戦姫絶唱シンフォギアGX EPISODE11 へいき、へっちゃら



うわー! S.O.N.G.の潜水艦がロボチョップを食らっちゃった-!
かつてこれほど危機感の欠如したピンチは存在したであろうか。
そして、絶大なる適合者たちの弦十郎への信頼である。
弦十郎に任せておけばノイズ以外は何とかなるし、最悪ノイズも何とかなる。

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さて、チョップドーン!
大ダメージドーン!
潜水艦ドーン!
はい、ドーン!
ドーンドーン!

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「――危ないッ!!」

さて、チョップを食らったので天井が崩れるよ。
友里さんに破片が襲いかかる。
それを滑り込みセーフで助けようとするエルフナインだった。
緊迫した場面のはずなのにこのポーズは面白いな。
なお、弦十郎の上に降ってくれば普通に粉と砕く。
発勁で微分子レベルまで砕く。

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さて、司令が受け止めてくれるので安心と思っていました。
だが、普通に分離で脱出!
ま、まぁ、常人がロボチョップを受けることはできんわな。
みんな、期待しすぎですよ。
ごく普通のように受け止めるだろうけど。
それにしてもこの分離脱出機能、また搭載していたのか。
子供は合体機能とか大好き。分離も大好き。

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第1話で使ったロケットカタパルトでクリスは脱出、レイア妹と対峙する。
ごく普通に飛んでいるようにニグレドモードには飛行機能があるようだ。
出力はもちろん、機能面でも強化されるニグレドモードだった。
弦十郎が戦わなかったのはちともったいないが、ニグレドモードVS巨大ロボはそれはそれで盛り上がるシチュエーションだ。
クリスとしても大火力を出し惜しみしないで戦える相手は望むところだろう。

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クリスの初手はついにイチイバルが弓となった「ARTEMIS SPIRAL」だ。
ガトリングとミサイルでデビューし、せめてクロスボウとして使ったかと思いきやクラスター爆弾な必殺技だった。
それでもクロスボウとして頑張ったかと思いきや、ライフルで殴るという弓の聖遺物感ゼロだったイチイバルが名実共についに弓に!

これは悲惨なトラウマを乗り越え、銃火に満ちたクリスの心象風景が新たに塗り替えられたと見るべきか。
結果、イチイバルのありのままの姿である弓となった、トカ。
新生イチイバルVS巨大ロボの決戦の開始だ!

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新生イチイバルVS巨大ロボの決戦の終了だ!
レイアの妹、クソ弱ェ!!
まさかのアバンタイトルでの試合終了である。
「全てのオートスコアラーを大きく凌駕するハイスペック」とそのパワーをアピール、「その一機とは数えられず、個体識別の名称すらも与えられていない」とイレギュラー感を与え、オートスコアラーを上回る明らかな強敵として期待させてきた。
だが、レイアの妹は超弩級の噛ませ犬だった。
この堂々の使い捨て、嫌いじゃないよ。
大丈夫、ロボットだから上半身だけで戦えるし、そのうち蘇るよ。
モチロン、弦十郎に倒される。

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「本部が……」
「連中は何もかもまとめてぶっ飛ばすつもりで……」


アンタも何もかもまとめてぶっ飛ばすつもりで深淵の竜宮で暴れましたがね。
というか、派手なミサイルのおかげで深淵の竜宮が潰れてしまって、第4期とか劇場版への伏線が出来上がっちゃったのですが。
ともあれ、今まで生殺しにしてきた錬金術サイドだが、ついにS.O.N.G.の本格的な殲滅を行った。
クリスは戦いが今までと違うステージに、佳境に踏み込んだことを実感するのだった。

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「エルフナインちゃんッ!?」

「ボクは……誰に操られたんじゃなくて――……」

エルフナインは友里さんをかばって怪我を負っていた。
弦十郎なら寝て包帯をすれば治る傷だが、男の娘にとってはそうもいかない。
友里さんが動いた様子もない。
つまり、破片は直撃コースになかったし、存外無理しないでも大丈夫だったんじゃないか?
ともあれ、自分の意志だけで誰かを助けたエルフナインだった。
同じ想い出を持つキャロルと違って良心の塊なのであった。

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風鳴邸と深海の竜宮で嵐が吹き荒れた直後ではあるが、響はファミレス「イルズベイル」で洸と逢っていた。
情報が途絶えているからか、有事に備えて待機とはならなかったようだ。
シンフォギアは時間経過が異常に速いので、少しでも隙を見せるとこうなるのだ。

洸はまたもがっついたようだ。
相当手持ちに困っているのだった。
皿を見るに注文したのはハンバーグであろうか。
以前のサンドイッチといいガッツリしたものを注文している。
これがハンバーグではなくステーキだったら……ちょっとは自重せい。
皿にハンバーグソースがあまり見えないことから、ステーキの可能性もあるのが厄い。

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「悪いな、腹減ってたんだ」

「うん……」

そんな洸に対する響の反応は当然明るくない。
家族関係の修復のために来たのに、飯を響持ちでがっつかれるとそうなるわけだ。
だが、食べるのが好きなのは響も同様だ。 こうした面でも親子らしさが垣間見える響と洸だった。
もっとも、響が大食らいであることを示唆する言動はいくつかあるのだが、作中で響が食べるシーンは意外にもあまりないのだが。

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ついに皆勤賞が潰えた未来さんはメールで響を励ましていた。
へいき、へっちゃら。
響の口癖を最近の未来さんはよく喋っている。
何か考えがあるのだろうか。
しかし、「へいき、へっちゃら」だけ送られるとさすがに不気味だ。 未来さん、もうちょっと、こう、穏やかさというものを……

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「本当にお母さんとやり直すつもり……?」

「本当だとも」
「お前が口添えしてくれたらきっとお母さんも――」


第8話では話せなかったやり直すことに関して響は突っ込む。
洸の言葉は相変わらず軽い。
響を通して話をさせようとするのもちょっと。

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響の母はけっこう強気そうだ。
洸をビンタしてもおかしくはない。
洸が響を間に挟もうとするのも何となくわからなくもない。
地雷を踏む癖があったりと響と洸の親子らしさは見えてきたので、今度は母親との繋がりが見てみたいところである。

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「――だったらッ!」
「……はじめの一歩は、お父さんが踏み出して……」
「逃げ出したのはお父さんなんだよ」
「帰ってくるのも、お父さんからじゃないと……」


「そいつは嫌だな……」
「だって――怖いだろ?」


今度の響は逃げずに洸に直接向かい合うように言う。
だが、洸は向き合う勇気を持たなかった。
怖いのだった。
洸のメンタルは一般人相応である。特別強いわけではない。
己が犯した過ちと向かい合う勇気はないようだ。
メンタルがあまり強くないという点でもこの親子は似ている。
もっとも、装者たちはみんな心に弱さを持っているわけだけど。

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「何より俺にも、男のプライドがある」

心情は理解するが、まぁ、戯れ言は置いておこう。
こんなことを言い出すから好感度がちっとも回復しないんだ。
すっかり格好悪くなった父を前に響の表情は曇ったままだ。
余計な一言に関しては洸は天才級である。
でも、響も似たような側面はある。
クリスも、F.I.S.も、キャロルも響の一言が原因でこじれている。
もうちょっと交渉というか、一言が上手ければ……
やっぱり、どこまでも親子だな!

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「わたし……もう1度やり直したくて、勇気を出して逢いに来たんだよ……」

「響――」

「だから、お父さんも勇気を出してよッ!」

洸に対して悪感情を抱いていたのに響はこうしてまた逢った。
それはたしかに勇気のいることだろう。
未来の後押しもあって、向き合う勇気を出したのだ。
未来が後押しをした理由や描写は描かれていない。
だが、響をよく知る未来は2人に何かを感じていたのだろうか。

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「だけど――やっぱり……」
「俺一人では――」


でも、洸はヘタレですからな。
勇気を出せなかったのだった。
勇気を出せばどうにかなる問題ではなさそうだが、勇気を出さなければどうにもならない問題ではある。
初めの一歩を踏み出せないのだった。
何でも初動が一番エネルギーを使うものとはいえ……

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「……もうお父さんはお父さんじゃない……」
「1度壊れた家族は……元に戻らない――」


「……ああ……」

響の出した結論は悲しいものだった。
洸はそれを受け入れてしまう。
こうした不和に抗わず受け入れてしまうのにも親子を感じる。 第1期第7話で未来に拒絶された時は響は粘らずに受け入れてしまっていた。
本当にどこまでも似ている親子だった。
似ているからこそ、どんどんと関係は悪化の一途を辿るのだが……

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さて、ここで洸の目には母親と手を繋いだ少年の姿が見える。
少年の手には風船が握られている。
ん? 少年に風船?
んんん?

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あれー?
どこかで見た気がするなぁ?
具体的にはワイルドアームズという金子彰史がトータルゲームデザイナー(当時はトータルデザイナー)を務めたゲームで見た気がするなぁ?

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風船は空へと向かって登っていく。
洸は所在なさげにそれを見てしまう。

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あれぇ?
これも見たことがある気がするなぁ?
何でしょう、このデジャヴ感……
同じ演出をしたワイルドアームズというゲームがあったのかな?

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その時、空が割れた。
あ、あれ?
シンフォギアで空が割れるのは初めてなのに強烈に見覚えがあるぞ?
何でか?

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あ、ワイルドアームズってゲームでも割れてた!
何という偶然!
演出が被るなんて!

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「な、何なんだ……ッ!?」

「空が、割れる……ッ!?」

空が割れるという初めてかつ見慣れた異常事態に立花親子は驚愕する。
ちゃんと驚き方までなぞりやがって……
20年近くも前のことを思い出しちゃうだろ……

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割れた空からはチフォージュシャトーが現れた。
どうみても巨大ロボです。本当にありがとうございました。
OPのラストに登場していた謎のロボットはやはりチフォージュ・シャトーなのであった。

そして、周りには高層ビル……
ついに高層ビルが舞台という原画集の予告が具現化した。
って、ラスダンに入ってかよ!
味方に新キャラなし(エルフナインは自覚のない内通者)、ノイズはリストラ(アルカ・ノイズは出てくる)とGXはいつも以上に高度な情報戦が冴え渡る。

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というわけで終わりが始まった。
空が割れるのは終わりの始まりなのだ。
なお、この空が割れる演出、WA1以外ではWA4でも登場している。
どちらもプロローグにおける演出だ。
じゃあ、ラスダンで割れたシンフォギアはこれらとは無関係だな!

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「ワールドデストラクターシステムをセットアップ」
「シャトーの全機能をオートドライブモードに固定」
「――どうだッ! 僕の左腕はッ!!」
「トリガーパーツなど必要としないッ!」
「僕と繋がった聖遺物は全て意のままに動くのだッ!!」


さて、チフォージュ・シャトーを動かしたのはウェル博士だった。
フロンティアもネフィリムアームで動かしていたが、あれはフロンティアの心臓部がネフィリムだからというわけでなく、フロンティアが聖遺物ばかりだからネフィリムの力で動かしていたということか。
わりと謎だったネフィリムLiNKERの意味が明らかになったのだった。
そして、ヤントラ・サルヴァスパの出番は破壊されただけで終わったのだった。
カワイソス……

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「オートスコアラーによって呪われた旋律は全て揃った」
「これで世界をバラバラに噛み砕かれる……」


いまいち会話が噛み合わないこのラスボスコンビ。
互いに言いたいことだけを言うタイプだから仕方ないか。
ともあれ、レイアもきっちりと呪われた旋律を蒐集していたのだった。
これにて錬金術士サイドの必要とする条件は全て満たした。
思い返せばかなり面倒で難易度の高い条件だった。 故に達成感もひとしおか。

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「あァん?」
「世界を噛み砕くぅ?」


「父親に託された命題だ」

ウェル博士はキャロルの目的を問う。
命題だ命題だと言いながら具体的に何を目的とするのかは述べられていない。
万象黙示録も用語集でまるでわからんと補足されたくらいだし。

というか、ウェル博士はキャロルの目的を知らないまま、チフォージュ・シャトーを動かしたわけか。
思えばウェル博士は実行力と行動力はあるが計画力はなかった。 前者2つがとんでもない上にアドリブ力も相当だから迷惑極まりないのだが。

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「――キャロル」
「生きて、もっと世界を識るんだ」


「わかってるってッ!」
「だから、世界をバラバラにするのッ!」
「解剖して分析すれば、万象の全てを理解できるわッ!!」


キャロルは見事にイザークの言葉を曲解していた。
それでもキャロルにとってはどこまでも純粋な気持ちなのだろう。
それはイザークの言葉を思い出した時に少女言葉になっていることからもわかる。
大分捻くれたキャロルだがイザークのことを想う時は少女のままなのだ。
実にファザコンであり純真である。
レイプ目からもその純真さがわかる。
キャロルをレイプ目にする薄い本くれ。

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「つまりは至高の叡智ッ!!」
「ならば、レディはその知を以て何を求めるッ!!」


噛み合っているのか、噛み合っていないのか……
ウェル博士はウェル博士なりにキャロルの世界を解剖を解釈したのだった。
楽しそうだな、お前ら。お前らが力を合わせればヤバいことになりそうだよ。
ともあれ、至高の叡智となればこれで智慧を求める職業である博士をしているウェル博士としては得心の行くところだろう。
そして、それは目的のための手段と捉え、今度は目的を問うのだった。

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「……何もしない」

「あァん?」

「父親に託された命題とは世界を解き明かすこと」
「それ以上も以下もない」


キャロルにとって万象黙示録の完成は目的そのものであった。
第6話の冒頭で語られたのだがイザークにとって世界を識ることは人とわかり合うための手段であったが、キャロルはイザークの言葉をそのままなぞり、本当の目的を理解していなかった。
イザークがキャロルに対して直々に語ったのに……
イザークの真意を忘却してしまうほど、その別離は大きかったのか。

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「Oh……レディに夢はないのか?」
「英雄とは飽くなき夢を見、誰かに夢を見せるモノッ!!」
「託されたモノなんかで満足してたら、底もてっぺんも高が知れるッ!!」


ウェル博士は物申した。
ウェル博士らしからぬというべきか、けっこうな正論である。
目的と化した手段に意味はあるのかは怪しいし、託されたモノを受け取っただけで自分の中で昇華させなければその先はなく意味もない。
イザークもキャロルに世界を識ることを託したのは自分の夢の続きを見てもらうためだろうし、けっこう痛いところを突いているのだった。 無意識にこういうことをしでかすからウェル博士は怖いのであった。
ネフィリムと対峙した響を動揺させたのも多分天然だな……

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「『なんか』――と言ったか……」

だが、命題を侮蔑されてキャロルの逆さ鱗に触れてしまったのだった。
その命題を果たすためだけに数百年生きてきたのがキャロルである。
もはや正論も道理も通じない。
そんな人に珍しく正論を言うからウェル博士の寿命がマッハ。
狡猾で残忍であると同時に迂闊で残念なのもウェル博士であった。
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「周到に仕組まれていたキャロルの計画が、最後の段階に入ったのだ」

さて、踊らされたS.O.N.G.だがやっと情報が合わさったのか、真相に気付いたのだった。
キャロルもといファラの余計な演出がなければもうちょっと遅れたかも……
キャロルも派手好きである。
レイアの妹を作るくらいだし派手好きにもほどがある。
クッソ弱かったけど。

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「敵の攻撃でエルフナイン君が負傷」
「応急処置を施したが危険な状態だ」


「ボクは平気です……」
「だから、ここにいさせてください……」


安否が気遣われるエルフナインだが何とか一命は取り留めていた。
だが、(血涙とかで)全体的に大ダメージを受けるキャラが多いシンフォギアでは、比較的軽傷と言えよう。
だからなのか、エルフナインは意識を保っていた。
後の描写でもけっこう平気そうだ。
10分の寝落ちで効率が上がるくらいなので見た目にそぐわずけっこうタフ?

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現場に装者のみんなが駆けつける。
あ、マリアさんが運転をしていない……
第2期では幾度も炸裂したマリアさんの運転だが、GXでは悲しいかな、第2話だけらしい。
そして、堂々のパイスラ。
何のつもりの当てこすり!

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「避難誘導に当たり被害の拡大を抑えます」
「お父さんッ! みんなの避難を――」


「こういう映像ってどうやってテレビ局に売ればいいんだっけ……?」

装者たちが駆けつけるまでは避難誘導することになる。
そこで洸はテレビ局に売りつけることを考えていた。
似たようなことをやろうとしてガリィにチューされた人がいましたね……
洸の人間性はあの名もなきモブと同レベルということか。
さすがは以前に避難誘導を断った男である。
ブレないというか何というか。

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「父親から託されたモノを『なんか』とお前は切って捨てたかッ!」

「ほかしたともさッ!」
「――ハッ!」
「レディがそんなこんなではその命題とやらも解き明かせるのか疑わしいものだッ!!」


ウェル博士の失言で不穏な空気が漂うラスボス組。
ウェル博士の厄介かつダメなところは失言を失言と捉えないことか。
自分が最大の理想で最大の正義なのであった。
同時にその言葉は失言であれどどこまでも正鵠を射ていた。
イザークの命題はあくまでも手段であり目的ではない。
目的とすれば命題を本当の意味で解き明かせるかは……

なお、「ほかした」は大阪弁で「捨てる」という意味だ。
金子のおっさん、小学校低学年まで関西圏に住んでいた設定を生かしやがって……
なお、その大阪弁をウェル博士が知っている理由は謎だ。
謎だがウェル博士なので何の問題もない。
ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクスは日本人。ハッキリわかんだね。

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「至高の叡智を手にするなど天荒を破れるのは英雄だけッ!」
「英雄の器が小学生サイズのレディには荷が勝ちすぎるッ!!」


「……チッ」

「やはり、世界に英雄は僕ひとりぼっち――」
「2人と並ぶ者はないッ!!」


背丈も小学生サイズですね。
話が英雄に移った瞬間に先ほどまでの正論はどんどんと逸れていく。
こうして怒濤の勢いでキャロルをDISり、自分を持ち上げていく。
この空気の読めなさ……まるで成長していない……
こりゃ命題に触れないでもイライラとさせそうだ。

ウェル博士にとって英雄とはひとりぼっちのようだ。
このフレーズはWA1の楽曲である「世界にひとりぼっち」を連想とさせる。 また、孤高の英雄という典型的な英雄であり、金子彰史作品における英雄のアンチテーゼである。
ウェル博士の英雄節は金子彰史作品のテーマ性に深く関わっているのだ。

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「やはり、僕がッ!」
「僕が英雄となって――」


「……どうするつもりだ」

「無論、人類のためッ!」
「善悪を超越した僕がチフォージュ・シャトーを制御して――」


年中無休でハイなウェル博士はどんどんと勝手に話を進めていく。
独房生活でよっぽど溜めていたようだ。
このオナ禁野郎め。
それに対してキャロルは錬金術を発動させる。
あっ(察し)

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「え――いやぁ、ん……」

「支離にして滅裂」
「貴様みたいな左巻きが英雄になれるものか」


ウェル博士ェー!?
ついにウェル博士が刺された。
第2期第11話はネフィリムの力でフロンティアを稼働させ好き放題やったが、今回は同じくチフォージュ・シャトーを稼働させても好き放題やらせてもらえなかった。
シンフォギア得意の対比である。
そして、ウェル博士の空気の読まなさが災いしたと言えよう。
失言を通り越して好き放題言うのがウェル博士らしさでもあるのだが。
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「ダメじゃないか……」
「楽器は、そんなことに使っちゃ……」


あ、また正論!
正気と狂気が絶妙に入り交じるウェル博士であった。
というか、よくぞそれを楽器と捉えたよ。
なお、ダウルダブラは健在のようだ。
第6話で敗れる前に避難させていたのか?

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「シャトーは起動し、世界分解のプログラムは自律制御されている」
「ご苦労だったな、ドクターウェル」
「世界の腑分けは――オレが1人で執刀しようッ!!」


チフォージュ・シャトーをオートドライブモードにしていたのが災いして、キャロルにとってウェル博士はもはや不要となっていた。
ウェル博士、見事に足下を掬われた。
ウェル博士の周りには何やかんや善人が多かっただけに悪人の扱いには慣れていないようだ。 ウェル博士の悪意は善人には毒なれど、悪人には通用しないのだった。
まして狂気に踏み込んでいるキャロルにとってはなおさらだろう……
あとダウルダブラを振りかぶっているけど、使い方は本当にそれでいいのか?

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「――顔は止めてッ!!」

この絶体絶命においても面白いリアクションを取るウェル博士だった。
顔は止めてってアンタ……
いや、たしかに英雄にとって顔は大事だ。
ブサメンよりイケメンですよ。
ウェル博士はたしかにイケメンだけどキモメンでもありますよね。

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同一人物です。
面白いね、この人。

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ダウルダブラの一閃を受けたのか、それとも思わずのけぞったのか、落ちていくウェル博士だった。
これは絶対に生きていますね。間違いない。
無駄にしぶといのがウェル博士である。
そして、生きているということはまーた何かをやらかしそうな……

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こんなことになっても生きているくらいだしな!

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「……廃棄予定が些かに早まったか」

キャロルとしてはウェル博士は始末する予定だった。
その辺、腹黒だ。
マリアさんを肉奴隷にしようとしたウェル博士とは違うのだった。(曲解)
なお、ウェル博士が竿役となったすけべ本は確認していない。
まぁ、変顔とかされれば笑っちゃうし……

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「立ち止まれるものか……」
「計画に障害は、例外なく排除するのだ……ッ!」


相変わらずキャロルは想い出の高速インストールの副作用に苦しむ。
数百年生き長らえたキャロルの狂気同然の精神を以てしても呻いてしまうことから、相当な苦痛であることが伺える。
そして、ハチミツで盗撮だ。
あれ? これがあればエルフナインいらないような……
もちろん、制限はあるんだろうけど……

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「いい加減にしてよ、お父さんッ!」

「ほう、そいつがお前の父親か」

「響ッ! 空から人がッ!?」

響が怒っているとキャロルが登場だ。
わざわざ響を狙う辺り、相当に執心の模様だ。
ここまで響にこだわるようになったのも、響の言葉が原因か。
キャロルは地雷を踏む人ばかりが周りにいるのだった。 援護します! 援護します!

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「キャロルちゃんッ!?」

「終焉の手始めにお前の悲鳴を聞きたいと馴染まぬ身体が急かすのでな」

そして、つい余計な一言を漏らすのであった。
何かピンク髪で身長170cmで3サイズが96/62/90のメチャシコボディでイケイケのお姉さんに見えて実は弱気なお母さん体質で可愛いマリア・カデンツァヴナ・イヴという人も同じように時限式がどうとか失言していたっけ……
キャロルは副作用が原因で不覚を取っているしあまりバラさんでも。
ええい、このボケ老人め!
イザークの命題を曲解してしまったのも、想い出の焼却とコピーを繰り返した結果、劣化したことに起因するのだろうか。

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「オレの城、チフォージュ・シャトー」
「アルカ・ノイズを発展応用した世界をバラバラにする解剖機関でもある」


ロマン・トマのデザインが爆発するロボット、チフォージュ・シャトーの全景である。
パイプや音叉など楽器系パーツ多めなのがシンフォギアらしい。
全然ロボットじゃないのにロボットと思わせる絶妙なデザインであった。
これは超合金とかで発売が待たれる。
1/144チフォージュ・シャトー。1/144カ・ディンギルと1/144ネフィリムと一緒に発売。

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「世界を――あの時もそう言ってたよね」

「あの時、お前は戦えないと寝言を繰り返していたが今もそうなのか?」

2人の邂逅を互いに思い出すのだった。
あの時は覚悟がなかったために戦えなかった。
脅威が自分にだけ向いていたのも影響しているだろう。
だが、今は戦う覚悟を決め、目の前に脅威の現物がある。
逡巡することはできないのであった。

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それでも響には迷いはあるのか、その表情が曇る。
だが、即座に覚悟する。
もう迷わない。正妻にも誓ったのだ。

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「――ギアがッ!?」

だが、ギアを纏おうとした瞬間を魔貫光殺砲!
変身の瞬間を狙うとは何というシツレイ!
これにはギアを手放してしまうのだった。
合体の瞬間を狙うのは常套手段だし対策しない方が悪いとなるけど、変形の瞬間を狙うのは大変卑怯に見えるのが不思議デスね。

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「もはやギアを纏わせるつもりは毛ほどもないのでなッ!!」

キャロルは装者たちを利用する目的を全て完遂している。
ファラを自爆させレイアの妹に襲わせたのといい、もはや用済みなので全力で叩くのだった。
そのためなら変身中に攻撃する辺りは本気だ。
普通に狡猾で残忍……ウェル博士とは違う……

だが、ギアを手放しても即座に構える響はさすがとしか言いようがない。
さすがサンドバッグを吹き飛ばすパンチ力を持つだけのことはある。
徒手空拳による無手勝流で挑む気満々だ。
戦隊物って変身前にも戦ったりするからね……

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「オレは父親から託された命題を胸に世界へと立ちはだかるッ!」

「お父さんから、託された――」

「誰にだってあるはずだッ!!」

ほぼ拡大しただけの省エネ作画。
後半の修羅場はいつものことですな。
ともあれ、キャロルは改めて父親から託されたモノを問う。
それは響にとって急所でもある。 知って知らずか、そこを突いていくキャロルだった。

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「わたしは何も……託されていない――……」

「何もなければ耐えられまいてッ!!」

たったひとつの目的のために数百年生き続けてきた人間が言うと重みが違う。
それはまるで自分に向けられた言葉のようだ。
ウェル博士の正論を暴力でねじ伏せたものの、キャロルとしては一切の疑問を抱けない、いや抱きたくないのだろう。
命題を問うことは数百年が無駄になりかねないのだ。
そのキャロルにとって何も託されずに戦場に立つ響はどこまでも目障りなのか。
かつてと同じように錬金術が響を襲うのだった。

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「響――おいッ!」
「響ッ!!」


そんな響を救ったのはまさかの洸だった。
避難誘導を冗談じゃないとふかした(早速使用)男の行動とは思えない。
思わぬ行動力を見せるのも親子で共通しているか。

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「世界の前に分解してくれる」

「うわぁぁああぁぁああッ!?」

「お父さん……」

それでも響を救ったのは衝動的なものだったのか、洸は響を置いて逃げ出すのだった。
逃げっぷりも実に格好悪い。
あくまでも一般人な洸には脅威を前に立ち向かえず逃げることしかできないのだった。
この場に弦十郎がいたら錬金術を発勁でかき消してメガトンパンチで吐瀉らせて即死させて戦姫絶唱シンフォギアGXを終わらせる。

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「助けてくれぇッ!!」
「こんなの、どうかしていやがるッ!!」


現実を前に逃げ惑う姿を見て、響は洸が逃げ出した日を思い出すのだった。
そして、涙する。
響の想い出の中にある格好良かった洸はそこにはいなかったのだった。
キャロルを相手にステゴロしろとは言えないとはいえ……
ここでステゴロして勝ったらそれは金子彰史作品。

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「――逃げたぞッ!」
「娘を放り出して、身軽な男が駆けていきよるッ!!」


うわぁ、この人、すっごい楽しそう……
響と洸をよっぽど弄びたかったのだろう。
ディーンハイム親子が最高!みたいな考えがあったりして。
ええい、このファザコンめ。
こりゃ性根が腐っている。ガリィ成分丸出しだ。

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「――来るなッ!」
「来るなぁッ!!」


「大した男だな、お前の父親はッ!!」
「オレの父親は最期まで逃げなかったッ!!」


洸は瓦礫を投げつけて抵抗する。
ジョセフVSワムゥかな?
これを見てさらに愉快な気持ちになるキャロルだった。
そして、自分の父親自慢である。
どんだけパパさん好きですか、この人……
キャロルにとってイザークは立派すぎた父親だったのが、魔法少女事変の発端なのは間違いない。 洸くらいにパンピーだったら諦めもついただろうが……

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「――響ッ!!」
「今のうちに逃げろッ!!」
「壊れた家族を元に戻すには、そこに響もいなくちゃダメなんだッ!!!」


だが、洸は逃げ出したが響を助けることからは逃げ出していなかった。
何と囮を買って出ていたのだった。
あのみっともない逃げっぷりにも説明が付く。
振り返ると響も第1期第1話で壮絶な逃亡劇を演じて見せていた。
土壇場の行動力があるのも親子で共通していた。

そして、家族を修復するためには響の存在が必須だと叫ぶ。
これは母親に話を通してくれるから……という意味では当然ないだろう。
如何に洸が一般人とはいえ、そのために命を賭けることはできない。
できたらそれはそれでメンタルが強い。悪い意味で。 洸は未だに響を家族として大切な存在だと想っていたのだった。
その胸に、かつてのような情熱が燻っていた。

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「お父さんッ!?」
「お父さん……お父さんッ!!」


「これくらい――へいき、へっちゃらだ――……」

だが、それでも一般人。
はちみつビームの爆風を受ける。
それでも血を流していないタフさも何か親子っぽい。 洸の一生懸命を見て、やっと響の感情も動くのだった。
そして、洸は魔法の言葉を口にした。
その魔法っぷりは1999年の時点で立証済みだ。
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「お父さん、大丈夫?」

「へいき、へっちゃらだ」

その時、響に電流走る!
それは過日に娘のために料理を作ろうとし、つい指を切った洸が呟いた言葉だった。
その原点は洸にあったのだ。
包丁を使っている最中につい余所見をしてしまうところにも親子らしさがあったのだった。 「ビーフストロガノフのうた」は伏線であったか……

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「そっか――」
「あれはいつも、お父さんが言ってた――……」


「へいき、へっちゃら」が誰が言った言葉だったのか、どこから手にしたのか、響は本当に忘れていた。
だが、それを思い出すことができた。
そして、それは娘のための行動から生まれたものだった。
娘のために料理を作ることから響をどこまでも想っていることがわかる。
洸はクッキングパパであり山岡さんなのだ。
明日もう一度この家に来てください。
こんな錬金術士が作ったようなホットケーキよりずっと美味いホットケーキをご覧に入れますよ。

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「逃げたのではなかったか」

「逃げたさ……」
「だけど――どこまで逃げても、この子の父親であることからは逃げられないんだッ!!」


洸は逃げ出しても父親であることからは逃げられなかった。
例え醜態を晒そうとも響に連絡を取り続けたのは、そのことを知ったからか。
それでも困難から逃れたい気持ちは拮抗していたが、響を捨てきれず連絡を取り続けたのに洸の本心があった。
そして、今完全に父としての感情が困難を上回ったのだった。

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「俺は生半だったかもしれないが、それでも娘は本気で壊れた家族を元に戻そうとッ!」
「勇気を出して向き合ってくれたッ!!」
「だから、俺もッ! なけなしの勇気を振り絞ると決めたんだッ!!」


誰かの一生懸命を受け取って自分も一生懸命になるのも実に親子である。
響と洸は本当に似た者同士で親子同士なのだった。
そして、その一生懸命は響にも伝播し立ち上がる。
助ける側だけじゃなく、助けられる側も一生懸命。
響の気持ちは洸に伝わり、洸の気持ちが響にも伝わった瞬間である。
実に親子であった……

洸は立派な人物とは言えない。
情けなくもあり、時としてクズでもあった。
そんな人間が響の勇気を受けて立ち上がったことに大きな意味がある。
戦うことができるのは英雄だけではないのだ。
無力な一般人でも出せる勇気はあるし、その勇気で支えることだってできるのだ。

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「――響ッ!!」
「受け取れェッ!!!」


さらに投石に紛れてギアを投げるという機転を見せた。
キャロルに石が命中していなかったのも当たらないものだと気を逸らすためにわざとだったのだろう。
この土壇場で知恵を働かせた洸であった。
こうして響は第4話で手放してしまったギアを今度は受け取った。

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「Balwisyall Nescell gungnir tron――」

「響ぃッ!!」

またもシツレイ!
聖詠中のはちみつビームだ。
すっかり姑息なキャラとなってしまって……
ガリィ成分マシマシかな?

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装着時のエネルギーをバリアフィールドにする。
これは第2期第13話でやってのけた芸当である。
あれは響の特性によるもののようだ。
はちみつビームも効かないぞ。

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「へいき――へっちゃら」
「わたし、お父さんから大切なモノを受け取ったよ」
「受け取っていたよ――」


洸から受け取ったモノは何もないと言っていた響だったが、ここで受け取ったモノはあることに気付く。
へいき、へっちゃら――
響の諦めない心は洸から受け継いだモノだったのだ。
だからこそ、諦めた洸に違和感を覚え、一時の感情の乱れに繋がったのだろう。
だが、洸は今こうして諦めなかった。
そのことは響にとってどれほど心強かったことか……

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「へいき、へっちゃら――」
「へいき、へっちゃら――」


過酷なリハビリも、校内でのイジメも、洸の言葉があったから耐えられた。
ルナアタックもフロンティア事変を戦い抜けたのもこの言葉があったからか。
ただの言葉であるが、響はそれに勇気付けられてきた。
その想い出が響を支えたのだろう。

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「お父さんは、いつだってくじけそうになるわたしを支えてくれていた」
「ずっと――守ってくれていたんだ」


「響――」

洸の言葉で響が歪んでしまった気もするが、それが事実だとしてもどうしようもなく支えられたのも事実か。
「生きるのを諦めるな」が奏から受け取った言葉なら、「へいき、へっちゃら」は洸から受け取った言葉なのだ。
GXの冒頭の台詞は響が受け取った2つの大きな言葉の合わせ技だった。
故に今の響を象徴する言葉なのだ。

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そして、ついに勃発した「リトルミラクル-Grip it tight-」! 魔剣の呪いに翻弄されないありのままの自分でついにキャロルと向き合った。
立ちはだかるのはアルカ・ノイズだ。
最近のアルカ・ノイズは無抵抗主義である。
ちっともやる気を見せない。
土壇場の此度はどうか。

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全然やる気を見せず駆逐される!
強化型シンフォギアになってからというもの、アルカ・ノイズたちはサボるようになってしまった。
どうせ戦っても勝てないと諦めるようになりやがって……
ただのかかしですな。

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「じゃあ、やっぱり――」
「あの時の女の子は響だったのか……」
「逃げるばかりの俺と違い、何があっても踏みとどまってずっと頑張ってきたんだな――」


フロンティア事変の土壇場で見た少女が響であるという確信に至る。
いや、メッチャ顔が出ているから気付きましょうよ。
愛娘がこんなことになっているとは想像もできないという常識が判断を鈍らせたのだろうか。

洸は逃げ出し続けた過去を思い出す。
会社での出来事は取引相手との不和だろうか。
洸ではなく同僚が怒られているのも不思議だ。
人身御供として捧げたのか?
だとしたらけっこうなクソ野郎のような……

なお、モブの女の子がどれもレベルが高い。
リディアンの生徒といいモブが可愛いシンフォギア世界。
その可愛い女の子がいる一方で右上のおっさんの存在感のパナさよ。
もしかして金子のおっさん?

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「響ッ!」
「負けるなァアアッ!!」
「響、負けるナァァァァアァァアアッ!!!」


それでも響はキャロルに押される。
強化型シンフォギアが相手でも生身で押し込む力を持つのがキャロルであった。
そんな響に負けるなと洸はエールを送る。
それは奇しくも今回出番のない未来と同じ言葉だ。
洸と未来は同じ想いを抱えていたのだった。
だからこそ、未来は洸に自分と同じく響を想う気持ちを感じ取り2人を逢わせようとしたのだろうか。
未来さん、インタビューお願いします。

そんな洸がうざったいのか、キャロルはアルカ・ノイズをばらまく。
おう、一般人にしか強気になれないのかよ、アルカ・ノイズ。
ノイズさんは無力のはずの装者にも必死に挑みましたよ……
勝つことはできなくといも、けっこう良い勝負することも多かったし……

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洸の叫びに響は持ち直す。
未来と同じ言葉なのだ。
落ちるわけにはいくまい。
この「負けるな」にも「へいき、へっちゃら」のように何かあるのだろうか。
プロデューサーも知らない響と未来の過去とか……
この調子なら第4期か劇場版に持ち込まれそうだけど。

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「もう、へいきへっちゃら――」
「なけなしの勇気だって、『勇気』ィイイィイイイイッ!!!」


キャロルにも男女平等パンチ!
覚悟を決めて決意した響のパンチは幼女の腹にも刺さるぞ。
これっぽっちも遠慮がない。響さん、パネェっす。
男女平等パンチを炸裂させる辺り、響とマリアさんも似た者同士だ。

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三重奏術式防護ヘルメス-トリス-メギストスッ!!!」

響の追撃を前に三重奏術式防護ヘルメス-トリス-メギストスを展開!
錬金術用語であると同時にWAネタである。
WA1ではマザーの攻撃(単体マヒ)として用いられ、WA3では謎のルビで出てきた。

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パパさんのこの謎のテンション……これが何なのかちっとも触れられないし……
わりと真面目にWA3屈指の笑いどころだと思う。
なお、WA3での表記は「参重層術式防護」だが当感想ではあえて「三重奏術式防護」としました。
音楽用語を混ぜるとシンフォギアっぽくなると思って……

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「知ぃるぅもんかァァァアアァァアアアッ!!!」

だが、三重奏術式防護ヘルメス-トリス-メギストスも関係なし!
またしても男女平等パンチの炸裂だ。
ガリィとそんなところまで似ないでも。
ワイルドバンチは最強クラスの破壊力を誇る。
三重奏術式防護ヘルメス-トリス-メギストスでは防ぎきれないのだ。
なお、初期版ではフリーズするので注意されたし。

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「お前も父親を力と変えるなら――まずはそこから挽いてくれるッ!!」

洸を無視して殴って大丈夫か。
全然大丈夫ではありませんでした。
粉と挽かれそうになります。
この言い回しもガリィと同じで性格の一部を感じさせる。
こうした繋がりを感じさせる描写の多いのがGXである。
響と洸はもちろんのこと、クリスが先輩そっくりのことをしでかしたりとか……

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ここでクリスが洸の絶体絶命の危機を救った!
さらに剣となって翼が立ちはだかった!

これにて全シリーズで盾ノルマ達成。
どれだけ剣なんだ、この人は……
剣に非ずと言いながらも剣じゃん、この人は……

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そして、何もしていないのに超偉そうなマリアさんだ。
くそう、装者勢揃いの熱い場面なのに思わず笑ってしまった。
せめてアンタもダガーを投げておけば良かったのに……
ともあれ、こうして装者が完全に揃った。
二課とF.I.S.の全てのすれ違いが終わったのだから、後は力を合わせて戦うだけだ。

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さらに緒川さんもフォローに入る。
やったぜ。
って、車を使うんだ……
素足でも大丈夫なんじゃないっすかね?

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「もう止めよう、キャロルちゃんッ!」

「本懐を遂げようとしているのだッ!」
「今更止められるものかッ!!」
「想い出も、何もかもを焼却してでもッ!!!」


キャロルに男女平等パンチを放ちながらも、響はあくまでも対話路線だ。
だが、今の対話はかつてのように戦いから逃げるための対話ではなく、戦う覚悟を備えた上での対話だ。
その重みが違う。
悪い言い方をすれば言うことを聞かなければ殴る。
もっとも、数百年を捧げたキャロルが対話に応じる道理はないのだが。
男女平等パンチでも響の胸の響はまだ届かなかったのだった。

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というわけでおっぱいドーン!
再びダウルダブラのファウストローブを纏うのだった。
リサイクル、大事。

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「ダウルダブラのファウストローブ……ッ!?」
「その輝きはまるでシンフォギアを思わせるが――」


「輝きだけではないと、覚えてもらおうかッ!!」

聡明なマリアさんはファウストローブにシンフォギアに似たものを感じる。
起動に歌が不必要なのが大きな違いだ。
その反面、何を原動力としているかは述べられていない。
そんなシンフォギアに似たファウストローブだが、輝き以外も似ているとキャロルは謳う。
それにしても輝きが似ているって妙に抽象的ですね。
形とかもっと言うべきところが……

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「嗚呼――終焉へのカノンが薫る――」
「殺戮の福音に血反吐と散れ――」
「微分子レベルまで解剖して――」
「叛逆を永劫に断つ――」

ここでキャロルの歌、「殲琴・ダウルダブラ」だとォ!?
ついに水瀬いのりも業界屈指の過酷へと足を踏み入れた。
下手すれば英雄故事を歌わせられるところも過酷。
その歌詞は敵意丸出し殺意丸出しで殲琴の名前に偽りなしだ。
何だかんだでポジティブな意味合いを含む装者たちの歌とはまるで異なる。
しかし、このカメラワーク、おっぱいからお尻をぐるりと見せると、その、何のつもりのあてこすりかな?

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「フォニックゲイン、だとォッ!!?」

「これは、キャロルの……ッ!?」

かつてはフォニックゲインに似たものだったが、今度はフォニックゲインそのものが検知される。
楽器以外の聖遺物で歌っている装者たちと比べると、純然たる楽器を使っているから相性もいいかも?
これはついに歌が敵となった瞬間であった。
歌と歌の激突は今までもいくつかあれど、本格的な激突はこれが初めてか。

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「ルルリラ――宇宙が傾き――」
「ルルリラ――太陽が凍る――」
「Genocide and Genocide――」
「血液一滴残らず憎悪と力で掻き毟る」
「震え怖じよ世界の崩れるLove Song――」

ただでさえ強力な錬金術に歌の力を上乗せだ。
その出力は第6話のそれを遙かに上回っている。
もはやMAP兵器レベルだ。
そして、殲滅歌にしてラブソングである。
向けられているのはイザークか。
なんちゅう娘を育ててくれたんや……

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これにはキャロルもドヤ顔。
ぶっつけ本番で上手く歌えて良かったですね。
なお、「殲琴・ダウルダブラ」のメロディは第6話のキャロル戦で用いられたものだ。
妙に存在感とラスボス感のあるBGMだったがオフボーカルなのであった。
オフボーカルをBGMとして使うという小技である。 歌の使い方が相変わらず上手いシンフォギアであった。

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「奇跡など殺すと誓ったのだ――」
「想い出など微塵も焼き消して――」

「この威力――まるでッ!」

「すっとぼけが効くものかッ!」
「こいつは絶唱だッ!!」


キャロルの歌は絶唱! というか、GX初絶唱!
第1期では第1話から爆発し、血涙でその存在感をアピール。
第2期でもS2CAでそのインパクトを維持していた。
そんな絶唱もGXではすっかりイグナイトモジュールに塗り潰されて存在感が薄くなっていた。
そんな絶唱が今度は敵の武器となって装者たちに襲いかかった。
これはヤバい。ラスダンに入ってもパワーアップし続けるのがGXの敵であった。

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「狂い酔えば柔きあの笑顔も――」
「絶唱を負荷もなく口にする……ッ!」

「錬金術ってのは何でもアリデスかッ!?」

さらにこの絶唱、ノーリスクらしい。
もっともキャロルの言動から想い出を相当に焼却してはいそうだが……
何にせよ絶唱を連発するのがキャロルだった。
これならば6on1のハンデも関係ない。
ところで調も切歌も自然に飛んでいる。
お前らに飛行能力、あったっけ?

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「世界を壊す歌が忘却へと――」
「だったらS2CAでッ!!」

「止せッ!」
「あの威力、立花の身体が持たないッ!!」


すっかり忘れられ気味のS2CAで対抗することを考える響だ。
S2CAを用いれば絶唱を束ねることをできれば、相手の絶唱を利用することもできる。
S2CAは絶唱を用いた攻防で絶大な威力を発揮するのだ。
が、もはや融合症例でない響にとってS2CAは禁じ手のようだ。
第2期第13話では自然に使っていたが、あれは相当量のフォニックゲインがあったからこそできた無茶なのだろう。

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「愛など見えない――」
「愛などわからぬ――」
「愛など終わらせる――」

キャロルは圧倒的な力で装者たちを圧倒した。
だが、愛に溢れた装者たちと違って愛を否定している。
哀に溢れているキャロルなのであった。
お前は聖帝サウザーか。

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「翼、あれをッ!!」

「明滅……鼓動……共振ッ!?」

最近、頭脳担当になってきたマリアはチフォージュ・シャトーの異変に気付く。
翼も二字熟語で驚く。
普通に驚け。
あるいは防人語で驚け。

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「この軌道は、まさかッ!?」

「フォトスフィア――……」

ここでチフォージュ・シャトーから出たエネルギーがレイラインを通って世界中へと拡散される。
それはフォトスフィアで見たものと同じだ。
このためにレイラインの解放を行い、フォトスフィアのデータを強奪したのだった。
まるでダークネスティアだぁ……空が割れるといいWA1だぁ……

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「いけませんッ! ここは――」

「頼むッ!」
「俺はもう2度と娘の頑張りから目を逸らしたくないんだッ!!」
「娘の、響の戦いを見守らせてくれッ!!!」


ここで洸がブリッジに駆けつける。
かつての無気力さはどこへやら。
すっかり熱血に目覚めている。
何かありとあらゆるところが響と似ている洸だった。
そして、最終決戦では恒例となったブリッツにいる未来だが今回はいないのだった。
シンフォギアに欠かせずプロデューサーの押しキャラが未来である。
今回は欠席したが今後の活躍に期待したい。

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「サバいってッ!?」

妙に存在感のある人工衛星(マルデューク?)を映しながらチフォージュ・シャトーは世界にエネルギーを通していく。
モブの漁師は悲鳴を上げる。
なお、サバいは「サバイバル」を語源とする言葉だ。
意味合いとしては「ヤバい」と同じである。
どこで使われていたのかはちとわかりません。
間違いなく言えることはモブの漁師が使うような言葉ではない。
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なお、初出は某暴走族漫画かと。
何で金子のおっさんはこんな言葉を知っているんでしょうね。
そして、どうして使おうとしたんでしょうね。
現場スタッフにどう説明したんでしょうね。
ついてこれる奴だけついてこい精神を無駄に発揮しやがって!

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「これが世界の分解だッ!!」

本日何度目かのドヤ顔のキャロル。
世界の分解とは言いますが、具体的に何が起きているのかはわかりませぬ。
だが、何か大変なことが起こりそうなのは間違いない。
世界がプリママテリアとなるのだろうか。
さすがにカストディアンも激おこのような……

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「そんなことをォオオッ!!」

男女平等パンチ、三度!
……とはならず弦によって止められるのだった。
前回でさえニグレドモードを用いることでやっと勝てる相手だった。
だが、今はさらに強化されている。
通常状態のシンフォギアでは如何に精神的に充実しているとはいえ厳しいか。

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「お前にアームドギアがあれば届いたかもなッ!!」

第2期の頃には触れられなかったアームドギアを持たないことを言及した。
響のアームドギアは曖昧にしか言及されていない。
アームドギアを持たないからこそ、それに深い意味があるのは間違いない。
それが回収される時が来るのか?

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「マリアッ!?」

「私はあの、巨大装置を止めるッ!!」

ここで独断専行は私に任せろ!
かつてネフィリムと道連れになろうとしたように1人で突っ込もうとするマリアであった。
まるで成長していない……
手を繋ぐことを覚えたはずなのに……

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「LiNKER頼りのわたしたちだけど――」

「その絆は、時限式じゃないのデスッ!!」

そんなマリアの手を調と切歌は繋いだ。
第2期のようにバラバラにならない。
今度こそ力と心をひとつに合わせて戦うのだ。
不協和音ばかりだったF.I.S.装者たちが力を合わせるのは、その成長がわかるというものである。
こうしてここまでにつばマリばかりで意外にもあまり関わらなかったF.I.S.装者チームが結成だ。
これは胸が熱い。
第2期の時といい世界の滅亡を直接的に救うのはF.I.S.の仕事のようだ。

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「それでもシャトーの守りは越えられまい」
「オレを止めるなど能わないッ!!」


だが、チフォージュ・シャトーの守りは万全らしい。
ウェル博士が生きていたら――いや、生きているんだろうけど――ウェル博士に守ってもらっていたのだろうか。
……ヤバい。抜けられる気がしない。
今はウェル博士が死んでいるので――いや、死んでないんだろうけど――そこにチャンスを見出せるだろうか。

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二課装者はキャロルと戦うのだった。
だが、圧倒的なパワーを持つからか、装者たちの攻撃がまったく通じない。
このラスボス感、フィーネさん以来である。
地味に空中戦をしているし強化型シンフォギアはデフォルトで飛行機能あり?

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そして、クリスはノルマ達成!
見事にガンキャノン砲で吹っ飛ばされました。
まぁ、いつものことですな。
一番に突っかかって一番にやられるのが雪音クリスの生き様である。
いや、今回は2番目だけど。
もうちょっと優しくして差し上げろ。
いや、優しくしなくていいか……
痛い目に遭ってるクリスって可愛いし……
だからなのか、すけべ本でも妙に酷い目に遭ってるし……
獣○とか。

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響と翼もクロスボンバーを仕掛けるが同時に弾かれる。
強化型シンフォギアではもはやパラメーター不足だ。
かといってイグナイトモジュールの抜剣には致命的な隙ができる。
今のキャロルは変身中も遠慮なく狙うし、抜剣した瞬間には叩き潰されそうだ。
加えて時間制限もあるしエルフナインを通してイグナイトモジュールの仕様を知り尽くしたキャロルならいくらでも対策ができそうだ。
だからなのか、抜剣はしていない。というよりも、しにくい状況になっているのだった。

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「世界を壊す、歌があるッッ!!!」

ついにキャッチコピーの回収だ。
世界を壊す歌とは即ちこのことだったのだ。
歌が明確な形で敵として立ち塞がった。
F.I.S.は敵というよりもライバル企業という感じだったので除外で。
社長はウェル博士。うわぁ、あかん企業だ。

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さて、やってきましたよ。
チフォージュ・シャトー。
立ち塞がるのはアルカ・ノイズたちだ。
アルカ・ノイズがいればチフォージュ・シャトーの守りは鉄壁!

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美少女たちの顔がアップになったので見逃すことにしました。
アルカ・ノイズがいればチフォージュ・シャトーの守りは鉄壁!
ここ最近のアルカ・ノイズのやる気のなさは気持ちいいくらいだ。
大雑把な命令を与えての自律行動型っぽいのでそこが影響しているのだろうか。
ソロモンの杖を用いた細かい操作と比べるとそりゃ見劣りしますよ。

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「2度と目を、逸らすものか――」

装者たちはキャロルに追い詰められていく。
傷付いていく娘から洸は目を逸らさない。
かつてのように逃げ出さないのだ。
こりゃ洸が例年の未来さんの役割を担いそうな……
槍を投げておくか?
あるいはパパさんらしくパンチでバリアを破壊しておくか?

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さて、エンディング明けのCパート。
F.I.S.装者たちは敗北! って、敗北速ェな!!
LiNKERの効果時間より短い敗北であった。
まるでどこぞの妹ですな。
瞬殺に始まり瞬殺に終わるのが第11話なのだ。

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さて、問題は誰に負けたかだ。
F.I.S.装者たちは時限式のハンデを乗り越え著しい成長を遂げた。
ザババ組の連携に加え、同門のマリアなら三位一体のコンビネーションもできるだろう。
それを容易く瞬殺するとなれば相当の強敵に違いない。
マリアたちが対峙している相手は……
あれ? 何かパワードスーツめいたのが車椅子に変形した?
強烈に既視感があるけどWAで同じような場面がありましたかな……?

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「マム――……」

何故そこでマムッッ!!!?
次回へ続く。


・今回使用された楽曲
Exterminateより「Exterminate」


戦姫絶唱シンフォギアGXキャラクターソング2より「リトルミラクル-Grip it tight-」

戦姫絶唱シンフォギアGXキャラクターソング8より「殲琴・ダウルダブラ」


Rebirth-day【期間生産限定盤/初回仕様限定盤】より「Rebirth-day」