バキ道感想 第132話「古代角力(ずもう)と空手」



板垣先生のオナ禁を挟んで独歩VS蹴速が再開される。
いや、再開と言っても試合始まってさえいないんですけどね。
ねっとりと焦らすのがバキ道である。


二人の戦士が地下闘技場に入場した。
まず独歩が拳神、虎殺し、武神と讃えられる。
すっかりコラ画像の素材となった感のある独歩だが、バキ世界では相変わらず古豪として期待されているようだ。
バキシリーズにおける最古の実力者は伊達ではない。

でも、独歩は同等以上の相手にまともな勝った経験が20年くらいない。
最後に独歩のスゴさをアピールできたのがドリアン戦で以降は負けが目立つ。
Jr.の再戦では勝っているけど相手は手負いだ。
相撲軍団の一人、猛剣にも勝っているけどさすがに格下感が強い。

蹴速戦は久し振りに輝かしい勝利を手にすることができるのか。
でも、実力者だけに噛ませ犬になりやすいのが独歩だし、登場して即負けたら蹴速とは一体となる。
先行きが不安である。
同等以上の相手に真っ当な活躍は見てみたいんですけどね。

対して蹴速はゆっくりと四股を踏む。
思い切り四股を踏む宿禰とは流儀が異なる。
力任せの蛮族の宿禰と紳士的で穏やかな蹴速の違いか?
宿禰は力でねじ伏せる。蹴速は口八丁で仕切り直す。
……紳士的というか卑怯なだけの気もするな。

蹴速の四股は動作自体はゆっくりとしているが、大きく脚を上げる点は宿禰と相違ない。
脚をとにかく上げるのが古代相撲なのだろうか。
柔軟性とバランス感覚の両方を求められるが、蹴速はその二つをクリアーしているようだ。
さすがは蹴り自慢か。
でも、宿禰みたいに四股で地面を揺らせる気はあまりしない。
宿禰と蹴速で蹴りの差はどうなっているのか、その辺も言及してもらえると助かる。

審判から武器以外何でもありのルールの説明が行われた後、独歩は空手の呼吸法、息吹を行う。
最大トーナメント開催直前、勇次郎戦の傷が癒え復帰直後の演舞で見せた以来である。
独歩としては久し振りの強敵だ。
是非勝ちたいところだし、それだけに呼吸も改めるというものか。
前述したけど猛剣は強敵に入れるのはさすがに無理がありますしね。

対する蹴速は……特に何もなし!
万全で挑む独歩とは対称的に動きがない。
ワイクーでも踊って我が真の流派はムエタイとでも言っておけば笑いを取れるのに。
静から動の変化が大きいのが相撲だ。
古代相撲もそこは変わらないということか。

こうして息吹の後に試合が始まると独歩は腰を大きく落としがに股になる四股立ちをする。
豊富なキャリアと練られた技術で受けて返すのが得意なのが独歩ではあるが、タフネス任せパワー任せな古代相撲相手にこれは挑戦的である。
傍らに本部がいたら「スピードでかきまわせ!絶対イケる!」とか「逃げろ!下がるんだ独歩!」とかやかましくアドバイスしてくれるような危険な行為である。
何か問題ない気がしてきたな。

独歩の挑戦を蹴速は一笑し同じく四股立ちをする。
どうやら独歩の行為は無謀と捉えたようだ。
こういうところにこっそりと無礼な一面が見え隠れするのが蹴速だ。
宿禰もそうだけど古代相撲は無礼が流儀なのか?

互いに四股立ちになった状態で先に仕掛けたのは蹴速であった。
初手は自慢の蹴りである。
ずっと温存していた宿禰と異なり、蹴速の蹴りはジャブ同然の基本攻撃だ!

この蹴りを独歩はどう対処するのか。
経験と技術で返すのか、あっさり喰らってその間実に2秒か。
百戦錬磨だけに絵になる返し方に期待したいところだ。
次回へ続く。
だが、次週は休載!
蹴りは速いけど展開は遅い蹴速編であった。