アニメ版バキ感想 第9話「神心会激震!!」



宿禰編の開始はまだですかね?
ゆうえんちがプロローグだとしたらとんでもないことになりそうで、あれって公式二次創作みたいな感じもあるから捉え方に困る。

加藤がドリアンに挑む!
いや、何でお前は勝てる気でいたんだ?
相手は全身が燃えても平気にしている化け物だし、手榴弾を飲み込んでいる危険人物だぞ。

加藤とドリアンの戦力差は圧倒的だ。
単純な身体能力でドリアンが圧倒している上に、卑怯さは良くて五分。
いや、残虐さなら幾人も殺害しているドリアンの方が上か。
加藤、勝ち目なし!

そう考えていた時期が俺にもありました。
いや、実際、加藤はボコボコにされる。
顔面を瓶で抉られて大変痛そうだ。
だが、加藤は屈せず倒れずドリアンに挑みかかる。
加藤はこの頃まではいまいちな人という印象ばかりだったから、こんな熱いファイティングスピリッツの持ち主だとは思わなかった。

それでもドリアンには届かない。
そして、ドリアンは「オトワラヴィ」を歌う!
戦いながら歌った! シンフォギアか!?(違います)
何というかこういう歌だったんですね。もっと激しいかと思っていた。
ドリアンの抱える狂気が反映されている一コマだ。

加藤は戦いの中で自分にとっての空手は師である独歩の道ではなく、道具だと決定付ける。
加藤に空手を道にすることはできない。
空手ラブが足りないのだ。

一方で道具ということはそれを使った果たすべき目的があるということになる。
その目的こそが独歩の命である拳を奪ったドリアンへの仇討ちなのだろう。
一見すると薄情な発言のように見えて、その裏には熱い独歩ラブが見える加藤渾身の叫びである。

そこからチャンスを掴む!
ドリアンは痛手を負うと途端に調子を落とす癖がある。
だが、そういう場面になると新たな策を持ち出すのがドリアンでもある。

そんなわけで催眠術だ!
加藤はドリアンの手の内で踊り、最後にはアラミド繊維で首の周りの血管を切られてしまい敗北するのだった。
そして、館長ごめんという最期の言葉に、加藤の戦いを挑んだ理由が込められていると言えよう。

翌日、加藤は神心会のサンドバッグに詰められる。
もし、烈が発見しなかったら加藤は仲間たちに知らずのうちにボコボコにされていたことだろう。
恐ろしいドリアンの策謀である。
にしても、よく生きていましたね、加藤。
首の血管を切られたのはヤバいと思うのですが……
頸動脈はギリギリ切れていなかったのか?

加藤個人の負けならまだしも辱められた。
これには神心会が憤怒に包まれるのであった。
そして、本気を出してドリアンを追跡、変装もお構いなしで発見する!
警察に通報する気、ゼロ。
これが日本が誇る民間暴力機構神心会である。

いつの間にやら神心会全体がドリアンへの怒りに燃えている。
烈も因縁があるけど居場所がなさそうな感じですね。
にしても、加藤ってみんなに愛されていたんだな……
これで現世に悔いはあるまいて。死んでないけど。