戦姫絶唱シンフォギアGX EPISODE12 GX



何故そこでマムッ!?
ついにナスターシャ教授が蘇ってしまった。
何かシンフォギアだとわりと普通にありえそうで怖いデスね。
車椅子の万能性は死者をも蘇らせる。

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「――思い出しなさい」
「血に穢れた貴方の手を」
「どうしてその手で世界を救えるなんて夢想できますか」


EDである「Rebirth-day」を流しながらアバンに入るのは第12話のお約束。
さて、蘇ったマムは残酷な言葉でマリアのトラウマを抉っていく。
マリアは第2期第8話で本意ではないとはいえ、人の命を奪っている(ように思われる)。
また、第2期第9話のウェル博士の虐殺も止めなかった。
過去の過ちがマリアを苦しめる大きな要因なのだ。
その重責がマリアに時として無謀を強いることになるのだ。
烈槍コンサートとか血涙とか。

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「それでも、私は――」

「そう――貴方が世界を救いたいと願うのは、自分が救われたいがために」

ナスターシャ教授?はマリアの心の深奥にある本心を射貫いた。
第2期の頃からマリアの本心はただの人助けだったのだが、それでも贖罪を望む心は存在した。
だからこそ、ネフィリムと一緒にボッシュートを望んでいた。
人助けをしたい心と贖罪を望み解放されたい心が折り混ざり、マリアの複雑な心境が形成されているのだ。
そのためなら血涙さえ躊躇わない辺り、マリアも響と同様に過去の傷で歪んだ人間と言えよう。
飼わねば。

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「マリアッ!」
「あれはマムじゃないデスッ!!」


「わたしたちはマムが今どこで眠っているか知っているッ!」
「きっとこの城砦の――」


「そんなのわかってるッ!」
「あれは偽りのマムッ!!」
「だけど、語った言葉は真実だわッ!!!」


立ちはだかりトラウマを抉ったナスターシャ教授だが、調と切歌からは偽者判定を出された。
ナスターシャ教授は3人に厳しくあれど、その本心を何よりも大事にしていた。 だからこそ、第2期第13話でマリアに縛るものはないと言い送り出したのだ。
決してこのようなことを言うような人物ではなく、調と切歌はナスターシャ教授を愛するからこそ、この答えに行き着いたのだった。

加えて二課装者たちの一生懸命によってナスターシャ教授が帰ってきている。
その戦いを見守っていたからこそ、本物のナスターシャ教授がもういないことを知っているのだ。
墓参りして醤油も捧げたしな!

だが、自分の弱さを受け止めることで強くなれたのがマリア・カデンツァヴナ・イヴという少女(強調)である。
心の深奥にある弱さも受け止めざるをえず、ナスターシャ教授の言葉が正鵠を射たものだと認めざるを得なかった。
だが、そこでセレナぁしていたのが第2期のマリアなら、それを認めた上でセレナデるのがGXのマリアである。
倒れたままではあるまい。速攻ダウンしたけど。

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「救われたいのですね」
「眩しすぎる銀の輝きからに」


マリアは未だにセレナの死を引きずっているようだ。 これに関しては第2期で概ねは払拭してはいるし、だからこそGXではセレナることがめっきり減った。
だが、それでも残滓が残っているようだ。
それもマリアの優しさ故にか。
第2期の過ちで犠牲になった人の名前を全員覚えているとかやりそう。
そして、わりと普通に覚えそう……

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「とってもとっても――罠っぽいデスよッ!!」

混乱する中で急に崩落が起こる。
迷いを抱えていては戦えない。
逃げ出すF.I.S.装者たちであった。
そして、何かに導かれるように走り出すが罠を疑う。
ナスターシャ教授を用意しているくらいなのだ。
たしかにいろいろな罠がありそうである。
手紙が置かれているとか。

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「世界の分解現象、依然拡大中ッ!!」

「間もなく都市部へと到達しますッ!!」

さて、世界がバンバンと分解されてプリママテリアへと変わっていく。
今は海岸部中心だが、そのうち都市部にも入るだろうし、そうなると被害は倍率どんだ。
海岸中心なのは障害物がないからレイラインが通りやすいとかそんな理由だろうか。

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「酷い怪我じゃないか……ッ!!」

「キャロルを止めるのはボクの戦い……」
「見届けなくちゃいけないんです……」


怪我に苦しむエルフナインを洸は支える。
今回の未来の役割は洸が担うようだ。
結果、未来の出番が何と2話連続でなくなることになってしまった。
響と未来の関係は第2期で決着が着いていて、GXはほぼエンディング後ということか。
思えば響と未来の関係性が変化するエピソードはGXには存在しなかった。
良く言えば安定しているし、悪く言えば波乱がなかった。
とはいえ、GXでも生命の危機に晒されたから、波乱がないと言うと未来さんに流星を撃たれかねないけど。

そんなわけで未来の代わりに洸に白羽の矢が立ったのだった。
未来推しのプロデューサーの心境や如何に……
もっとも仲が良くなり陸上部を辞める原因となった金子彰史だけが知るエピソードがまだ残されている。
それを第4期、あるいは劇場版の弾にしているのは間違いない。
間違いないんだ!

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「何で――錬金術士が歌っていやがるッ!?」

「7つの惑星と7つの音階――」
「錬金術の深奥たる宇宙の調和は、音楽の調和――」
「ハーモニーより通じる絶対真理」


キャロルは錬金術士が歌える理由を語る。
すまん、まったく意味がわからない。
この意味のわからなさ……
あ、フィーネさんだ! フィーネさんだよ!
第2期の頃は現代人が主役だったからワケワカラン解説は存在しなかった。
だが、何百年も昔の人だから、遠慮なくワケワカラン解説が爆発するのだった。
うむ、元気が出る。

しかし、太陽系の惑星7個と音階7個を繋げますか……
何でも音楽に繋げられそうだ。
なお、本当に錬金術は音楽との繋がりがあったとか。
錬金術がシンフォギアに出てきたのは必然だったのかもしれない。

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「――どういうことだッ!?」

「そのなりたちが同じである以上、おかしなことではないと言っているッ!!」

すまん、まったく意味がわからないと翼が叫ぶ。
そして、キャロルの答えもよくわからん。
こんな調子だからパパさんの遺言を曲解するんだ、この莫迦娘!

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「先史文明期――バラルの咒詛が引き起こした相互理解の不全を克服するため、人類は新たな手段を探し求めたと云う」
「万象を識ることで通じ、世界と調和することが錬金術ならば――」
「言葉を越えて、世界と繋がろうと試みたモノ――」


「歌……」

というわけで久し振りに語られる先史文明期の話だ。
およそ3年ぶりである。
先史文明はシンフォギア世界の根底に関わる設定ながら語られることは少ない。
当の先史文明に生きた人間がフィーネさんだけだったし、今では魂ごと砕かれて存在していないのだから仕方ないが。
詳細はカストディアンが出てくる第4期と劇場版に期待しよう!

ともあれ、統一言語をなくした人類が代替としようとしたのが、錬金術であり歌であった。
なりたちが同じというよりも目的が同じであり、その過程がまるで異なるから応用が利かないような……
まぁ、錬金術士が歌えると言えば歌えるのだ。仕方ない。

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「錬金術も歌も、失われた統一言語を取り戻すために創造されたのだッ!!」
「その起源は明らかにされてないが、お前たちなら推察するのも容易かろう――」


やはり、お前か、フィーネさん!
肉体も魂も朽ちれど、遺したモノは未だに世界に生きていたのだった。
そして、フィーネさんが歌を相互理解のための手段として選んでいたのは初出だ。

バラルの咒詛の影響で人と人は傷付け合うことでしか理解できなかったとフィーネさんは第1期第13話で語っていた。
その結果、ノイズを使うなどその主義に染まっていた。
だが、フィーネさんのスタートはあくまでも相互理解にあった。
フィーネさんもあのお方にぞっこんなだけではなく、誰かを理解しようとしてきたのだ。
だからこそ、誰も理解しあえず争い続ける現実に絶望、主義を変えざるを得なかったのだろう。
フィーネさんもバラルの咒詛によって歪んだ被害者であり響と同じ歪んだ人間だったのだ。
第1期第2話の「こっち側の人間」という言葉にこうした意味が込められているのなら大変趣深い。

そんなフィーネさんだからこそ、最後まで自分を理解しようとした響にその心を溶かされたのだろう。
そして、胸の歌を信じろという言葉を残したに違いない。
あれはフィーネさんが数千年に渡って求めた人と人が理解しあえる瞬間だったのかもしれない……

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「罠以下の罠……」

「もしかしてあたしたちを誘導していたのは――」

「ドクター、ウェル……ッ!!」

「ご覧の有様でね」
「血が足りずシャトーの機能を完全掌握することもままならないから難儀したよ」


さて、F.I.S.装者たちを誘導していたのはやっぱり生きていたウェル博士だった。
腹を貫かれたダメージ?
血が足りなくなったけど英雄にはへいき、へっちゃら!
重力による自由落下?
高所からの落下で死ぬ英雄なんていないしへいき、へっちゃら!

というわけで相変わらずの辛口批評をされながらもいつもの調子のウェル博士だった。
調と切歌はウェル博士にはストレートに辛口だ。
英雄なんだからもうちょっと優しくしても……
ちっちゃい子に嫌われると大人はけっこう堪えるぞ?

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「さて、戦場いくさばで僕と取り引きだよ……ッ!」

こと諦めないことに関してはウェル博士は装者たちに匹敵する。
なので、未だに起死回生の策を求め取り引きするのだった。
いつもなら切って捨てるところだが、今はチフォージュ・シャトーの制御ができるウェル博士との手を結ばざるをえない。
ウェル博士もF.I.S.の一部なのは否定できない歴史なのだ。
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「チフォージュ・シャトーの制御装置――」
「つまり、これを破壊すれば……」


「オツムのプロセッサは何世代前なんだい?」
「そんなことをすれば制御不能になるだけさッ!!」


まぁ、常日頃の恨みからポイ捨てしますがね。
毎回ウェル博士を運ぶのが切歌の役目だが、今回は盛大にポイ捨てした。
おう、血が足りていないんだから丁重に扱えや。
この辺の良く言えばフランクな扱いが基本的にいい子なF.I.S.装者とウェル博士の距離感の近さが伺えて面白い。
悪く言えば粗末な扱い。
そんなわけで制御装置を破壊すればとなるが、制御不能になるだけだと没を食らった。
カ・ディンギルやフロンティアのように力技ではいかないチフォージュ・シャトーであった。

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そんなF.I.S.組をアルカ・ノイズたちが囲む。
なお、今回も動かない。 旧ノイズより手強くなった一方で、1度種が割れれば徹底的にやる気をなくすアルカ・ノイズであった。
そこは鳴り物入りで現れたからこそか。
持てはやされた部内のエースが新しい学校に行くと同時に実力差によって補欠にもなれず不貞腐れたような……

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「君たちがむずがる間にも世界の分解が進んでいることを忘れるなよォオッ!!」

そして、決して諦めず勝機を見つければ迷わず走るのがウェル博士である。
まるで英雄だぁ……!
何かちょっとだけ格好良い人に思えてしまった。
くそう、ズルい……
第2期は徹頭徹尾面白かったくせに……

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さて、どんどんと世界は分解されていく。
何だか第1話に出てきたダムツェンに似た場所も分解だ。
またK2の標高が変わっちゃう?

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「歌……」
「歌が世界を壊すなんて――……」


「東京の中心とは張り巡らされたレイラインの終着点」
「逆に考えればここを基点に全世界へと歌を伝播させられるという道理だ」


東京都庁、まさかのレイライン中心説。
日本が毎度大変な目に遭うのはそんな理由があったから?
シンフォギア世界の東京はカ・ディンギルや記憶の遺跡があったりといろいろ大変ですね。
そういえば、GXではスカイタワーは出番なしだ。
第2期の戦いによって修理中と相成ったのだろうか。

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「そのために安全弁である要石の破壊をッ!!」

「もうどうしようもないのか……ッ!!」

ともあれ、S.O.N.G.の数歩先を行く周到な計画が錬金術士サイドの武器であり、要石の破壊も最後の詰めを誤らないためだった。
日本の要石だけでなく世界中の要石を破壊する必要もある気はするが、それはテレポートジェムの移動力で達成済みなのだろうか。
だとしたら相当に周到かつ地道な計画だ。
そんな盤石の絶望を前に装者たちもいよいよ諦めないことに関しては一流の二課装者たちも諦めを覚えるのだった……

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「――ないことなどないッ!!」
「例え万策尽きたとしても――1万とひとつめの手立てはきっとあるッ!!!」


そんな二課装者に諦めるなと叫んだのはマリアだった!
かつて二課装者の諦めない姿に敵わないと言ったマリアだったが、今度は二課装者に自分の諦めない姿を見せた。
二課装者の心はF.I.S.装者の心にたしかに響いていた。 ましてマリアは第2期ではここで「無理よマム!」を炸裂させていただけに成長の著しさを感じられる。
GXでF.I.S.装者は二課装者以上に成長したと言えよう。

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「マリアさん……ッ!!」

このマリアの言葉にエルフナインも突き動かされる。
一生懸命は響き合うのがシンフォギアである。
かつて生きるのを諦めるなと叫ばれたマリアは、今では生きるのを諦めない姿を見せるようになった。
あのTHE・凹みクイーンのマリアが世界を守護まもるために誰よりも強く戦っているのだ。
マリアを知る人間ほど勇気付けられない人間はいまい……

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「わたしたちが食い止めているうちにッ!!」

「ちゃっちゃと済ませるデェスッ!!」

「血が足りないから踏ん張れないって言っただろッ!」
「子供はいつも勝手をよぉッ!!」


マリアが諦めずに可能性を追い求めているのだから、当然調も切歌も諦めない。
ウェル博士も諦めない。
お前もかよ、ウェル博士!
まさに英雄……!
善悪を越えてF.I.S.の面々が力を合わせている光景はどこまでも感動的である。
善悪を越えて世界を守るために蜂起したF.I.S.の本懐がついに遂げられようとしているのだった。
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「生きていたのか、ドクターウェルッ!」
「何をしているッ!?」


「シャトーのプログラムを書き換えているのさ」
「錬金術の行程は分解と解析――そしてぇ……ッ!!」


キャロルとしてはウェル博士が生きていたのは想定外だった。
英雄を甘く見たな、小学生サイズ!
計画が万全な一方で詰めにやや甘さが見えるキャロルだった。
これは実際に計画を立案、遂行した経験が不足した故の失態か。
そして、ちゃんと錬金術の構造を見切っている辺り、インテリのウェル博士らしい。
というか、知ってたんだ、ウェル博士。
何でも知っとるわ、この人……

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「機能を反転し分解した世界を再構築するつもりなのか……ッ!?」
「馬鹿なッ! そんな運用にシャトーの構造が耐えられるものかッ!!」
「お前たち丸ごと呑み込んで――」


「――そうッ!」
「爆散するッ!!」


相当な無茶らしくチフォージュ・シャトーは爆散の予定だ。
だが、ウェル博士は不敵に笑う。
調と切歌は普通に驚くけど。
話し合いもせず爆散させようとするなんてやっぱりあかん奴や……
だが、これでキャロルの計画を妨害するためにウェル博士が全力であることが判明するのだった。 裏があればこんなことはすまい。

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「どっちにしても分解は阻止できるッ!!」
「は――ホント、嫌がらせってのは最高だッ!!!」


その動機は実にウェル博士!
キャロルの行動や目的がウェル博士の英雄観にまったくそぐわなかったため、そんなキャロルは邪魔するに限るということか。
まったくブレない。
英雄になるためなら世界の滅亡覚悟で月を落下させるが、英雄でない者がいるなら同じく世界を滅亡させようとしても立ちはだかる。
あくまでもウェル博士の価値観は英雄に沿っているのだ。
本人の言葉通り、善悪を超越して英雄への道を邁進している。
そんなウェル博士を知り尽くしているF.I.S.装者たちだからこそ、共同戦線を迷わず張ったのだろう。
まさにF.I.S.だからこそ実現した組み合わせである。 きっと、F.I.S.装者は常日頃からウェル博士の英雄論を聞かされ続けて、ウェル博士を知ると同時にうんざりしていたに違いない……

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「ドクターウェル――」

ともあれ、ウェル博士の嘘なき覚悟を見届けたマリアだった。
実質的にナスターシャ教授の仇である以上、素直に信じられなかっただろうがこれで肚は決まったか。 まぁ、嫌がらせですがね。
敵にすれば厄介だが味方にすればこれほど心強い人物も……
いや、味方にしていた時もこの人は厄介だった。
このウェル博士は善悪を超越しているからちくしょう!

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「マム……」

決意を新たにしたF.I.S.装者たちの前に再びナスターシャ教授が現れる。
何か調と切歌を吹っ飛ばしているけど、車椅子に座ったままどうやって吹っ飛ばしたんだろう。
まぁ、車椅子ならいくらでもどうとでもできましょう。
シンフォギア特有の謎の車椅子への信頼。

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「世界の分解は止まらない……」
「些事で止めさせてなるものか……ッ!!」


「止めてみせる」
「エルフナインちゃんの想いでッ!!」


ここでキャロルがチフォージュ・シャトーに戻られるとF.I.S.装者たちの健闘も無に帰してしまう。
なので、全力で足止めするのが二課装者の仕事である。
第2期といい世界を直接的に救うのがF.I.S.の仕事であり、間接的に救うのが二課の仕事であった。
これで2回目なのでF.I.S.は世界を救うプロフェッショナルだ。
それもこれも英雄が側にいるからか。
ウェル博士の英雄力は本物?

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「――止せッ!!」

「イグナイトモジュールの起動はキャロルに利される恐れがあるッ!」

そこで手にしようとしたイグナイトモジュールであったが制止される。
何せキャロルの手の内すぎる。
トラップカード発動! イグナイトモジュールを発動させたプレイヤーは即死!
みたいなこともやりかねない。
あと隙がある。変身の隙さえ許さないのが今のキャロルなのだ。
こうして迷っている間に不意打ちを仕掛けることからも明らかだ。

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「極太のトドメを――ブチ刺してやるッ!!」

おう、ヘソ下辺りといいそういう表現好きだな、お前。
何かむっつりスケベ属性というか……
パパのお嫁さんになるとか普通に言い出しそうだし……
ともあれ、絶唱級の攻撃でどんどん追い詰めていくのだった。
ウェル博士の生存で想定外の事態になりつつも余裕を見せているのは、ナスターシャ教授に自信を持っているからか。

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「お前がマムであるものかッ!!」

一方、マリアは目の前に現れたナスターシャ教授を否定する。
目の前に出てこられた時は困惑し即敗北したようだが、間を空けたら落ち着いたようだ。
ナスターシャ教授の人間性を誰よりも知るのはマリアたちだ。
それとはまったく異なるナスターシャ教授の言葉から言っていることは真実なれど偽者だと見極めたのだろう。
凹んでも立ち上がるのがGXマリアであった。
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看破されるとその姿をかつてのマリアへと姿を変える。
だが、ガングニールマリアは第4話のそれではなく、嘘を包み隠すマントを羽織った第2期のそれである。
マリアにとっては嘘と罪に塗り潰されたトラウマそのものの姿だ。
蘇ったナスターシャ教授さえ前座!
本命はこの黒いマリア!

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ダーク†マリアは「HORIZON†SPEAR」を放つ。
本来戦闘力がないはずのナスターシャ教授でさえ圧倒したのだから――いや、車椅子がガチで装者並みに強くても誰も文句を言わないのがこのアニメだが――その破壊力は強化されているようでマリアを吹き飛ばす。
圧倒的な強さを誇る黒いマリアというのは第2期ではある種の期待とは裏腹に見られなかった姿だ。
だが、今こうしてその姿を見ることができた。
まさにGの完結編であるGXらしいシチュエーションだ。
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「私はフィーネ」
「そう――終わりの名を持つ者だ」


で、出たー! マリアさん最高の黒歴史発言!
この台詞を口にした瞬間の格好良さとそこからのしょんぼり人生の落差によって、すっかり黒歴史になってしまった。
だが、これこそがマリアにとっての嘘と罪の原点である。 マリアにとってはこれほどキツいものもあるまい。
あと誰かホワイト†マリアがダーク†マリアにやられる薄い本ください。

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「そう――お前は私……」
「過ちのまま行き着いた私たちの成れの果て――」


「だけど、黒歴史は塗り替えてなんぼデスッ!!」

「シャトーが爆発する前にこの罪を乗り越えて脱出しようッ!!」

だが、今のF.I.S.装者は過去の過ちを前に背を向けることはない。
真っ正面から向き合い乗り越える覚悟と決意だ。
「手紙」だって乗り越えて「おきてがみ」を歌う!
罪の象徴であるダーク†マリアにも屈しないぞ。
醤油の人は新たな黒歴史を生み出している気もするが、まぁ、可愛いから許す。全面的に許す。

さて、これはチフォージュ・シャトーに備わった「オートスコアラーからの技術が応用的に組み込まれている」防衛システムなのだろう。
侵入者の想い出を汲み取り、もっとも弱い想い出の姿を取り立ちはだかる。
そして、その強さはオートスコアラー並み……
これは想い出を吸収かつ分配するガリィの機能に、相手の脆い部分を突くガリィの性悪さに、幻術を得意とするガリィの特技にって全要素がガリィじゃねえか!
ガリィ……一番最初に散ったくせに愛されて……
一番乗りの真意が不明のままだし、さらなる一手も備えているような……
メタ的な視点だとガリィはまだCMに出てきていない。
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「真の正義を背負った今ッ!」
「どれだけあの言葉が――」

過去を乗り越えるためにF.I.S.装者は構え、ダーク†マリアと矛を交える。
歌うのはF.I.S.版「RADIANT FORCE」とも言える「「ありがとう」を唄いながら」だ!
土壇場で炸裂したF.I.S.装者の合唱である。
これはF.I.S.装者たちが二課装者たちの域に達した証左とも言えよう。
第二種適合者たちの心は第一種適合者と第三種適合者に負けない強さを手にしたのだ。

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「傷付くから信ずことを諦めてたあの日々――」
ダーク†マリアと言えば本体とまで囃されたそのマントである。
これでマリアの攻撃を器用に捌いていくのだった。
単騎かつ旧来のマリアの姿だが、その戦闘力はやはりオートスコアラー級だ。
そんな敵を相手にイグナイトモジュールなしで勝てるのだろうか?
見た目がダーク†マリアだから意外と何とかなりそうな気になってしまうが、数値だけ見ればそうもいかないだろう。

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「書き残した泣くことさえ逃げ隠した手紙は――」
「マリアさんッ!」
「通信機をウェル博士に預けてもらえますかッ!」


「何……ッ!?」

「自分らしく戦います……ッ!!」

F.I.S.装者の一生懸命は瀕死のエルフナインを動かす。
それは通信機をウェル博士に渡せという無謀である。 信じるには毒すぎる。
だが、傷付くから信ずことを諦めていたあの日々とは違うのだ。
あと地味に手紙に触れるな切ちゃん。お前はどこまで手紙なんだ。

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「ここにさあ上書け」
「踏みしめてありがとうを覚悟へと――」

「――ドクターッ!!」

「この端末をシャトーに繋いでくださいッ!」
「サポートしますッ!!」


「胸が躍る――」
「だけどできるのかいッ!?」


というわけで迷わずウェル博士に通信機を渡す!
誰かを信じる勇気を手に入れたマリアはウェル博士をも信じるのだった。
ウェル博士はナスターシャ教授を殺したと言っても過言ではない。
マリアにとってはもっとも許しがたく信じがたい相手だ。
だが、そんなウェル博士を信じた。
自分の罪を乗り越えるだけでなくウェル博士の罪をも赦したのだった。

このS.O.N.G.の一生懸命にひねくれ者すぎるウェル博士も胸を躍らせる。
ウェル博士にもS.O.N.G.の一生懸命が届いた瞬間だった。
相互理解とは錬金術や歌と言った方法ではなく、一生懸命という心の果てにあるものではなかろうか。
そんなメッセージが感じられる一幕であった。

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「未来は現在いまの向こうじゃなく」
「乗り越えた過去の先に在る」

「――そうかッ!」
「フォトスフィアでッ!!」


「レイラインのモデルデータを元に処理すればここからでもッ!!」

レイラインのデータは強奪ではなくこそ泥されただけだ。
なので、S.O.N.G.にはフォトスフィアのデータは未だに残っているのだった。
地味子が派手に強奪していれば話は別だったのだが……
計画の万全性を優先、過信する余りに詰めの甘さを見せる点でもキャロルとオートスコアラーは似ている。 翼と八紘、響と洸と似た者同士な演出が多いGXであった。

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「友達に教えられたフレーズ」
「――藤尭ッ!!」

「ナスターシャ教授の忘れ形見、使われるばかりじゃ癪ですからね」
「やり返して見せますよッ!!」


ここで男を見せるのが藤尭だ!
これはもはや童貞ではない。
――男だ!
だが、誰かにではなく自分が食べたいからと料理の腕が上がった無駄な追撃設定は忘れない。
GXの藤尭の活躍はけっこう格好いいと思うのだが……
いや、すっぽんぽんの調から目を背けたりとか格好悪いところもあったけど。

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「夜明け告げる鐘の音は鳴り響き渡るんだと――」
「演算をこちらで肩代わりして負荷を抑えますッ!」
「掌握しているシャトーの機能を全て再構築に全て当ててくださいッ!!」


そして、S.O.N.G.とウェル博士の共同作業が始まるのだった。
F.I.S.装者が時間を稼ぎ、S.O.N.G.が演算を行い、ウェル博士がシャトーの掌握を行う……
3つの勢力が夢の合流である。
何かウェル博士を独立した勢力扱いしたけどあんまり問題ないでしょう!

また、ここでの歌詞は第1期第13話で初の合唱である「FIRST LOVE SONG」と共に発せられた言葉だ。
「「ありがとう」を唄いながら」はF.I.S.版「RADIANT FORCE」というよりもF.I.S.版「FIRST LOVE SONG」だった。 「G」を締める「GX」をサブタイトルとしながらもフィーネさんのエピソードといい第1期の要素を拾っているのも心憎い第12話であった。

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「紡ぎ合えて、奏で合えて、分かち合えて、良かった――」
それでも世界の分解は進む。
一刻の猶予もない状況であることがわかる。
ウェル博士への協力を少しでも躊躇っていたら悲惨な事態になっていたに違いない。 何か立派にウェル博士がキーパーツになっている……
そして、ナスターシャ教授が月の落下を食い止めた時や未来が槍投げした時といい、戦う力を持つ者が世界を直接救うことにならないシンフォギアであった。
第1期の頃は直接的に救ったが、第2期で英雄という概念に改めて触れたことで描写の方向性が変わっていったのだろうか。

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「足掻ききったこの答えに凜と立って誇ろう……ッ!!」
「今日この日の勇気のため、生まれてきた気がする――」

(私が重ねた罪は私独りでッ!!)
「調ッ! 切歌ッ!!」
「ここは私に任せてみんなの加勢を――」


ダーク†マリアのゲロビをアガートラームビットバリアで防ぎながらマリアはまたも独りで罪を背負う覚悟をする。
成長すれどマリアにはどうしようもなくこうした一面があるようだ。
その自分を潰してしまうほどの責任感故にだろうか。
なお、ウェル博士は余裕で心中させる気のようだ。
……まぁ、調と切歌には罪がないからということだろうが。

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「天空へ舞い飛べ――」
この一面によってか、マリアは隙を生み出してしまう。
マリア自身が第4話で炸裂させたアームドギア【投擲】で狙われてしまう。
マント攻撃といいダーク†マリアの攻撃はマリアのそれを模倣している。
おそらくは想い出から解析したのだから当然ではあるが、相手の手の内を知り尽くしているはずなのに苦戦している。
それだけマリアの技術は完成されて隙がないということだろうか。
やはり、マリアさんは強かったんや! くっ殺!

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「この罪を乗り越えるのはッ!!」

「3人一緒じゃなきゃいけないのデスッ!!」

だが、調も切歌も時限式ではない絆の持ち主だ。
マリアの独断を制し共に駆け抜ける覚悟だ。
調も切歌もマリアを慕う気持ちから戦ったのだ。
マリアの側には伸ばした手を繋ぐ人間はたしかにいるのだった。
ウェル博士も……まぁ、あの人、キャロルと握手したくらいだし手ぇくらい繋いでくれるさ。
英雄にとって握手は日常茶飯事だしな!

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「ありがとう……2人共……ッ!!」

2人の気持ちを真正面から受け止めるマリアだった。
3人揃ってこそのF.I.S.なのだ。
こうして土壇場でF.I.S.の結束は完璧なものとなった。 今はウェル博士もいるけど。
何か協力態勢結んでいるし、ウェル博士も仲間と認めてもいいかもしれない……

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「――ドクターッ!!」
「私たちの命に変えても守ってみせるッ!!」
「だから、ドクターは世界をッ!!!」


「……――」

そう、ウェル博士は仲間と認めていいのだ!
ウェル博士はマリアが道に迷って迷走した姿を見てきた。
そして、それを利用したほどだ。
だが、今はこうして強くみんなを信じて、ウェル博士まで信じている。
今のマリアは過去に囚われず未来のために邁進している。 実に英雄的行為だ。
これにはウェル博士も認めたのか、不敵に笑うのだった。

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「止めろ……」
「オレの邪魔をするのは止めろ……」
「止めろォオォオオオッ!!」


F.I.S.とS.O.N.G.の健闘によりチフォージュ・シャトーはビキビキしていく。
二課装者を圧倒しているキャロルだがこれには焦るばかりだ。
押されまくりな二課装者であったが、立派に時間稼ぎに成功している。

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ホワイト†マリアとダーク†マリアは斬り結ぶ。
同キャラ対戦……いい……
こうしたドリームマッチができるのも2つのギアに適合したマリアだからこそか。
器用なマリアだからこそだ。

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「翼と立つ戦場ステージは楽しかった……」
「次があるならその時は朝まであなたと歌い明かしてみたいわね」


「マリア……何を……ッ!?」

ここで死亡フラグを立てる人その1が現れた。
歌を唄うことが大好きなのが翼であるが、それはマリアも同じだった。
歌を愛するという最大の共通点がこの2人にあるのだ。
マリアがアイドル英雄という不本意な状況ながらも「星天・ギャラクシィクロス」を楽しそうに歌ったのはそういうことだったのだろう。
振り返ると「不死鳥のフランメ」で翼と交わした言葉にも嘘がなかったともわかる。
マリアは翼と触れ合ったことで自身の本当の気持ちに気付けたのだろう。
数ヶ月で全米ナンバーワンアーティストになったのは歌を愛する気持ちがあったからこそか。
……あの設定、何か盛大に忘れられている気もするけど。
つばマリや! つばマリは絶対正義だったんや!

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「命がけで戦った相手とも仲良くできるクリス先輩はスゴいなって、憧れてたデスよッ!!」

「お前にだってできる……」
「――できてるッ!!」


ここで死亡フラグを立てる人その2が現れた。
先輩らしくできているかに悩んでいるクリスであったが、切歌にとっては最初から立派な先輩だった。
何よりもその尊敬が戦場ではなく日常から来ていたのが素晴らしい。
かつてリディアンの校門を前にした時にクリスに背中を押されたことは本当に嬉しかったのだろう。
脳天気そうで繊細な一面もあるのが切歌だし、かつての敵と仲良くすることに抵抗はあっただろうが、その壁を乗り越えさせてくれたのがクリスだったのだ。
誰かと触れ合うことを恐れていたクリスが知らず越えていたのだから、ある意味ではクリスの悩みも杞憂だったのかもしれない。
クリきりや! クリきりは絶対正義だったんや!

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「――ごめんなさい」
「あの日、何も知らず偽善と言ったこと、本当は直接謝らなくちゃいけないのに」


「そんなの気にしてないッ!」
「――だからッ!!」


ここで死亡フラグを立てる人その3が現れた。
調にとって向き合わなければいけない罪は響を傷付けたことも入っているのだろう。
それと今こうした向き合った。
今の調にとって響も間違いなく大切な存在なのだ。
だから、大切な気持ちを土壇場で届けたのだった。
ひびしらや! ひびしらは絶対正義だったんや!

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「お願い、止めてッ!」
「わたしとパパの邪魔をしないでッ!!」


チフォージュ・シャトーはどんどんと大変なことになっていく。
今までの破壊兵器の中でもっとも世界にダメージを与えているが、内側からの攻撃には弱かった。
この危機にキャロルも命題に塗り潰した本当の自分を漏らす。
一人称オレは強がりの結果の産物だった。
その根はイザークを愛していた少女の頃と変わらないのだった。
薄い本の設定も決まりましたね。

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「ボクは……ボクの錬金術で世界を守る……」
「キャロルに世界を壊させないッ!!」


エルフナインも血を流しながらラストスパートだ。
土壇場だからか、S.O.N.G.の大人たちも止められない。
そして、これはエルフナインの命がけの一生懸命である。
子供の一生懸命を守ってきたS.O.N.G.の大人たちはエルフナインの意志を尊重せざるを得ないか。

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でも、この人の出血量を見ると案外平気そうじゃんと思えてしまう。

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「笑顔の涙あがり――」
マリアはすっきりとした笑顔を浮かべる。
戦場でこんなマリアさんを見られようとは……
まぁ、水着の時もすっきりとした笑顔を見せていたっけ。
……あの時のマリアさんは今後も弄られ続けそう。

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「切に――」
切歌は突っ込む。
この時の歌詞が切に――切歌の名前の一部を取っているのが心憎い。
歌を切る者……まさか、フィーネ……?

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「調べ――」
調も突っ込む。
切歌同様に自分の名前を歌詞としている。
歌詞リンクは完璧だ!

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「貫いて――」
……まぁ、マリア・カデンツァヴナ・イヴは歌詞にしにくいわな。
調と切歌の連携によってダーク†マリアのアガートラームを吹き飛ばすのだった。
武器飛ばし必殺技!

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「さあ――」
「暁への詠み歌え」

トドメは俺がやる!
左腕のガントレットにアームドギアを装備、大剣化するこの技はガリィを切り落としたマリア最強の必殺技、「SERE†NADE」の構えである。
今のマリアは過去を振り切る決意だ!

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ここでセレナ!
マリアにとってもっとも大きなトラウマを引き出してきた。
かつてのマリアなら迷わずセレナる。
幻影だとわかっていても振り切れない。

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「セレナァァアァアアァァアアァアアッッ!!!」

だが、迷わずセレナデった!!
セレナはマリアにとってどこまでも大切な存在であると同時に大きなトラウマだが過去は過去。
ついに乗り越えたのだった。
ナスターシャ教授、ダーク†マリア、セレナとトラウマ3連戦を乗り越えたマリアだった。
誰よりも過去の過ちに苦しんできただけにこの勝利には大きな意味がある。
弱さを受け止めるだけに留まらず、マリアは求めた強さをついに手にしたのだった……

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「止めろォォォオオォオオォオオオオッ!!!」

決着と同時にチフォージュ・シャトーは臨界を迎える。
これにはキャロルの理性は決壊を迎えて全属性を組み合わせた最強ビームを放つ。
チフォージュ・シャトーに世界を修復される前に破壊すれば世界を分解できると踏んだか。
計画が完全に破綻したのに足掻こうとするキャロルの精一杯が伺える。 その破綻の発端となったのがウェル博士というのが何という皮肉……
キャロルの計画はウェル博士によって救われ、ウェル博士によってコワされたのだった。
これが誰かと手を繋ぐ勇気を持たなかった結果となればなおさら皮肉である。

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1カメ!
2カメ!
3カメ!
爆発四散! ナムアミダブツ!
こりゃ最強ビームの影響もありますわな……
なお、「ノイズやアルカ・ノイズ同様に通常物理法則下にあるエネルギーを減衰させる効果がある」のがチフォージュ・シャトーである。
それでも破壊したのは錬金術ということもあるが、キャロルの攻撃力の高さが伺える。

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衝動によるものだったのか、自分の手で破壊したことに呆然とするのだった。
ウェル博士が現れた時といい想定外の事態に弱いのがキャロルであった。
レイアがクリスのミサイル乗っかり特攻に為す術もなくやられたのも想定外だったから?

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「分解領域の修復を観測ッ!」

キャロルによってチフォージュ・シャトーは破壊されたのだが、コンマの差で間に合ったようで世界の分解は修復される。
わりとあっさりと敵の最終兵器が破壊されるのはシンフォギアの伝統である。 第1期第12話を思わせる演出が多いのが今回であった。

なお、建築物は修復できれど分解された人間は修復できていない。
失った命を元に戻すのは錬金術でもできないようだ。 それができていればキャロルはイザークを作っていたか。
生命の創造は錬金術を以てしても到達できないのだった。
なお、金子彰史は死者の復活に対しては非常に慎重だ。
長く作品を作ってきたが蘇ったのはWA1のエルミナだけである。
それも記憶を失うというペナルティ付きだ。
今回もナスターシャ教授もセレナも幻影だったし、金子彰史の死生観が表れていると言えよう。
その死生観に関してはWA4の攻略本で述べられている。読もう。

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「ですが、マリアさんたちが……」

「俺たちは対価なしに明日を繋ぎ止められないのか……ッ!!」

しかし、キャロルの計画を止めたが失ったものは大きかった。
マリアたちはチフォージュ・シャトー諸共に爆発四散してしまったのだった。
この時の弦十郎の台詞はクリスが死んだ(と思われた)時と似ている。
F.I.S.装者たちは弦十郎にとって死んで当然の戦場に生きる人間ではなく、あくまで偶然力を持っただけのただの少女なのだろう。
なお、翼は防人なのでけっこうその辺厳しい。

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「シャトーが……」
「託された命題が……」


さて、落下して都庁と合体したシャトーを見てキャロルは落涙する。
少女はキャロルも変わらなかった。
数百年生きているとはいえ閉ざされた環境なので精神的には少女のままのようだ。
そのくせすけべ知識は揃えやがって……
これだからロリババァは!

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「みんな……」

「何でだ……ッ!!」

「うおぉぉおおおぉおおおおッッ!!」

二課装者たちも涙する。
防人だけ雄叫びをあげるのが何か最高に防人って感じだ。
この人も可愛い部分、けっこうあるはずなのだが……

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「――投降の勧告だッ!」
「貴様が描いた未来はもう瓦礫と果てて崩れ落ちたッ!!」


それでも憎しみに剣を染めない。
怒りと悲しみを押し殺し投降勧告を行うのだった。
こういう台詞が防人さんは映えますね。
何かプロって感じがする。
……響に八つ当たりしていた頃は全然プロじゃなかったねー……

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「未来……?」

「もう、止めよう……」
「お願い、キャロル……」
「こんなこと、ボクたちのパパはきっと望んでいない……」
「火あぶりにされながら世界を識れと言ったのは、ボクたちにこんなことをさせるためじゃない……」


キャロルを止めるのは装者だけでなくエルフナインもだった。
キャロルに対して強く自分の気持ちをぶつけたのは初めてだった。
イザークのことも窘められたらすぐに引っ込めている。
だが、今度は引き下がる気がない。
男気を見せるエルフナインだった。
生えてるからね!

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「――そんなのわかっているッ!!」
「だけどッ、殺されたパパの無念をどう晴らせばいいッ!!」
「パパを殺されたわたしたちの悲しみはどう晴らせばいいんだッ!!」
「パパは命題を出しただけでその答えは教えてくれなかったじゃないかッ!!!」


キャロルは慟哭する。
イザークを殺された悲しみに心を支配されてここまで行き着いたのだった。
そうなるとシリーズで一番悲しいラスボスかもしれない。
味方だけでなく敵も一生懸命なのがシンフォギアなのだ。 だからこそ、弱くて脆い部分を見せるのだ。
……そういえば、ウェル博士は悲しさゼロだったなぁ……しみじみ。
ある意味、ウェル博士は強い部分だけで作られたキャラだ。
まさに英雄。

ここでわたしたちとキャロルはエルフナインもイザークの娘だと認めている。
想い出を複写した理由は明らかになっていない。
合理性では切っても捨てられない何かがあったのか。

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「それは……ッ!」

「君たちのお父さんは何か大事なことを伝えたかったんじゃないか……?」

ここで洸が口を出すのだった。
まさかの乱入である。
かつては困難から逃げていたというのに……
響によって在りし日の自分を取り戻したようだ。
とはいえ、それが長続きするかはわからないし、エピローグではダメな部分を見せるかもしれない。
まぁ、響がちゃんとたぐり寄せるから大丈夫でしょうが。

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あ、何かすっごく中国っぽい!
1度は嘲った父親に口を出されキャロルからは完全に余裕がなくなったことが伺える。
そりゃ破顔しますわな。

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「命がけの瞬間に出るのは、一番伝えたい言葉だと思うんだが……」

「錬金術士であるパパが、一番伝えたかったこと――……」

洸は自分の経験と合わせてか、そんなことを言い出す。
命がけの瞬間に一番伝えたい言葉が出る……
シンフォギアには幾度もそんな場面が出てきている。
エルフナインがキャロルに言葉をぶつけたのもそれか。
先ほどの死亡フラグトライバーストもそれなのだろう。
もうちょっと死亡フラグトライバーストは手加減せい。

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「ならば、真理以外にありえない」

「錬金術の到達点は、万象を識ることで通じ、世界と調和すること……」

「調和だとッ!?」
「パパを拒絶した世界を受け入れろと言うのかッ!」
「――言ってないッ!!」
「パパがそんなこと言うもんかッ!!」


エルフナインの語る理屈を受け入れられないキャロルだった。
冷血だが根の部分は激情家というか少女というか、感情に任せるタイプのようだ。
だからこそ、響の件で大分こじれることになったのか。
少女がひねくれたまま成長すればこうなるという好例。
防人やクリスも更生しなければこうなっていたのか……
翼さんはまぁそれはそれで面白くなりそうだけど。主に言語野が。

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「だったら代わりに回答する……」
「命題の答えは……『赦し』――」
「世界の仕打ちを赦せと、パパはボクたちに伝えていたんだ……ッ!!」


エルフナインはイザークの命題は赦しだったと結論づけた。
世界を識れという言葉はあの悲劇の原因を知り、その背景を知り、赦せということなのだろうか。
それは相互理解に等しいものだろう。
第6話でイザークが語っていたことはそこに行き着くのか。

なお、「赦し」はGXそのもののテーマとも思える。
響は洸を赦し、マリアは自分を赦しているように、赦すことをテーマに抱えたキャラが多い。
そして、赦すことはシンフォギアの根底に流れる相互理解にとって必要なものかもしれない。

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エルフナインは自分の全力をぶつける。
チフォージュ・シャトーの演算を一手に担うなど戦わずして戦った。
イグナイトモジュールといいエルフナインの活躍は随所に及んでいる。
GXの影の功労者は間違いなくエルフナインだろう。
その無理が祟ってか、ついに吐血してしまうのだった。
体調が心配である。

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でも、この人の出血量を見ると案外平気そうじゃんと思えてしまう。

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「チフォージュ・シャトーは大破し、万象黙示録の完成という未来は潰えた……」

キャロルはエルフナインの答えを聞いた。
現状も認識した。
こんな大掛かりな計画は2度とはやれないだろうし、再び数百年潜伏するだけの気力もないだろう。
戦う理由はもはやなきに等しいのだ。
あとはキャラソン発売して寝よう!

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「ならばッ!」
想い出かこを捨て、世界いまを蹂躙してくれるッ!!」


だからとて大人しく引き下がるほど安い怨念ではない。
フィーネさんもそうだったが望む未来が途絶えても募った怨讐は晴れないのだった。
ラスボスだからね。仕方ないね。
これも一生懸命だからこそ引き起こすすれ違いだろうか……

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「――ダメだよッ!」
「そんなことしたらパパとの想い出まで燃え尽きてしまうッ!!」


「ありったけの想い出を焼却し戦う力へと錬成しようと言うのかッ!?」

再び想い出の焼却を開始する。
どうやらイザークの想い出、自分の原点にして一番大切な想い出だけはリソースとして使用していなかったようだ。
それを使い出すとなればいよいよ以て不退転の覚悟である。
また、大きな想い出だけに燃焼効率も抜群だろう。
ガソリンに火を点けるようなものだし歯止めも利かなさそうである。

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「キャロルちゃん、何をッ!!」

「『復讐』だッ!!」
「もはや復讐以外ありえない――……」


ついに命題を受け入れられなくなって復讐を胸に戦うキャロルであった。
これは錬金術士としてのキャロルではなく、キャロル・マールス・ディーンハイムという1人の少女そのものが表に現れたと言えよう。
飾り気のない自分を曝け出してからが本番なのがシンフォギアなのだ。
しかし、この理由ならウェル博士も手を貸した気がするが……
復讐は英雄には欠かせないスパイスだし。

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「復讐の炎は全ての想い出を燃やすまで消えないのかッ!?」

「エルフナインは復讐なんて望んじゃいねえ……ッ!」

「エルフナインちゃんの望みは――」

復讐同然の理由を胸に戦ってきた翼とクリスだが、今は違うしnot復讐勢。
だが、相手が復讐に燃えすぎるとなると戦うしかない。
対話を望む響も戦うしかないと思ったのか、戦う力そのものである呪われた旋律のイグナイトモジュールに手を伸ばすのだった。

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「イグナイトって……本気かッ!?」

「………………ッ!!」

「響さん……」

だが、イグナイトモジュールはリスクどころかキャロルの手の内だ。
トラップカードがあるかもしれない。
発動すれば35%の確率で回避! 回避成功! みたいにはならんだろう。

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「随分と分の悪い賭けじゃねえか……」

「だが、嫌ではない……」
「この状況ではなおのこと――」


「この力はエルフナインちゃんがくれた力だ……」
「だから、疑うものか……」


だが、自分をも救ってくれるのがシンフォギアだと信じている。
ましてエルフナインが託した力!
3人揃って覚悟を決めるのだった。

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「イグナイトモジュールッ!!」
「ダブル抜剣ッッ!!!」

ダブル抜剣だとォッ!!
イグナイトモジュールをダブルクリック!
これでダブル抜剣できるとなると機能的だ。
オモチャにして出そう!
シンフォギアライブの物販はこれで決まり!

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「Dáin Dáinsleif――」

あ、お前もダブルかよ!
ますますオモチャに欲しくなる。
真面目に商品化しませんか?
全国の適合者志望の(心は)ちびっ子たちが抜剣するぞ?

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そして、伝統の3人同時変身って、何のつもりの当てこすり!
わかる。わかるんだ。
そりゃイグナイトモジュールにおいてコンバーターは強調する部分だから、そういうカットになるのはわかるんだ。
だからってあまりにも残酷すぎる……!

嗚呼……胸囲の格差社会……
防盛りだけ挟み込めていねえよぉ……
そういえば、こんなプレイをしているすけべ、お前にゃありませんでしたね……
クリス? 余裕であるよ。

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「掴んだこの力の意味、だぁぁああぁああああッ!!」

最後のIGNITED arrangementを飾るのは「限界突破 G―beat(IGNITED arrangement)」!
ヒーローは最後に現れるもの。
最初のIGNITED arrangementを飾ったのが響なら、最後のIGNITED arrangementを飾ったのも響だった。
これで最終回にIGNITED arrangementが来たら小生はピエロということで……

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翼とクリスも猛攻を開始だ。
いとも容易く捌いていく。
だ、ダブル抜剣が通じていない……?

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「イグナイトモジュールの3つあるセーフティーのうち2つを連続して解除ッ!!」

「フェイズニグレドから白化アルベドへとシフトッ!!」

ダブル抜剣はやはりアルベド!
たしかにイグナイトモードの特徴であるオーラが白くなっている。
カウントダウンも早まっているぞ。
何か居場所がないのか、洸はエルフナインを抱えている。
まぁ、これで一児の父だ。
娘としての立場が強調されたエルフナインを抱えるのも道理か。
在りし日の響のことを思い出しているかも?

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「出力に伴って跳ね上がるリスク……」

だが、カウントがゼロになるとその時点でギアが強制解除である。
リスクがデカい。
だからこそ、今までイグナイトモジュールを使えどニグレドモードだけで戦ってきたのだろう。
そんな温存している秘密兵器、アルベドモードは相当なものに違いない。
ただでさえ強いイグナイトモジュールがさらに倍率ドン!
負ける道理がない!

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そんな3人でポコポコ攻める姿は何か微笑ましかった。
おう、防人さん。
千ノ落涙じゃなく接近戦しましょうや。

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「力にし……実にらしいし、可愛らしい……がッ!!」

ダブル抜剣が通じていねえ!
あっさりと破られたアルベドモードだった。
もはやイグナイトモードさえ歯牙にかけない。
キャロルの全力とはそういうことなのだ。
本来なら1話は持たせられる「限界突破 G―beat(IGNITED arrangement)」も噛ませ犬扱いとなってしまった。

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「イグナイトの2段階励起だぞッ!?」

「次はこちらで歌うぞ――」

対抗するように世界を壊す絶唱級の歌、「殲琴・ダウルダブラ」を歌い始める。
歌に歌で対抗するラスボス……
これが初めてである。
みんなで殴り歌え!

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あ、メッチャドヤ顔。
相当練習していそうだ……

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「さらに出力を……ッ!?」

「一体どれだけのフォニックゲインなんだよ――……」

スカウターがあれば爆発しそうなフォニックゲインである。
歌が最大の脅威となるのがGXであった。
ウェル博士も歌っておけば先陣を切れたのに……
アレな歌になるけど。

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「でも――待っていたのはこの瞬間ッ!!」
「抜剣ッ! オールセーフティー――」

「「「リリィィイイイィイッィイイスッッ!!!」」」

だが、待ち望んでいたのはキャロルの歌!
イグナイトモジュール最終モードを解放!
残念ながらダインダインダインスレイフとは言ってくれなかった。1回だけ。
トリプルクリックすれば言ってくれるのだろうか。
イグナイトモジュールのこの容赦のない消費がまさにシンフォギアだ。
そりゃレイアの妹もその間実に2秒されますわ!
それでもさすがに段階ごとにギアを変化させないのは有情。
変化させていたらスタッフがリアル血涙。

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「最終フェイズ、赤化ルベドへとシフトッ!!」

ルベドモードへ移行しもはや数秒しか持たない勢いでカウントは消費されていく。
あまりにも瞬間的すぎるしそりゃ使わないわけである。
出力と燃費の効率を考慮すると一番効率がいいのが第1段階のニグレドモードなのだろう。
大体999秒は戦えるみたいだしこの長時間の運用はメリット以外の何でもない。
だが、瞬間的な出力が必要とされているのが今である。
リスクを覚悟で突っ走るしかないのだ。

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ルベドモードVS世界を壊す歌、開戦!
わぁ、エネルギー満載でとんでもないことになったゾ。
最終回付近になると火薬の量が増えるのがシンフォギアであった。
今回は火薬というよりCGだけど。

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「イグナイトの出力でねじ伏せて……ッ!!」

「吹き荒れるこのフォニックゲインを束ねて、撃ち放つッ!!」

「S2CAトライバーストォオオォオオオオッッッ!!」

ついに秘蔵のS2CAトライバースト炸裂!
本来、融合症例の響でなければ使えない奥の手であったが、ルベドモードで飛躍的に向上した防御力を以てしてバックファイアを強引に中和しているのだろう。
第2期では初手より炸裂したS2CAであったが、GXでは秘密兵器として炸裂した。
これでここまで冷遇された絶唱の価値がアップだ。
戦術的な価値の低さから軽んじられてきた絶唱だが、未だに最強の必殺技であることには間違いないのだ。
戦姫絶唱なだけあって軽んじられても大事なポジションは確保している絶唱であった。

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「イグナイトの最大出力は知っているッ!!」
「だからこそこのまま捨て置いたのとわからなかったのかッ!」
「オレの歌はただの独りで70億の絶唱を凌駕する――フォニックゲインだァァアアァァアアァァアアッッ!!」


だが、その絶唱を武器とするのはキャロルも同じだった。
それもたった独りで70億の絶唱を凌駕するフォニックゲイン!
恐ろしい勢いで戦力がインフレしていくシンフォギアであった。
ただでさえ強い暴走より強いニグレドモードより強いアルベドモードより強いルベドモードの奥の手のS2CAトライバーストより強いキャロルの絶唱!
それでも制限が絶妙に用意されている辺り、金子彰史のnot設定マニアらしさがある。
強さと脆さを裏表に配置するのが金子彰史の伝統であった。
同時にイグナイトモジュールでは奇跡のXDエクスドライブモードの域には達せられないようだ。

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最強最大の必殺技、ルベドモードのS2CAトライバーストを凌駕してキャロルはご満悦。
だが、相当量の想い出を消費しただろう。
FPがどれほど残っていることやら……
そろそろイザークとの想い出にも手を付けないとエネルギーが切れそう。
多分、地味子はもう忘れてる。
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「例え万策尽きたとしても……」
「1万とひとつめの手立てはきっと……ッ!!」


最大最強の必殺技を破られた。
それでも響は諦めない。
この時の台詞はマリアが二課装者にかけた言葉と同じだ。
誰かの言葉を継承し自分の力へと変えてきたのが立花響である。
今こうしてマリアの言葉が響の力へと変わった。

かつて響に言葉を伝えられたマリアが、こうして響に言葉を伝え力としている……
GXになって第3話第4話以降に深い関わりのない2人であったが、ここで大きな交わりを見せた。
自分の生き様を言葉にして伝え、それが誰かの力と変わるのはシンフォギアにおいては一大イベントである。
奏然り、フィーネさん然り、洸然り……
これはマリアが誰かに自分の生き様を伝えられるほどに成長したことを証明している。
自分を嫌悪してきたマリアだからこそ、その意味はより大きいのだ……

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「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl――」
「マリアさん……ッ!!」

この絶望的な状況にマリアたちが絶唱と共に戻ってきた。
死亡フラグトライバーストをしたのに!
まぁ、シンフォギアで死亡フラグどころかリアルに死んだよねってなってもわりとへいき、へっちゃらなことが多い。
第1期の翼やクリスはよくぞ蘇ったものである。
未来も壮絶な危機を幾度も乗り越えているし、車椅子があるとはいえナスターシャ教授も生き残った。
……何かシンフォギアの死亡描写ってどれもこれも信用できんな。

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さて、マリアはチフォージュ・シャトーの顛末を思い起こす。
瓦礫に埋もれたウェル博士と崩落から不自然に逃れているマリアたちだった。
多分、弦十郎がいれば普通に助かったと思われる。
さすがにそこは常人のようだ。仕方ないね。

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「僕が守った……何もかも……」

「まさか、お前――」

「君を助けたのは僕の英雄的行為を世に知らしめるため……」

マリアたちを助けたのはまさかのウェル博士だった。
英雄的行為を世に知らしめるため……
たしかに身を挺して誰かを守るのは英雄である。
そのために身を犠牲にするのも英雄か。
だが、あのワガママ変顔のウェル博士が我が身を犠牲に誰かを守った……
今までの描写からはとても考えられない行為だ。
切歌なんてポイ捨てした相手だ。恨みくらい持っていてもおかしくないのに……

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「さっさと行って、死に損なった恥を晒してこい……ッ!!」
「それとも君は……あの時と変わらないダメなオンナのままなのかい……?」


似合わぬことをしながらも毒舌はいつも通りなウェル博士。
マリアさんの最凹みエピソードであるダメなオンナ時代を引っ張り出した。
だが、今はあの頃のマリアと違うとウェル博士も知っているのか、叱咤激励しているようにしか思えないのであった。

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そんなマリアにウェル博士は何かのメモリーカードを渡す。
デスデスパニックかな?
何のデータかは現時点では不明だ。
だが、恐らくはLiNKERのデータか。
ある意味での自分の存在意義の全てを託したのだった。
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「愛、ですよ……ッ!!」

「何故そこで愛ッ!!」

これを愛とウェル博士は叫ぶ。
それに対するマリアの答えはナスターシャ教授のそれと同じだ。
愛とは何なのだろうか。
一番無縁そうなのがウェル博士なのだが……
だが、ウェル博士はこれでも英雄に憧れる人の子。
LiNKERの副作用に苦しむレセプターチルドレンたちを見たからこそ、身体に優しいLiNKERを作ろうと尽力したのかもしれない。

また、特に長い付き合いだったであろうマリアたちには何らかの情が移ってもおかしくはない。
響の左腕を食わせ、未来に無理矢理神獣鏡を纏わせ、クリスにギアスを付けて用済みとなれば爆破しようとした外道がウェル博士だ。
だが、思い返せばウェル博士はF.I.S.装者たちを直接害するようなことはしてこなかった。
たしかにLiNKERを多重投与したりAnti_LiNKERを打ち込んだりと無理はすれど、あくまでもある程度の範囲内で無理させた止まりだ。
攻撃的行為は精々マリアを裏拳したくらいとなっている。
たしかにF.I.S.装者たちは手駒だったというのもあるかもしれないが、一線は越えないようにしている。
そこに愛に似た感情があっても何もおかしくはない。
……ナスターシャ教授には厳しかったけど。おばはんは趣味じゃないのか?

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「シンフォギアの適合に奇跡などは介在しない……ッ!」
「その力、自分のモノとしたいのならば手を伸ばし続けるがいい……ッ!!」


シンフォギアの適合には奇跡がないのがウェル博士の主張だった。
奇跡で適合したような響もいるが、一人の科学者としては奇跡を事象として認めるわけにはいかないのだろう。
そんな意地がLiNKERの開発にも繋がっていそうだ。
ウェル博士にもウェル博士なりの意地や矜持があり、ただ英雄を叫ぶ狂人ではなかったのか。

また、ウェル博士は「奇跡は一生懸命の報酬」と第2期第13話で血涙を流しながら叫んでいた。
ウェル博士にとっての奇跡は手を伸ばせば間違いなく届くモノである。 だからこそ、シンフォギアに適合することも一生懸命が可能とするモノなのだろう。
これは奇跡でシンフォギアに適合したと思われる響だが、そこに奇跡はなかったというウェル博士なりの見解もありそうだ。
故に奇跡であると同時に奇跡など存在しないと言え、転じて響に一筋縄ではいかない想いを持つマリアへの精一杯のエールのようにも思える。

そんなわけで様々な視点から見れるウェル博士渾身の名台詞であった。
うーむ、あのウェル博士がこんなことを言い出して、視聴者一同を感動させるとは……
装者たちだけでなくウェル博士も完結させるからこそのGXなのか……

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「マリア……僕は英雄になれたかな……?」

GXのウェル博士は自分を英雄と叫び続けていた。
第2期においても自分が英雄であるかどうかを決めるのは自分にあるようだった。
なので、ウェル博士にとって自分が英雄かどうかは自分がそうと認められるか否かにあるように思えた。
だが、ここでその裁断をマリアに委ねた。 自分が一番自分が英雄な今までのウェル博士からは考えられない行為である。
これは初めて心を共にして災厄に立ち向かう仲間を得たことで憑き物が落ちたのだろうか?
僕、綺麗なウェル!

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「……ああ」
「お前は最低の――……」


ウェル博士は結果的に世界を救った第2期とは違って、今度は間違いなく世界を救った。
まぁ、嫌がらせの結果なのですがね。
しかし、英雄的行為を遂行してしまった。
これにはマリアも最低ではあるが英雄と認めるのだった。
そして、これはマリアがウェル博士を心から赦した瞬間か。
マリアたちにとっても、ウェル博士にとっても、お互いがお互いに一筋縄にはいかない存在なのだった。

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変顔をした人がこんな気持ちにさせるなんてズルい……
変顔は関係ないだろ、変顔は!

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「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl――」
そして、全員揃っての絶唱開始だ。
その組み合わせは第2期第13話の時と一緒だ。
絶唱の組み合わせはこれで確定らしい。
翼と調は胸のバランスがいいですね!
響とマリア、クリスと切歌は特盛りと大盛りでバランスが悪いですね!
恥を知れ!

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「オレを止められるなどと自惚れるなァアアッ!!」

だが、構わずキャロルは絶唱!
絶唱とは行っているけれど、キャロルの絶唱は歌を必要としていないし、装者たちの絶唱とは厳密には異なるのかもしれない。
歌と想い出を用いた絶唱に酷似した事象だろうか。
何にせよ70億の絶唱を上回るフォニックゲインは6人でも受け止めきれるかは怪しい。

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「S2CAッ! ヘキサコンバージョンッ!!」
「今度こそガングニールで束ねッ!!!」


「アガートラームで制御ッ!!」
「再配置するッ!!!」


S2CAヘキサコンバージョンだとぉ!
ヘキサ6コンバージョン変換でトライバーストから一気に2倍!
当然、負荷も2倍以上だがここでさらにマリアもその制御に加わるのだった。
響に負担が集中するのが難点のS2CAだがマリアが加わることで負担を分散どころかさらに制御!
奥の手のS2CAがこの土壇場でさらに進化したのだった。 その鍵を握るのがマリア……まさにGX!

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出力の上昇によってか、響とマリアのガントレットがメッチャでっかくなる。
マフラーもメッチャでっかくなる。
そういえば、第1期第1話の時もメッチャでっかくなってた。
メッチャでっかくなるのは伝統?

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「最後の……奇跡を……」

「まさか、オレのぶっ放したフォニックゲインを使って――」

イグナイトモジュールのタイムリミットは近い。
このままでは時間切れで勝負ありだ。
だが、ここでS2CAの本領、フォニックゲインの制御である。
かつて調と切歌の絶唱を制御したようにキャロルのフォニックゲインを制御!
1度は失敗したが今度はみんながいるし、マリアさんが制御している。
マリアァアアァアアアア!

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「――うぉおおおぉおおおぉおおおッッ!!!」

Gジェネレイトォオオオッ!!」

Xエクスッ!! Dドラァァアアアアイブッッッ!!!」

ついにここでGXジェネレイトエクスドライブ!!
きっちりとGXを回収していくスタイル!
サブタイトルを叫ぶのが第12話の伝統だが、GXでもその伝統を踏襲して見せた。 ストーリー上でもGの物語、F.I.S.の物語を収束させた上に、伝統も守ってこれにてまさに「GX」!
GXはGを終わらせる意味だけでなく、演出にも関わってくるのだった。
金子彰史としてもGXというタイトルを相当気に入っていそうだ。

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「そ、そんな……ッ!!」

装者たちはキャロルの絶唱を制御しきり天へ向かって放った。
天へ放つのがS2CAのお約束。
同時に自分の全力を受け止められたキャロルは驚くより他なく混乱の極地だった。
とりあえず、月に当たらないことを祈ろう……

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GXジェネレイトエクスドライブによって奇跡の顕現、XDモードの完成だ!
恒例となったがそれでも盛り上がるXDモードだ。
そんなわけで一番手の調は2回目なのかポーズを決めてみせる。
羽エフェクトが追加されて天使度アップだ。
ウイングガンダムゼロEW版かな?

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2番手はクリス。
毎度のことながら腰のパーツがゴツくなる模様。
MAに搭乗するのは次回以降か。

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以前は調同様に驚いた切歌だが、やはり2回目ともなるとちゃんと決める。
以前と同様に肩のプロテクターがゴツくなる。
どのXDもそうだが一部部位がゴツくなるのだった。

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逆羅刹はどうした!?
ここまで今までと同じゴツくなるポイントを押さえたのに、防人は路線変更だ。
「羅刹零ノ型」で逆羅刹の在り方を変えてきたか?
でも、脚がゴツくなる辺り、逆羅刹へのプライドが見える。

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相変わらずふわふわピカピカのマリア。
通常形態との最大の違いはシンメトリーになっていることか。
通常形態のアガートラームはあくまでも不完全ということだろうか。

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最後は響!
きっちり決めるのは主人公か。
今度もまたリアルガングニールパンチが出るのだろうか。
あれ、アームドギア判定じゃないのか?

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あかんこれもう勝てん……
そんな顔になるキャロルだった。
まぁ、責められまい……
想定外に本当に弱いな、この人!

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これにてXDを纏った6人が勢揃い!
今度はキャロルのフォニックゲインを利用してXDモードとなった。
今まではリディアンの学生や世界に生きる人間とみんなの力を使ってきたので変化球である。
これぞ風車の理論。

天空に在りて奇跡を纏う者たちもまた、奇跡の殺戮者である。 こうして謎ポエムの意味も判明したのであった。
今までのXDモードは装者たちの力はさほど関係していなかったのが事実だ。
だが、今回は違う。
響とマリアを初めとした装者たちの力を積み重ねかみ合わせることで、キャロルの絶唱という事象を自ら力へと変えたのだ。
奇跡であり戦略に組み込めないはずのXDモードを、装者たちは力を合わせることで力尽くで具現化してみせた。

今の装者たちはXDモードという奇跡を「奇跡」ではなく自らの力で纏ったからこその「奇跡の殺戮者」なのである。
かつての緒川さんの発言は伏線だったのだ。
ウェル博士の発言も多分に影響しているだろう。
事実、XDモードをマリアは手を伸ばし続けることで掴み取った。
奇跡が戦略に組み込めないなら、奇跡に手を伸ばし掴み取ればいい! まさにシンフォギア理論!

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「これが……『奇跡』のカタチ――……」

奇跡をたしかなカタチとしてのけた。
奇跡の殺戮者を前にエルフナインの言葉は瀕死なれどどこまでも穏やかであった。
数年に1度のXDモード、貴重なので見れて良かったですね。

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手繰り寄せ、カタチと紡いだこの希望に、瞳は静かに閉じられる。 第1話以来の「Glorious Break」が流れる中で次回へ続く……


・今回使用された楽曲
Rebirth-day【期間生産限定盤/初回仕様限定盤】より「Rebirth-day」

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戦姫絶唱シンフォギアGXキャラクターソング8より「殲琴・ダウルダブラ」

水城奈々新アルバムより「Glorious Break」




One thought to “戦姫絶唱シンフォギアGX EPISODE12 GX”

  1. 防人のXDの変化は、「剣(巨大な逆羅刹)」から「翼」になったことの現れだと思う。

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