ここで加藤と末堂が驚き、本部が解説するのがベストコンビネーションなんですけどね。
あるいは烈がいればそれだけで見学席は盛り上がるのですが。
キン肉マンみたいにいつの間にか蘇るとかダメですかね?
さて、空手についての説明が行われる!
できればこういうことは控えてもらえるとスピード感が上がって助かるのですがまぁヨシ(現場猫)
空手は組んでよし離れてよしのあらゆる状況に対応する総合武術なのだ!
まぁ、投げとかも学びますからね。対応の範囲は広い。
神心会は多方面に渡るルールでの戦いを前提としているからなおさら対応力に優れるのだろう。
だが、それは相撲も一緒!
相撲も組んでよし離れてよしのあらゆる状況に対応する総合武術なのだ!
……そうなのか?
倒せば負け、非常に狭い土俵を出れば負けと相撲のルールは格闘技の中でもかなり異質だ。
ルールが異質だからこそ力士たちの身体作りも異質であり、異質故に持ち味を活かせる状況が限定されていると言える。
まぁ、その相撲がノールールでやればどうなるか、というのがバキ道の主題なのだろうけど。
ともあれ、空手と相撲。
お互いに最強の立ち技同士である。
いや、ムエタイを忘れるな!
立ち技最強で一番に上がるのはムエタイなのに、ムエタイを捨て置くな!
ここで貴様はムエタイを嘗めたッッとサムワン海王が乱入したら大盛り上がりですよ。
いや、サムワンの手を借りずとも名もなきムエタイ戦士が乱入しても大盛り上がりだ。
最近のバキに足りないのはそんな感じの唐突な無茶振りですよ。
そんなわけで独歩と猛剣はお互いに四股立ちで向かい合う。
独歩は一歩も動かず迎え撃つ覚悟でいるのだった。
独歩の破壊力はドリアンを破壊してあまりある。 その破壊力を全力でぶつけるのは戦術として正しい。
……けど、何か最近の独歩はデバフを喰らっている感じがするんですよね。
今の独歩はドリアンに打撃を当ててもキャンディを吐き出させることが精一杯だったりして。
独歩は正拳を構える。
ぶちかましに全力の正拳で迎え撃つ気だ。
だが、猛剣は構わずにぶちかます! いい加減頭を使え! いや、君、ぶちかましをしたら耳を削ぎ落とされましたがな。
そもそも初手のぶちかましの時点で独歩の正拳に負けている。
一流に同じ手を繰り返すのは悪手ですよ。
対する独歩はぶちかましを正面から正拳突きで迎え撃つ……のではなく、アッパーに変化させてカウンターを決めた。
真っ向勝負と見せかけて予想外の下からの攻めである。 打たれる覚悟を固めた上で効く一撃で、猛剣の目が泳ぐ。
さらに独歩は左フックを顔面に放ち追い打ちをする。
そして、トドメの右の正拳を放つ。
四股立ちになって一番にちらつかせた技を一番最後に放つ。
力の勝負を挑むと見せかけて冷静に試合を組み立てた。
博士と呼ばれる猛剣よりも独歩の方が知的な攻めを行っている。
こと駆け引きに関しては独歩が一枚上手のようだ。
そう考えていた時期が俺にもありました。
ここで独歩の右正拳を猛剣はかわす。 どうやら一方的にやられているように見えたのは誘い。
しっかりと反撃の機会を伺っていた猛剣であった。
さらにかわすと同時に腕を極める。
独歩は冷や汗を流す……というか、上の方へと浮き立たせるのだった。
そして、迷わず独歩の右腕を折った!
統合格闘家桑田巧美の腕を迷わず折る危険性を持っているのが猛剣であった。
独歩もついにその毒牙にかかるのだった。
独歩は四股立ちで誘いにかけたと調子に乗ったら、思わぬ反撃を喰らった形である。
これも博士と呼ばれる猛剣の上手さの賜物……なのか?
この反撃は猛剣の駆け引きや技量が勝ったというよりも力士フィジカル(※1)で独歩の攻撃に耐えたのが大きい気がする。 独歩の一撃は命中すれば致命傷。
まともに耐えたのは勇次郎と催眠術を使う前のドリアンくらいですよ。
催眠術を使ってからは妙に防御力が下がりましたが。
とりあえず、猛剣のタフネスは相当なものであることがわかる。
巨鯨といいフィジカルモンスター路線で行く気のようだ。
いや、デバフモンスターな気もしますが。
もしかして、猛剣のテクニカル要素ってそこなのか? デバフキャラってテクニカルな感じがしますからね……
ともあれ、右腕が破壊された独歩である。
無論、これで終わるはずがない。
左腕が切られてもない手で貫手を放ったのが独歩だ。
折れた右腕で殴って突き出した骨で攻撃とかやってくれますよ。
次回へ続く。
※1力士フィジカル
推定ジャッククラスのフィジカル。
ジャックでさえ翻弄された合気を巨鯨が力だけで打ち破ったのがその証左。
設定的に納得がいかないが力士なので仕方ない。
武蔵がピクルタックルを正面から受け止めるし、本部が剛力になるしでよくあることなんだ。そうなんだ。
なお、何故か金竜山は力士フィジカルを持ち合わせていない。