バキ道感想 第41話「VS関脇 猛剣」



雑魚格闘家の陵辱はまだ続く!
あ、あの、そろそろ実力者が欲しいのですが……
ガーレンとかどうよ。
あのガーレンが通じない!とみんな驚くか笑う。

「これ……」
「デブじゃねえわ………」


力士をデブと豪語する桑田、猛剣と見合って即デブ発言を撤回した。
強気の態度とは裏腹に慢心はない。
雑魚かと思っていたが意外と曲者のようだ。
これでデブだと言って特攻したら岩波混沌だった。
「今宵集めた選手」
「マイナー団体とはいえ」
「いずれも実力という点では折り紙付き」
「世界で通用する強者揃いじゃ」


みっちゃん曰く雑魚格闘家たちは世界で通用する強者だったのだ!
うーむ、心に響かんな、言葉が軽い。
バキ世界における世界に通用する強者たちが最大トーナメントで一斉に駆逐されたのだ。
なので、試し割りの瓦としては弱い気がする。
やはり、ここはネームバリュー最強のアイアン・マイケルに出張ってもらわねば。
ボルトなんかは廃品利用にピッタリだと思うのですが。

桑田は技術という点においては凄まじい……らしい。
特に組み技は柔道のナショナルチームが教えを乞うレベル!
だが、バキ世界における柔道は千春に負けるレベルだ。 いや、それを言ったら相撲も猪狩に負けるレベルなのだが……
そうなると微妙な格闘技同士で五分と五分なのか?
対する猛剣は博士、巧美の異名を持つ角界きっての相撲マスターらしい。
力士なのに相撲マスターとは……
いや、炎のやっていることは全然相撲じゃなかったけど。 力や奇策に頼らず相撲の王道基本を貫くということだろうか。

こうして猛剣と桑田が向かい合う。
直後、桑田がローキックで太ももを蹴った。 音が先に来る、つまりは視認できない見えない蹴りである。
餓狼伝に出てきたムエタイ戦士、ラクチャート・ソーアジソンと同じ蹴りだ。
つまり、桑田はムエタイ戦士! 疑るな!

このムエタイ戦士並みの蹴りを受けて猛剣は……まったく動じていない。
そこもラクチャートの蹴りを受けた工藤建介と一緒ですな。
つまり、桑田の最期も…… いや、言うまいて。
ワンパンで負ける枠は前回の名前を覚えられていない人で終わりなんだ……

桑田はさらにハイキック……はフェイントで片足タックルを仕掛ける。
寝技へ持ち込む気である。
だが、その技は相撲にもある。足取りである。
相撲の領域で勝負するといけない。
猪狩だって……相撲で勝負することでむしろ優勢に事を進めたな。

そんなわけで奇しくも相撲の技で仕掛けてしまった。
結果、猛剣は微動だにしない。 これは猛剣の力が凄まじいというよりも、持ち上げさせない技術が凄いようだ。
宿禰がオリバの突進を音もなく受け止めた技術と同じものだろうか。
ここで桑田は即座に足取りから肘関節を極める方に方向転換する。
が、それを見切る猛剣は腕を抉じ入れることで肘を極まらせない。
そして、今度は逆に桑田の肘を極める。
一応ではあるが技術自慢の桑田を上回る業前であった。
そして、一気に折った!
相撲腕試し編が始まって初めての大ダメージである。
うーむ、桑田はけっこう頑張ったので見所はあったのだが……

「桑田巧美重度の剥離骨折」「全治7か月を要す………」

桑田は最初こそ舐めたもののすぐに認識を改めてガチで挑んだ。
ここまでの雑魚格闘家の中で一番健闘している。
……のだが、左腕の骨がとんでもないことになった。
やはり、デブか。デブは禁句だったか。
まぁ、デブと面と向かって言ってはいなかったけど。
いや、みっちゃんが告げ口して猛剣の怒りを引き出したかもしれない。
ともあれ、残り二人。
そろそろ相撲サイドでも雑魚格闘家サイドでもサプライズ枠も欲しいところだ。
予定調和を崩す存在が現れて欲しいですね。
やはり、本部だ。本部が出るしかない。
本部オチになってしまうのはワンパターンだとわかってはいるけど、相撲を描く上で本部の存在は不可欠だと思うんですよね……
龍金剛まで引っ張り出したのだから本部も引っ張ってください……