軽く感想でも。
さて、ガルパン劇場版の逸話に何度も見返す人がいるというのがある。
さながらレアドロップアイテムを求める如く劇場版を赴くガルパンおじさんたちは何を求めていたのか。
ガルパン劇場版はとにかく情報量が多く、密度もそれに比例して高い。
1回の視聴では見逃す部分も多い。
その上でどのキャラにも見せ場が用意されており、見返すほど新たな発見がある。
だからこそ、ガルパンおじさんたちは幾度も劇場に足を運んだのだろう。
こうして手軽に視聴できる環境になるとそれがわかった。
というか、小生も最近は作業用動画はもっぱらガルパン劇場版です。
そんな繰り返し視聴で新たに発見したのが逸見エリカというキャラである。
小生、TV版で一番好きなキャラは逸見エリカだった。
主人公の西住みほに対して嫌みを毎回言いながらも、その裏にはみほへの好意が見え隠れしていた。
最終回の「次は負けないわよ」と言い出したところにその好意が爆発していた。
あれだけ嫌みを言い続けてきた相手に負けたことの悔しさよりも、みほが強かったことへの嬉しさが出ているわけですよ。
いやぁ、いいキャラですね。
でも、劇場版を初見した時はそんなに見せ場ないなーと思った。
いつものように嫌みを言っては、みほの姉のまほに否定されて凹むのは可愛いとは思ったが。
でも、みほを認めた後だからもうちょっとデレても良かったじゃんと。
しかし、逸見エリカというキャラの持ち味は別の場所で生かされていた。
まず、忠犬キャラの強化である。
前述したがみほに嫌みを言ってはまほに突っ込まれる。可愛い。
まほと一緒に敵を倒すぞと言われた時は凄く嬉しそうにした。可愛い。
見事な忠犬であった。
なお、後者はその直後にしっかり活躍しているのも好印象。
逸見エリカは口だけではなく、立派な実力を秘めていることが描写されているのだ。
TV版ではそういうところを見せてませんでしたからね。
というか、アンタ、まほに無視されてばっかりでしたからね。
あれは「いつも愚痴言ってるから構わないでおこう」くらいのニュアンスで、劇場版でわりと突っ込んでいるのは「いい加減素直になれよ」というニュアンスと解釈している。
また、作中でチームワークを取ろうと言い出すみほに対し、エリカは「急造チームでチームワークぅwwww」と嫌みを言う。
直後にまほに突っ込まれて凹む。可愛い。
そんなことを言った逸見エリカだが、最終局面一歩手前において、3校混同部隊でしっかりとチームプレイをして相手チームのエースの一角を撃墜している。
あんなことを言ってチームワークを大事にしているし、ちゃんと連携を取っている。
その上でトドメと言わんばかりに活躍もしている。
何このいい子。可愛い。
そんなわけで見直すとやっぱり逸見エリカはいいキャラだなーと思った。
我満足なり。
なお、ここまで書いておいて水を差すようだけど、ガルパンが好きかと聞かれたらちょっと困る。
いや、嫌いではないし劇場版は凄く面白くて非の付けようのないエンターテイメントだと思うけど、好きかと言われると悩んでそうでもないと答えることになりそう。
面白いと感じるものと好きと感じるものはまた別なのだろう。
とはいえ、好きだけど面白くないものと聞かれるとなかなか思い浮かばないけど。
まぁ、両者は単純に比例するものではないということで。