というわけで月一になりつつある喧嘩稼業。
文学の腕が折られてしまった。
これを見てアリは拳を握る。
裕章ファンだけあって裕章が強いのが嬉しいようだ。
腕が折れれば負ける。
勝てるのは刃牙か千春くらい。
後者はアイアン・マイケル限定。
当然、セコンドのカワタクはタオルを投げようとする。
文学はそれを制止する。
制止と同時に裕章に目打ちを放つがあっさりかわされる。
文学に油断も隙もあったものでもないが、裕章も片腕が折れた相手に油断も隙もない。
この姿に反町と川口は驚く。
陽側としては腕が折れれば勝負あり同然のようだ。
反町は耳がちぎれて目が見えない状況でも戦ったけど、あれはあくまで殺し合いであって試合では腕が折れれば投げるということか。
「俺は入江無一の息子だ」
「カワタクだけはこの言葉の重さがわかるな」
100%勝てないと言うカワタクに対して、文学はこの言葉を返す。
カワタクは高校時代に文学に負けてから、ずっと文学を、富田流を評価してきた。
山本陸に勝てるかという問いに対して富田流と返しているし、富田流こそが最強と信じている。
ただの友情だけではない信頼関係があるのだろう。
だからこそ、カワタクはタオルを投げずに文学を死地へと送り込む。
「十兵衛は必ず俺が強くしてやる」との言葉をかけて。
……空気読めよ。
「十兵衛なら俺がいなくても強くなる」
止めなさい、まるで死ぬような言い方じゃないですか、やだー!
ナレーションでも人生の終焉とか、文さん死にそうじゃないですか、やだー!!
観客にも伝わる決死の覚悟であった。
陰陽トーナメント初の死者が文学になるのか……?
そうなると梶原さんは……別に平気か。
あの人、何かビジネスに走っているし。
「再び龍虎で対峙した」
文学は一度は破られた虎の構えを取る。
対する裕章は敬意と共に龍の構えを取る。
裕章のチョップは岩山両斬破並みの殺人チョップ。
片腕では防ぎきれないし裕章自身も殺人を躊躇しない。
だが、無極があれば……あるいは……
というか、文さん、無極はどうしたんですか?
十兵衛は無極のバーゲンセールをしているのに対し、文さんは無極をずっと隠している。
……実は使えないとかないよね?