バキ道感想 第139話「この2人」



オリバが復活!……できるのか?
復活すれば往年のファンとしては嬉しいけど、一度落ち目になった格闘家には厳しいのがバキ世界だ。
でも、宿禰も落ち目なんですよね。
落ち目同士なら互角! 先に浮上するのはどっちだ!



「異形過ぎてる2人」

オリバと宿禰の二人は並んで歩く。
二人共、太い! オリバも太い!
以前、描かれた時のオリバは全体的に宿禰よりも細かったし、だからこそ痩躯と煽られた。
だが、現在は胴体はともかく、両腕は宿禰に匹敵するほど太い。
リハビリ中にビルドアップしたのか?
紅葉がヤバい薬や手術でもしたのか?

オリバは初登場時、対面した園田警視正は肥満だと勘違いした。
それほど太いキャラだったのだが、以降は最初ほど太く描かれずそれなりにスマートな印象になった。
でも、今回は初登場以上に太い。リバウンドでもしたかのように太い。
独歩も太くなっていたし相撲と向き合うとふくよかになる効果でもあるのか?

「もう一人も190センチ程か アフリカ系……」

しかも、太くなっているだけでなくデカくなっている。
ゲバルの見立てでは180cmほどだったが、今回は190cmほどとサイズアップしている。
いや、身長体重は設定として明記されていないキャラはけっこう、いや、かなり前後するのですが。
ピクルなんて200cmに130kgと描写されたかと思えばジャッククラスの220cmで200kgだったりとけっこうメチャクチャだ。
逆に明記されていると独歩みたいに明らかに太くなっているのに最大トーナメントの頃と変わらなかったりする。

ともあれ、オリバはさらにパワーアップしている!……のか?
なお、オリバの腕は力んでいるのか、血管が浮き出ているのに対して、宿禰は血管が浮き出ておらず弛緩しているらしい。
オリバはリベンジする気満々だ。今にでも殴りかねない勢いである。

ついでに宿禰の左小指は欠損したままである。
みっちゃんはクローン技術で治してあげればいいのに。
人一人を創作したり腕を残しておいたりするくせに小指一本は作らない。
みっちゃんの倫理観はよくわからんな。
宿禰に失望して見捨てたということかもしれないけど。
事実、宿禰は徳川邸におらず夜の街を一人寂しく歩いている。ナンパした女子もいない。
力んでいないのは連敗でやさぐれているからか?

二人はビルの間に挟まった駐車場へと辿り着く。
ここが実戦のリハビリ、即ち戦いの舞台だった。
しかし、もう決着していると宿禰は乗り気ではない。
刃牙みたいにやる気あるのかないのかわからない奴だが、今日のところはやる気がないらしい。

「相撲デハナ」

「初めの“一番”はね」「しかし次の一番は実戦フリーファイトだった」


食い下がるオリバに対して正論とはいえぶった切る宿禰であった。
こいつ、本当に戦う気がない……
強さの頂きである勇次郎には埋めがたい差を見せつけられた。
範馬の血が薄いと揶揄されたジャックにも負けてしまった。
蹴速に関しては何もわからん。何か今ならわかったわかった蹴速の方が強いよで済ませそう。

オリバの敗因は真っ向勝負に付き合ったことか。
宿禰自慢のフィジカルとモロに付き合えば分が悪いというものである。
ジャックだって組み付かれた時の対策として僧帽筋を噛み切ったわけだし、逆にただ組み付かせて投げられれば負けていたと思っていたほどだし対策は必須だ。
でも、オリバがスピードやテクニックで相手を翻弄する戦い方ができるわけでもない。
頭脳キャラのくせに戦い方は常に脳筋だ。

もっとも龍書文との戦いでは得意分野に付き合わせて勝利した。
頭脳プレイ……というかとんちの効いた戦い方もできると言えばできる。
今回はその辺にも期待したいところですね。

宿禰の返しに対してオリバは三角形と逆三角形のどちらがより実戦向きかを比べ合おうと言い出す。
太い腰と細い腰、太い胴と細い胴のどちらが優れているのか!
こいつ、全力で話を逸らしたぞ!
ほぼ実戦形式で決着したことを投げ出した。
この人、頭がいいのか悪いのか、ようわからんな!

とにかく逃がさないと言わんばかりにオリバは得意の力んで上着を吹っ飛ばす一芸を見せる。
これは宿禰としてもけっこう衝撃らしく普通に驚いている。
その気になればズボンも吹き飛ぶが今回は上着だけだ。
その場合はパンツ一丁で帰らないといけなくなる。
さすがのオリバもそれは紳士的ではないと判断したのだろう。多分。

「双方相譲ラヌ“三角関係”」「ココニ――清算シ決着トシタイ」
「アイニク――」「相撲ノ「間合イ」ジャネェガナ」

「古代相撲の間合いです」


やる気満々のオリバに触発されてやっと火が付いたのか、宿禰もその気になる。
筋肉VS筋肉の第二幕が始まる!
……けど、オリバさんは作戦があるんですかね。
ただ単にパワーアップしたからイケるとかじゃないだろうな?
嚙道に対抗して筋道とか言い出せばいいのに。

これで宿禰が勝ったら何のための仕切り直しだとなる。
いや、何のための仕切り直しかわからない蹴速がいたんですけどね。
でも、あの人、古代相撲なのでいろいろズレているんでしょ。
オリバは古代相撲じゃないからナントカしてくれると思いたい。

オリバは肋骨をメチャクチャに粉砕された。
現役復帰どころかそのまま死んでしまいそうなくらいなのに完全復活だ。それも短期間で。
……鎬紅葉が怪しすぎる。
チタン製の肋骨を移植していたりして。
心臓をプレートで保護しているオリバだから、それくらいの改造手術は甘んじて受けそう。

というわけで必勝の策は筋肉と見せかけて骨にあったりして。
骨が砕けなければ宿禰の掴みの効力も半減!
いや、骨を掴める時点でどうかしているし、そもそもピンチなんだけど。

ジャックは宿禰の筋肉を噛み切ることで骨掴みを無力化した。
オリバはどう対策するのかが見物だけど、脳筋気質なんですよね、ホント。
蹴速みたいな無様な仕切り直しじゃないといいのだけど。
捕鯨砲を挟まないと虚無エピソードになるぞ!
捕鯨砲を挟めばエピソードが膨らむというものでもないが。
次回へ続く。