きが東京ドームを映していたしむしろそっちが自然だよ!

かつて試合前にウォームアップをしていた独歩は渋川先生にスポーツマンと揶揄された。
始まるタイミングが決まっていない戦いを前提とした渋川先生らしい心構えである。
でも、決まったタイミングに試合が始まるのならウォームアップをするに越したことはない。
実戦派の中の実戦派、本部だって刃牙にこのアホウッウォームアップもせんでという失言……もとい名言を残している。
できるのならウォームアップはするべきなのだ。
神心会の(元)館長として衆前での試合経験の多い独歩と、半ば伝説化してしまって試合をすることが少なくなった渋川先生の差と言えるか。

そんなわけで独歩は勝ちを目指しウォームアップをしている。
独歩と長い付き合いのある御手洗は独歩を四半世紀を経ても変わりないと評する。
なお、この御手洗、歴代チャンピオンを見送って来た老紳士のことである。
グラップラー刃牙第3巻で初登場してからおおよそ30年、ついに名前が判明した!
これにはファンも歓喜……なのか?

一方、蹴速もウォームアップをしており四股を踏んでいた。
今まで四股をしていなかった蹴速だけど、相撲の系譜だけあってちゃんと四股を踏むようだ。
てっきり宿禰に四股が足りないとか言われてるのかと。
いや、普段の鍛錬では四股を踏んでいないみたいだから四股が足りないのかもしれないけど。

蹴速曰く古代相撲蹴速流にもっとも近い体術は空手と見ていた。
その空手の頂点とも言える独歩と戦えることに感謝さえ覚えているのであった。
それなら独歩と対面した時、もうちょっと気の利いたリアクションを取ればいいのに。

この態度から感じられるように蹴速には宿禰のような無礼で慇懃な感じがない。
あいつ、まぁ、失礼だからな。
それと比べると蹴速は大分紳士的だ。
宿禰はついに現れた二代目だと周りに持ち上げられて育った結果、あんな無礼な性格に育ったのかも。
宿禰と比べると紳士的だけど仕切り直せば勝負なし!全勝!はさすがにどうかと思う。

古代相撲には蹴速流がカテゴライズされているらしい。
古代相撲と一言に言っても宿禰流なり蹴速流なりがあるということか。
古代相撲に纏わるバックボーンが語られる前に宿禰はフェードアウトしてしまったので、蹴速が跡を継ぐようだ。
でも、宿禰は宿禰流というよりも超人的な握力に任せた宿禰にしかできない戦い方をしていたような……
そこは才能任せの個人主義の宿禰、歴代の中で技術を磨き上げた蹴速と違いが出ているのか。

「古代相撲は一つじゃないッッ」「古代相撲は終了おわってないッッ」

独歩と蹴速の二人が入場しナレーターが叫ぶ。
って、古代相撲は終わっていた扱いだったのかよ。
その上で戦うのは古代相撲を終わらせたジャックではなく何故か独歩である。
ジャックと宿禰、勝者も敗者もフェードアウトしているという稀有な例だ。
一体、何が起きたんだ……?

独歩と蹴速、どちらも勇次郎と一戦を交えた者同士の戦いである。
蹴速は逃げたが独歩は負けるどころか殺されてさえいる。
仕切り直すとかそういうレベルじゃない修羅場を潜り抜けているのだ。
仕切り直しというある種の甘えが蹴速にどう響くのか、技術や体力以上に精神面が問われそうだ。

もっとも、仕切り直しが必殺技の蹴速流でも、さすがに観客一同に見守られている中で負けてしまえば仕切り直しどころではなさそうだ。
それでも仕切り直し!負けてない!全勝!と言い出せば、まぁ、大物だ。
独歩の勝利条件は試合に勝つ以外にも蹴速に負けを認めさせる必要があるのでそこは大変だ。
例え殺されても負けていないし全勝と言い出す相手だ。
悪い意味で手強いぞ。

蹴速が負ける場面を録画してyoutubeとかにアップすれば負けを認めてくれるか?
古代相撲蹴速流ボロ負けwwwwどうみてもお前の負けwwwwとサムネイルで煽ればけっこう効くかも。
次回へ続く。
次号は合併号+休載なので3週間先だ!