アニメバキ大擂台賽編 第13話「REVENGE TOKYO」



読み切りのREVENGE TOKYOがアニメ化だ!
インタビューとリプレイが多めの昨今のバキだけど、REVENGE TOKYOの内容は濃密!
なので、アニメ化はかなり嬉しいサプライズだ。
で、いつ復活するんですかね、死刑囚たちは……

まず、REVENGE TOKYOは原作とは順序や状況が異なっている。
原作ではそれぞれの死刑囚のエピソードが独立して描かれたが、アニメ版では柳の脱走の報告を受けて園田警視正が死刑囚の動向を確認するために世界を巡る内容になっている。
行動力あるな、園田警視正!?
ともあれ、久し振りの登場は嬉しいぞ、園田警視正。

まずは猛毒柳龍光が描かれる。
原作では柳の脱獄で死刑囚の復活エピソードが締めくくられたのだが、アニメ版では脱獄で復活エピソードが始まる!
原作のエピソードに忠実なバキアニメとしては珍しくアレンジを効かせているぞ。

柳は本部と勇次郎によって手を切り落とされアゴを破壊された。
破壊された顎はアクリルの皮膚で補っているので筋繊維が見えるのが痛々しい。
でも、アクリルは皮膚の代替になるのか?
狂気のマッドサイエンティストが手術を担当したのかも。

身体のみならず心神喪失状態に思われた柳だったが、無防備に看守たちが近付いた瞬間に狂気に灯が灯る。
看守たちを一瞬で破壊だ!
柳は再逮捕されてからこれといったトレーニングはできないはずだが、間違いなく破壊力は上がっている。
今の柳は精神的なブレーキがなくなっているのかも。
それは精神が狂気に染まったからか、復讐のために全てをかなぐり捨てたからか。
どちらにせよ柳の危険度は上がっている!
これはもうSAGAっていても躊躇なく梢江を仕留めにかかりますよ。
というか、仕留めてくれ。

こうして脱獄した柳の標的は誰なのだろうか。
本部か、勇次郎か。
とりあえず、狙うべきは本部か。 まぁ、ボスキャラの前に雑魚キャラと戦うのはゲームの基本なので。

守護者本部と狂気に染まった柳の激突は正直なところ、けっこう面白そうで期待できてしまう。
武蔵編ではいまいち守護れなかった本部にとって、柳との戦いは名誉復権の絶好のチャンスだ。 是非、頑張って公園へ連れ込んで欲しい。

柳に脱走の報告を受けた園田警視正は世界各地の死刑囚の様子を見に行く。
まずはドリアン海王だ。 アニメ化に当たって百林寺で保護していることが正式に設定された。
原作では百林寺で保護していることは言及されなかったんですよね。

精神が崩壊していたドリアンは柳と違って犯罪は行っていない。
絵画を描いて社会貢献しているくらいだ。
その一方で常軌を逸した站椿によって肉体を鍛え直していた。 ただでさえとんでもないフィジカルだったドリアンがさらなる進化を遂げていた。
老齢なのに未だに成長期である。
精神的には少年に戻っているから成長期が蘇ったのかも。

ここで気になるのはドリアンの保護を提案した人間だ。
精神が崩壊したとはいえ元凶悪死刑囚。普通は挙手したがらない。
第一候補は百林寺の復権を企てる劉海王かも。 百林寺は3人の海王を輩出した名門中の名門だが、烈は死に劉海王は顔の皮を剥かれドリアンは死刑囚。
残ったのは張洋王くらいで百林寺の株価がヤバい。

なので、劉海王はドリアンを擁立することで百林寺の復権を企てているのではなかろうか。
ドリアンが再起する時には劉海王の影があるかも……
なお、郭海皇はあまり関係なさそうだ。
あの人、結局は自分が一番だから百林寺がどうなろうとどうでもよさそうだし。

次にイギリスのドイルの元へと園田は向かう。 かつてのドイルは危険な男だったが、烈や克巳との戦いで精神的に成長したためか。
再逮捕されてもかなり穏やかだった。
それを象徴するように看守たちの警戒度も低い。

盲目となったドイルだがさらに鼓膜を破って聴覚も失う。
だが、それによってコウモリを凌駕するレベルの鋭敏な触覚を手にする。 修行僧の如く自身を磨き上げる方向にドイルは向かったのだった。
進化の方向性が異質なので活躍に期待できる。

一方であまりにも修行僧めいていてリベンジとかそういう流れになりにくそうなのですが……
それに戦う相手もいない。
ドイルとしては今は亡き烈にも友の克巳にも恨みはないわけだしリベンジとはなりがたいだろう。
だが、ここで烈を殺めた武蔵に怒りを覚えたら熱い。 ドイル復活の時は武蔵復活の時かもしれない。

ドイルの後はロシアのシコルスキーだ。 REVENGE TOKYOの原作では一言も喋らなかったが、それでは声優さんに仕事をさせられないからか、アニメ版では台詞が追加されている。
何かこういうところが相変わらず微妙に不憫な男だな……

台詞の追加と言っても本を読んでいるだけだ。
本を読むキャラだったのか、お前……
そこまで読書意欲はないのか、シコルスキーは読みながら眠ってしまう。
だが、壁に素手で貼り付いたまま、寝ている! ~~~~~~~~ッッ。
スゴい、のか……?
いや、スゴいにはスゴいけど大道芸では……?

シコルスキーは一番心を折られた敗北をした。
なので、どうにも現在のモチベーションがわからない。
安全と思われているのか、普通の監獄に収容されているし。
だが、心を折られただけにリベンジの理由はいくらでもある。
今度は梢江を犯して寝取る!と密かにやる気を出しているのかもしれない。
いや、それだけは止めてくれ。

最後は東京で入院中のスペックである。 東京にいたのかよ!?
東京にいるのに最後に回したのかよ!?
園田の移動経路はよくわからんな。
スペックに対していい想い出がないから後回しにしたのか?

スペックは全てを尽くした果てに完全敗北した。
その敗北には至上の満足感があっただろうし、だからこそ身体が一気に老け込んだのだろう。
人生の目標を失った状態である。
だが、スペックは寝たきりのまま、全身を駆動させて鍛え上げていた!

完全燃焼したけどそれだけに心機一転したのだろうか。
ガリガリに老け込んでからの復帰は困難を極めるが、その苦難をスペックは成し遂げようとしている。
リベンジというよりも再び完全燃焼することが今のスペックのモチベーションなのかも。

こうして5人の死刑囚が復活を予感させる。
問題はいつリベンジするかだ。
てっきり宿禰編に飽きて死刑囚が割り込むと思っていたんですけどね。
飽きるどころか大相撲と戦い始めた。
大相撲を殲滅して宿禰と決着を付けたら死刑囚たちが復活する……のか?
ここまでやって復活しないのは肩すかしすぎるから、早めに復活して欲しいところですな……