刃牙らへん感想 第23話「慟哭の記憶と願望」



ジャックはピクルに並々ならぬ感情を抱いていた。
ジャックは負ける時、完敗の中の完敗をする。
刃牙然りピクル然り本部然り。
それだけに対戦相手への感情も重くなりがち……いや、本部だけなんかよくわからんな。
なお、首締めで負けた某コラボはなかったことにしてください。

「会イタカッタ……”先輩”…………」

ジャックのピクルへの感情が重い! 重いぞジャック!
そこまで逢いたかったのか。
逢ってみたらけっこう落ちぶれている感がしてどう反応すればいいのか困りそうだが、そうした失望の念はジャックにないようだ。
まぁ、敗者ですからな。敗者が勝者に失望する権利はなかろうて。

ジャックは骨延長したことでピクルを飛び越す身長を手にした。
ピクルはピクルでバキ世界の中でトップクラスの体格なのに、ジャックと比べると貧相に見えてしまう。
ジャックが縦だけでなく横にもボリュームたっぷりなのがまぁ異常なのですが。

「先輩ガ――――」「今ノ俺ヲ築イタンダ」

ジャックはかつてのピクルとの死闘を交わり、融合と形容する。
さらに最強最大の接吻キスまで言っているがあまり否定できない。
そんな激闘の中だけでなく敗北して保存食にされ慟哭したことまで言及する。
ピクルとの戦いにはいい想い出も悪い想い出もあり、全てをひっくるめて今のジャックを築いた人生のターニングポイントなのだろう。

だが、そんな後に本部に惨敗している。
本部の後に嚙道に目覚めて生まれ変わったから、本部さんも今のあなたを築いたのでは……?
ピクルが大きな要因なのは否定しないけど、本部さんのことも忘れないでいてほしいですね。
……ジャックとしては不甲斐ない敗北過ぎてなかったことにしたくても仕方ないけれど。

「絶望感 満チ溢レル先輩ノ「慟哭」ト―――――歪ミヲ極メタソノ「表情」」

「一度ゼヒ」「鑑賞シタイモノダ」


ジャックはピクルの負けて泣く姿を見たいと宣言する。
ちゃんとリベンジの気概は忘れていないらしい。
本部さんにも一応、リベンジする気ではいますからね。
刃牙さんにもリベンジは……いや、しなくていいか、あの人。関わったら不幸になりそうだし。

言葉を知らないピクルはこの宣戦布告を意味を解さない。
しかし、野性でジャックの意志は理解したのか、髪が逆立ち笑みを浮かべる。
落ちぶれてしまったかと思いきや、強敵を前に滾る闘争心は健在らしい。
これでいやカラスとゴミ汁でいいんでと言い出したら終わりだった。
原人は現代に馴染みつつも芯の部分は揺らがないらしい。

今のジャックはピクルを上回る身長を手にした。
が、みっちゃんとしてはピクルからすれば小さな恐竜かもしれないと釘をさす。
ジャックはかつてよりも強くなったかもしれないが、ピクルとの絶対的な差を見せつけられて負けた以上はその差を埋められているのかは疑問だ。
もっともジャックの強化よりもピクルの弱体化が気に掛かるところですが。



ジャックはピクルとの戦いを夢見るほどに焦がれる。
だが、ジャックが背中を向けた瞬間、ピクルが肩に噛み付いた!!
ピクルさん、いきなり噛み付くなんて容赦ねえ!
かつてのピクルならやらなかったことだ。
強者との闘争の果ての食事よりも、素直に食欲を重視して食べるようになってしまったのか?
うーむ、何か気位が随分と下がったな……

ジャックとピクルは今すぐにせよいずれにせよ戦いそうだが、ピクル自身、何かちょっと先行きが不安だ。
もうちょっと野性度を高めてから戦ってほしい。
とりあえず、全裸とか。
全裸で戦うピクル、物凄く異質で好きだったんですけどね。
なお、アニメ版では烈戦の時点でフンドシを履いてけっこうがっかりした。

ピクルは全裸になるのならジャックも全裸になってみるか?
バキシリーズ初の全裸VS全裸だ!
骨延長してもチンポは短いままなんですねwと刃牙に煽られてジャックが号泣、勝負なしになる。
休載を挟みつつ次回へ続く。