バキ道感想 第2話「両者相踏み」



宿禰と蹶速の対決が始まる!
歴史的に蹶速は噛ませ犬になるのが確定しているのが悲しい。
蹶速はムダ毛ボーボーでなおさら噛ませ犬だ。
宿禰もムダ毛ボーボーだけど。

規則ルールが酷い」
「まず土俵がない」
「行事がいない」


宿禰と蹶速の対決は現在の相撲へと連なる記念すべき初の一戦である。
だが、初めてというものは往々にして未成熟である。
そのため、ルールは実質存在しなかった。
戦闘不能を以て決着のまさに死合いであった。
それ故に拳での殴打あり、蹴りあり、首締めあり、馬乗りからの打突あり、眼球への攻撃さえもあり。
相撲なのかと訝しんでしまうバーリトゥードっぷりである。
ある意味では現代の地下闘技場に近しいルールである。 その闇相撲を継承してきた宿禰一族は強者! ……かも。かもなのか?

「文献によると」「「両者相踏み」!」「相踏み……………………??」

というわけで試合が始まり両者相踏みから始まる。
お互いに蹴り合う!
現代の相撲ではありえない光景である。
力自慢二人の全力の蹴り合いは現代格闘技にもありえない。

お互いの激しい蹴り合いから始まり、殴って掴んで頭突きをすると打撃のオンパレードである。
ノーガードで殴り合うことからこの時代の格闘技はまだ未成熟であることがわかる。
ともあれ、互角の競り合いを続けるのだが転機が訪れる。
蹶速の肋骨が蹴り下されてしまうのだった。
得意とする分野でやられてしまうのは蹶速の噛ませ犬たる所以であった。 うん、君は孫海王一族だ。

これで悶絶する蹶速である。
現代なら勝負ありだ。
だが、古代のアルティメット相撲はこれだけでは終わらない。
顔面を張り手で殴りダウンさせたところに宿禰は四股を踏み降ろした。 腰骨が粉砕骨折する容赦のない一撃である。
これにて勝負ありとなった。

「蹶速の「絶命」にてこの一戦幕を閉じる」

蹶速、死す!
噛ませ犬だとばかり思ったが見事に死ぬのであった。
現代よりもずっと人口が少ない時代であると同時に命の安い時代だ。
二代目宿禰が初代宿禰のこの容赦のない精神性を受け継いでいるのならなかなかに危険人物だ。 でも、刀を持って国家権力相手に戦うよりかは安全か?

こうして初代野見宿禰は初めての相撲を制するのであった。
初めてだけに塩試合かと思いきや、力と力をぶつけ合う血生臭い死闘であった。
まさに力比べであった。力士という名前になったのも道理か。
だが、宿禰の神話は終わったわけではない。
現代には二代目宿禰が現れたのだ!
伝説の剣豪宮本武蔵に勝利した稀代の柔術家本部以蔵に勝利した横綱金竜山と同じ時代に二代目宿禰がいる奇跡!(ややこしい)
3本目に続く!




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