今日は第1話から第6話までの振り返り上映会が行われるぞ!
GXは例年以上に密度と展開の速さが抜きん出ている。
まとめて振り返られる機会は嬉しい。
というわけで、ここまでの流れを振り返ってみよう。
・ここまでのあらすじ
EPISODE01 奇跡の殺戮者
まず、大きな事件はK2の標高が世界第3位に下がったこと……
ではなくて、ナスターシャ教授の遺体がファルガイアこと地球に戻ってきた。
ここでのポイントはナスターシャ教授のみならず、異端技術も回収していることだ。
現状、敵も味方も錬金術が幅をきかせている。
なので、ここで回収した異端技術にも後々出番があるのではなかろうか。
また、きりしらにマリアの様子から、3人は二課装者に心を許していることが伺える。
かつての敵とはいえ共に戦ったのだし、母親の尊厳を守ってくれた。
いがみ合う理由はもはやどこにもないのだ。
この段階では二課の精神性はほぼ完成に至っているように思え、F.I.S.装者を引っ張っていくような立ち位置に思えた。
だが、後々、それぞれに爆弾を抱えていくことが判明していく。
そんな二課装者をF.I.S.装者は戦力的だけでなく精神的に支えていけるかどうかが、F.I.S.装者の成長を示唆するものであり、同時に見せ場にもなり得るか。
この時点で錬金術師サイドはけっこうな動きを見せている。
まずはレイアがエルフナインを泳がしている。
これは同時襲撃に合わせるためか。
また、ノイズに似た波形はアルカ・ノイズのものだと第2話で発覚している。
そのわりにアルカ・ノイズを使った様子はなかったのだが……
S.O.N.G.に存在を匂わせることで警戒を強め、装者を出動させやすくするためか。
錬金術師サイドの行動は戦略的にも戦術的にも無駄がないのが怖いところである。
そして、LIVE GenesiX当日に同時襲撃である。
この段階では2番目に強いガリィが戦力としては動いていない。
ファラとレイアだけで戦えるという自信の見せようだ。
これはアルカ・ノイズで初手必殺を取れるからか。
ラスボスのキャロルはイザークの処刑を思い出して涙する。
想い出を消費するのが錬金術だが、このことを思い出し落涙している。
この想い出がキャロルの原動力となっており、未だに強く残っていることが伺える。
そこがわかり合う鍵なのか、それともこじれる原因なのか……
EPISODE02 世界を壊す――その前に
とにかく強いオートスコアラーだ。
負け癖のついているクリス相手にはもちろん、オートスコアラー最弱のファラでさえ装者最強の翼を相手に優位に立ち回っている。
その実力は本物である。
苦戦する翼とクリスの一方で響はギアを纏えない。
精神的に脆さを抱える響の新たな爆弾が発覚、正確には奥底に眠っていたトラウマが掘り返された。
父親に捨てられたという過去は設定として存在していたが、本編でも改めて触れられることとなったのだった。
キャロルとは別の意味で重い想い出を抱えている響である。
これを払拭することがGXでの鍵となるか。
苦戦する二課装者に対してF.I.S.装者は自身の在り方に心を悩ませる。
二課装者の力になりたいのだが、シンフォギアを満足に使えないために力になれないのだった。
第2期では状況との折り合いで悩んでいたのだが、状況が落ち着いたことで改めて自分のことを考えられるようになったのか。
ともあれ、二課装者とF.I.S.装者の悩みは噛み合わず力も合わせられないのであった。
EPISODE03 装者たちの黄昏
きりしらが再び戦場に立つ!
が、LiNKERなしなので調子が悪い。
戦えるには戦えるが万全を求められないことが発覚する。
LiNKER問題はF.I.S.装者にとってシンフォギア以上に解決しなければならない問題か。
LiNKERはウェル博士くらいの専門家かつ天才がいなければ作れない。
ことLiNKERに限れば異端技術を知り尽くしているであろうフィーネさんの先を行っているウェル博士であった。
さすがに力を借りるという展開はないだろうが……
二課装者もF.I.S.装者も各々が悩みを抱え、双方の中心人物である響とマリアが激突する。
マリア自身はいいことを言っているのだが、どうも響には届いていないのだった。
2つのガングニールは交錯はどうも噛み合わない。
根は似ているし噛み合えば心強いし面白いことにもなりそうなのだが。
そして、ついにガリィが爆発した。
最初は一番個性が薄そうかと思ったら、オートスコアラー随一の個性派だった。
薄い本においてもクリスに次ぐ逸材になることが期待される。
その暁には当然の権利のように豊胸されるよ。間違いない。
EPISODE04 ガングニール、再び
ガリィは絶好調。金子のおっさんも絶好調。
そんなわけでマリア・カデンツァヴナ・イヴがついに戦場に立つ。
ガングニール、再び黒く!
そんなわけで復活の「烈槍・ガングニール」で大興奮だ。
小生、シンフォギアのキャラはどいつもこいつも好きだけど、特にマリアさんが好きでしてね……薄い本持ってるぜ……(勃剣しなかったけど)
そして、血涙で大爆笑である。
痛そうにしているのなら同情できたんだけど、あの人、ごく自然に振る舞うからどうしても笑いが出てしまう。ズルい。
血涙しても平気そうだし170cmの恵まれたナイスバディがそのタフネスを生み出しているのか。
響の悩みが根深いものになる一方で、F.I.S.装者も悩む。
とはいえ、とにかく行動のマリアは悩みながらも足を止めない。
そんなマリアに看過されているからか、きりしらも悩みはすれど足は止めない。
響の不調は二課装者は悩むと足を止める人が多いことに加え、響自身が裡に溜め込む体質なのが影響しているか。
マリアが上手く二課装者に風穴を空けてくれることになればいいのだが、その点どうも不器用なマリアだった。
追い詰められた響だが未来の言葉で復活する。
ガングニール、再び纏う!
だが、未来への依存度がかなり高まってしまっている。
これはこれでいいのだが、そのままだと子供を産むしかなくなる。
健全に葛藤を解決できるかどうかはプロデューサーも知らない響と未来の過去に答えがあるかもしれない。
復活した響はガリィとミカの連携によってガングニールが破壊されてしまう。
ガングニール、再び壊される……
都合、3回目の破壊だ。
1回目は奏ガングニール、2回目は神獣鏡ビーム。
ガンダムWのガンダムかよというくらい破壊されているガングニールであったとさ。
EPISODE05 Edge Works
きりしら爆発!
とにかく全編通してのきりしらであった。
マリアに習ってか、とにかく行動する2人であった。
F.I.S.で使っていたLiNKERよりいまいちなはずの奏LiNKERだが、コンディションは悪いなれど大活躍である。
が、ミカには敵わないのであった。
2人がかりで「Just Loving X-Edge」も歌ってテンションマックスだったのに……
きりしらの強さと同時にオートスコアラーの強さを改めて思い知らされた。
キャロルはオートスコアラー以上の強さを秘めているだろうし、本当に勝てるのだろうか……
EPISODE06 抜剣
なんてことを思っていたら、まさかのキャロル出陣である。
キャロルはとにかく強い。
強化型シンフォギアをいとも簡単に一蹴していく。
通常型シンフォギアでもそれなりにやり合えたフィーネさんやネフシュタン(最終形態一歩手前)よりも強いかも……
それでもニグレドモードで逆転だ。
あれだけ強かったキャロルを一蹴したことからもニグレドモードの強さが伺える。
思えば暴走状態の響はフィーネさんに簡単にダメージを与えていたし、完全聖遺物のネフシュタンも楽勝だった。
暴走状態になったシンフォギアの出力のとんでもなさが伺える。
しかし、ここまでの描写を見ると明らかにニグレドモードの発動はキャロルの計画の一部である。
オートスコアラーが残っているし、キャロル城(仮)も動き出したし、ガリィがガリィ☆スマイルをしちゃうし、敵側の戦力は全然健在だ。
ニグレドモードにも何らかのリスクがありそうで怖いところだ。
錬金術の代償である想い出を失うとか……
あえてトラウマを忘れるというのはひねくれ者の金子のおっさんとしてはありそうデス。
そして、トラウマを思い出し克服する方向に持っていくのが金子流。
二課装者の心の闇が改めて浮き彫りになったし、立ち直ったかのように思える響も根元の部分にはノータッチだ。
キャロルを相手にはシンフォギアを人助けの力ではなく、武器としてしか使えなかった。
勝ちはしたが響の価値観としては敗北だ。
「RADIANT FORCE」もかつては人助けのために歌ったのに、今回は敵を倒すために歌ったのも象徴的である。
第6話はとんでもなく熱く燃える第1部完に相応しい盛り上がりどころであると同時に、不安ばかりが残る激勝なのであった。
見せ場を譲ったF.I.S.装者だが、ここからが本番だ。
ここから壮絶に苦しむであろう二課装者を救えるのはF.I.S.装者だけ!
特にマリアさんは頑張れ。
いや、確実に泣かせるイベントがマリアさんには用意されていると思いますけどね……
あとストーリーからは外れるけど、第6話は歌もだけどBGMも格好良かった。
ダウルダヴラを纏ったキャロルの戦闘BGMや3人同時抜剣のBGMは特に素晴らしい。
特に前者はRPGのボス戦にも使えるぞ。WA6とかでどうか。
歌だけじゃなくBGMもいいのがシンフォギアであった。
・ここまでの錬金術師サイドの目的
とりあえず、わかるのはギアの破壊である。
破壊した後の全裸の装者を放っておくことから、ギアの破壊は戦闘を制するためではなく計画を進めるためのものであることが伺える。
一方でギアを満足に使えないF.I.S.装者はさほど重要視していないらしく、装者を殺そうとしたり破壊せずに見逃している。
適合係数を気に掛けていることから、ギアの破壊で得られる何かがあるようだ。
次にProject IGNITEによるニグレドモードの起動だ。
エルフナインを泳がせキャロルが起動を待ったりと、明らかに誘っている。
ニグレドモードと時を同じくしてキャロル城が動き出したし、敗北もキャロルにとっては計画の一部か。
敗北続きのS.O.N.G.がやっと一矢報いることができたかと思いきや、それもキャロルの手の内となると気が重い。
逆に言えばここからが真の反撃タイム!
……まぁ、シンフォギアって本当に最後の最後まで反撃が始まらないんだけど。
・装者それぞれの葛藤
-響
響は装者たちの中でもっとも暗い過去を背負っている。
戦うことへの迷いは未来のおかげで概ね払拭できたとはいえ、過去との折り合いは付けられていないままだ。
響の歪みの根幹に触れただけに放っておいたままにも行くまい。
また、高まる未来との共依存もどうなることか。
壊れたモノを修復するのはこれからなのだ。
第2期のキャッチコピーの「
-翼
八紘との確執が明らかになった。
父親に認めてもらえない娘というのも辛い。
これがよくある翼の勘違いというか、八紘の不器用さの結果ならまだ救いはあるが、まぁすんなりとは行かなそうだ。
防人も元JK。人並みの少女らしい悩みを持っているのであった。
-クリス
自分の無力さで調と切歌を傷付けてしまったことを大分引っ張っているようだ。
形は違うがクリス・調・切歌の3人は力のなさに悩むのだった。
葛藤の方向性は3人共似通っているので、まとめて解決できそうなのが救いか。
-マリア
とにかく行動するマリア・カデンツァヴナ・イヴGX。
悩みはすれど即座に行動に移しているから響よりは軽く見えるか。
マリアの抱えているものは自分の力に関するものである。
借り物ではない自分の力と胸を張れるものを手にした時、マリアは再び輝けるのだろうか。
なお、前の輝きは第2期第1話。
でも、マリアのギアは借り物のギアだからどうなることやら。
そこはセレナにお墨を付けてもらうか?
なお、家族を失った過去を持つという点で響とマリアは共通しているし、お互いに折り合いは付けられていない。
マリアは第2期の最後でセレナの負い目を断ち切ったかも思えるが、未だにセレナにすがっている様子はあるため、まだまだセレナの存在は大きいことがわかる。
しかし、姉なのに妹に依存しているマリアであった。
もっとも、それはセレナの存在が死後大きくなったからこそか。
マリアは適合係数などで改めてセレナの天性を知ったことだろう。
結果、生き残ったことに大きな負い目を感じるようになった、と。
第2期の頃のCMの様子を見るに生前はそれなりに姉をしていたようだ。
-調と切歌
仲良し2人は悩みも1セット。
第2期は2人で喧嘩をしたのだから、今度は2人で悩みを解決する時か。
もっとも、葛藤の方向性からクリスも噛みそうなのだが。
金子作品の物語はそれぞれが抱えた葛藤にどう決着をつけるかの物語である。
それはWA1の頃から変わっていない。
とりあえず、第7話ではマリアさんの誕生日を祝おう!
わざわざTwitter上で祝ったのは伏線に違いあるまい……
夏休みにすれば装者たちも遠慮なく任務に励めるし一石二鳥!
水着回もできる! 休暇ということで温泉も夢じゃない!
わぁい、酒池肉林間違いなしの第7話が楽しみ!
あ、金子のおっさん、悪い笑顔を浮かべないで!