バキ道感想 第137話「直線力」



勇次郎vs捕鯨砲開幕!
ソシャゲでたまにある変なコラボみたいな戦いである。
一体どっちが勝つのか。捕鯨砲が勝つと困るぞ。

まずは解説から始まる。
秒速1000メートルのライフル銃でさえたった1枚の笹の葉に触れただけで弾丸の軌道が外れる。
巨大すぎる推進力は横方向からの力に弱い!
刃牙がピクルタックルを逸らした時の理屈ですね。

その理屈で勇次郎は指先一つで捕鯨砲を逸らす!
迫り来る捕鯨砲が止まって見えるレベルの動体視力があってこそ為し得る神技であった。
いや、まぁ、そうですよね。
勇次郎の上半身が吹っ飛んだらビックリだったけどそうなるわけもなく。

「「直線」の力が強いほど――」「太いほど――――」
「横からは無力なもの」


勇次郎は語る。
理屈は知っていれどその実証を捕鯨砲で試すのがオーガ流か。
何かすっかり試し割りが好きな人だ。

勇次郎は何でこんなことをしたのか。
とんでもない突進力……相撲のぶちかまし……
相撲対策!……なのか?
宿禰や蹴速は一蹴したわけだけど、勇次郎なりに何か感じるものがあったのかも。

さすがの勇次郎も捕鯨砲は力でどうにかすることはできないらしい。
野郎……俺を技に追い込みやがった!!
日本刀で切れたりと勇次郎にも限界はあるのだ。
一流のハンターに不覚取ったりと今更ですが。

ともあれ要求には答えたので佐渡のケツは掘られずに済んだ。
少なくとも掘られた姿は描写されていない。
物語の影でこっそり掘られているかもしれないけど。

さて、舞台は地下闘技場、廊下を歩く独歩へと移ろう。
蹴速との試合後のようだ。
その独歩の前に立ち塞がる男がいた。
蹴速! まさかの仕切り直し! あと捕鯨砲の話の意味って何なの!?
捕鯨砲にたっぷり尺を割いた上での蹴速には驚愕を隠せない。

蹴速の両耳はちぎれたままだ。
接合手術を経ずの2本目である。
というか、試合直後、意識が戻り次第、仕切り直した感じだ。
耳はまだしも踵も胸骨も砕けている。
いや、こりゃダメでしょ。全滅後は体力全回復するドラクエじゃないんですよ。HP1のままですよ。

「両耳 なくしたばっかだろ」
「両目まで無くすこたねえ」


そんな蹴速の両目を独歩は抉る気満々だ。
目を潰せば仕切り直しできないってことか?
踵も胸骨もまだ仕切り直せる程度のダメージだが、目は今後の人生に影響を残す重篤なダメージになる。
いや、踵も胸骨も相当なのですが。

独歩はドリアンに仕切り直されて顔面を爆破された過去を持つ。
その経験から仕切り直そうとする相手には容赦なく叩き潰すことにしたのかも。
この独歩、容赦せん!
いや、仕切り直す前から容赦はしてなかったけど。

蹴速に勝利のビジョンはあるのか。
負ったダメージがデカすぎるし、片足を潰されたのが敗北の要因だった。
だが、構わず仕切り直す! 力士らしくぶちかます!

のろぉ~…

が、ダメ!
踏み込みにまったく勢いがない。その上、白目だ。
踵と胸骨のダメージは普通に甚大でただの大破進軍だった。
仕切り直すなら仕切り直すでダメージが回復してからにすればいいのに。無茶しやがって。

「思えば重症患者だ……」
「嗚呼………………」
「嫌な夜だねェ…………………」


だが、この独歩、容赦せん。
のろのろゆっくりな蹴速に目付きを放つ!
ブチッと何かが潰れるような音がする。
目付きは決まったのか? それとも蹴速のカウンターが入ったか?

終わったと思った蹴速だがまだ生きていた。
生きていた……のか……?
トドメを喰らうために起き上がった気もする。

捕鯨砲のエピソードを鑑みると強い直線の力なら、弱くてもタイミングさえあえば横に逸らせる。
瀕死の蹴速が打てる逆転の一手!……なのか?
これで捕鯨砲関係のない手を打ったら捕鯨砲の意味がわからなくなる。
いや、古代相撲の意味がわからなくなりつつあるけど。

まさかの蹴速復活だった。
いや、まだ続けるんかい!?
ここから逆転勝利なんて手首に爆薬仕込んでいないと無理なレベルですよ。

蹴速は無駄にしぶとい。
死刑囚か何かですか。
殺生石を砕いた罪で死刑になっていたりして。

蹴速、まさかの復活だが先行きがまったく見えない。
このまま目を潰されて再起不能になってもおかしくない。
それにしても独歩も目付きは天内悠以来だ。
天内悠の時は勝ちを懇願する姿にムカついたから目付きを放った感がある。
……まさか、往生際の悪い蹴速にムカついたか?
合併号なので再来週の次回へ続く。