刃牙らへん感想 第36話「服装(ナリ)」



休載せずに新年初刃牙らへんだ。
正直、休載すると思ってました。
まぁ、次号休載なのですが(ネタバレ)

まずはみっちゃんがアナウンサーを叱りつける。
ジャックVSピクルの勝負ありの裁定はアナウンサーが勝手に行ったものらしい。
そりゃ怒られても仕方がない……のだけど、それならそれで花山のところに雑談に行かないでほしい。
審判ならちゃんと審判の責務を果たせ、クソジジイ……!

試合には負けたもののピクルにはこれといったダメージはないようだった。
勝負ありがなかったら、試合が継続していたらピクルも本気になったかもしれない。
そうなればどうなっていたのかはわからない。
……けど、何かダメそうだな、今のピクルさん。

さて、今回のピクルさんは去りゆく背中だけが映し出されている。
ピクルは さびしそうに さっていったといった風情だ。
残念ながら仲間モンスターになれなかった。
せっかく喋れるようになった?のにそれだけでは仲間になれないらしい。

ジャックもせっかくなら友情の証として飯を奢ればいいのに。
骨を渡されてもピクルは困るかもしれないけど。
実際、ピクルは骨までは食べないし。

結局、ピクルがどうして喋れるようになったのか、喋った意味は何だったのかは謎のままだった。
アレはただ面白いだけだったらしい。
いや、面白かっただけに説明してほしかったのですが。

また弱体化の理由も言及されなかった。
ピクルが弱くなったというよりもジャックがピクルに勝てるほどに強くなっただけらしい。
あるいはピクルが本気にならなかっただけか。
ワイルドさが売りのピクルもすっかりマイルドになってしまった。

ジャックVSピクルは完全に幕を閉じたからか、みっちゃんが花山を連れて試合場に立つ。
当然、観客たちが期待するのはジャックVS花山となる。
テクニックなしフィジカル型の花山とピクルは被っているし、その領域においてはピクルの方が圧倒的だ。
単純にマッハ突きで倒れた花山とマッハ突きに耐えきったピクルとタフネスにおいても差がある。

でも、ピクルは不甲斐なさ過ぎた。
花山に期待してしまうのも無理からぬことか。
ピクルは武蔵に翻弄されたけど、花山は何か戦えていたし、両者の近年の力関係はわからなくなっているとも言える。

服装ナリヲ見タダケデワカル」「ソンナ勇気ハナイ」

みっちゃんが花山に噛み付きを使わないのかと無茶振りをするとジャックが否定する。
闘技場に立っても正装のまま、ええ格好しいには噛み付きはできないと語る。
バキ世界では珍しく服装で判断した。
さすがケツの穴を晒す覚悟を持つ男だ。
勝つためなら正装はもちろんパンツだって脱ぎ捨てよう。

でも、花山も公衆の面前でフンドシ一丁になる男だ。
スペック戦の時は正装を破り捨ててフンドシ一丁になった上に警察署までそのまま歩いて行った。
武蔵戦の時もコートの下にフンドシという変質者スタイルだった。
花山という男は服装だけは判断できないぞ、ジャックよ。
ケツの穴は晒さないかもしれないがフンドシは晒すぞ。

この服装理論だとピクルが弱体化した理由が理解る気がする。
強かった時のピクルは良くてフンドシ一丁、烈戦では全裸でチンチンポロリしていた。
それが今や短くなったジーンズ。地下闘技場へ来る前にはコートだって着ていた。
ピクルは服を着たことで唯一無二の個性である野人らしさが失われて弱体化したのだ。
少なくとも噛み付きに関しては切れ味を失ってしまった。
なお、全盛期にも剣持武から服を奪っていたことは忘れておこう。その後はフンドシ一丁になったからいいんです。



花山はもう言葉は不要と言わんばかりにジャックに肉薄する。
ピクル戦から間を置かずジャックVS花山の試合成立だ!
というか、ピクルさんが完全に中ボスになってしまっている。
まぁ、彼の役どころはもうそんなところなんだな……

花山はバキシリーズ屈指の人気者であり実力者……なのだが後者は怪しい。
やっぱり最大トーナメント編でガーレンに不覚を取ったのが痛手すぎる。
アレで花山の強さの信頼度を大きく下げちゃいましたよ。
あの敗北がなかったら実力には納得なのですが。
本部さんが金竜山に負けたような失態ですね。
いや、アレよりは大分マシではあるけど。

本人も鍛えないのがモットーなので成長の余地は少ない。
……はずなんだけど、何か強くなっている感もある。
武蔵相手には手加減されていたところもあったとはいえ大健闘したわけだし。
人気か。やはり人気なのか。
バキスピンオフの走りになったくらいですしね。

外伝の主人公になってしまったが故に本編での活躍が途絶えた感のある花山だが、好都合?なことに外伝は続いているのか続いていないのかわからない状況だ。
だから、好きに戦える!……かも。
ピクルが通じなかった以上、花山も通じる気はしないが人気パワーで何とかしてもらいましょう。

ジャックは1日30時間の過酷なトレーニングを課している。
対して花山は鍛えない。
つまりは鍛える者VS鍛えない者対決!
……花山がサボってるみたいで応援する気が減るな、これ。
強者として生まれて強いままに今に至る花山と強者を目指した結果、弱者になったがそこから立て直して強者になったジャックと二人の生き方は異なる。
最近のジャックはフィジカルだけでなく技術も使うようになっているし、その点でも異なる。

いろいろな部分が相反している二人が絡めばどうなるのか。
気になるところではある。
ジャックもそろそろ苦戦してほしいものだけど、ピクルでさえ一蹴してしまったからどうなることやら。
主人公になったからって元主人公のダメな部分だけマネしなくていいから!
休載を挟んで次回へ続く。