アニメバキ大擂台賽編 第5話「ハンドポケット」



今回のバキ道は突如休載!
今後、休載の日はアニメバキ感想で代用します……
休載の間に力士たちの改造手術をして欲しいところですな。

オリバVS龍書文はファーストヒットは龍書文が取る。
ここから龍書文のハンドポケットとは思えない圧倒的なスピードにオリバは圧倒される。
死刑囚を圧倒する実力を持つオリバが苦戦するのは初めてだ。
龍書文の強さがどれほどのものかがわかる。

二人の戦いを観戦するのは勇次郎と刃牙だ。
他の参加者はいない。特に中国チーム。
いや、君たちは応援してあげようよ。
母国の威信がかかっているんだぞ?

ともあれ、仲良く観戦と解説をする。
勇次郎は解説力も高いのが強みですな。
その解説によって龍書文のハンドポケットは技術であることが発覚する。
棒立ちに見えても既に構えは完成しているのだ!
故にその速さは既に構えが完成している武道家と打ち合っても五分!
あ、そこは五分なんですか……
鞘の中で刀身が加速する飛天御剣流とは違うのですな。

龍書文の抜拳術は日常で突発的に始まる実戦向けの技術だ。
ハンドポケットで油断していると思って襲いかかったところを抜拳術で迎撃できるのはかなり大きい。
龍書文は裏社会の刺客をそうして迎え撃ってきたのだろう。
だが、構え合うのが前提の試合では使う意味は薄い。
それでも試合で用いるのが龍書文のこだわりか。
そして、こだわったからこその完成度の高さである。

その仕組みを理解できなかったオリバだが何回も受けることでついに理解に至る。
そして、辿り着いた結論はその筋肉で耐えて筋肉で反撃する!
筋肉かよ!?
しかし、龍書文はオリバの豪打に幾度も耐える。
生涯無敗のキャリアの厚さを感じさせる描写だ。



一度はオリバの腹筋を切り裂いた龍書文の必殺の貫手は二度目は通じずに折れてしまう。
オリバの腹筋は常軌を逸するトレーニングによって成り立っていたのだ!
と、ヘリコプターと綱引きをしていたことが発覚する。
力士にもこれくらいのバックボーンがあると嬉しいんですけどね。
旧式カノン砲に耐えて台風の夜半に滝浴びするとか。

この時に龍書文は両手を骨折している描写が追加されている。
原作だと片手だけに折れたように見えるんですけどね。
でも、その場合は無事な方の手を使わない理由はないし、アニメ版の両手を折ってしまう描写の方が自然だ。

両手が折れても龍書文は構わずにオリバを折れた手で殴り続ける。
ダメージはもはや期待できないのだが、それでも自分のスタイルを曲げずに押し通す。
ハンドポケットといい龍書文はこだわりの人ですな。
モデルとなった桜井章一もこだわりの人ですしね(雀鬼流)。

そんなわけで龍書文は負けたものの己を貫いた。
オリバはその姿をスマートだと感服する。
勝者と敗者の双方に見せ場があった大擂台賽を代表する名試合と言えよう。
それだけに二人共、新しい出番を与えて欲しいんですけどね。
二人で協力して力士に戦いを挑んでみるか?



沸き上がる日米チームに対して中国チームはお通夜である。
ここで狂獣らしい危険さを見せつける春成である。
春成の拳を範海王が受け止める……
偉大な父親を持つ者同士の邂逅と言えよう。
いや、範海王は自分を範馬一族と思い込ませている一般海王だったのですが。



こうして期待に期待をさせた郭春成!
2秒で轟沈!
古谷徹の豪華ナレーションによって2秒の重みが増していますね。
まぁ、どんだけ増しても2秒で終わるのですが。
大擂台賽を代表するガッカリ試合である。
これが範馬刃牙のベストコンディションであった。
あまりにも強すぎる。

なので、今後は相手に困ることになり、いい試合にも困ることになり、刃牙の試合はどうにも盛り上がらなくなってしまう。
春成とJr.の偉大な父親を持つ者同士の戦い二つを究極の塩試合で終わらせてしまった。
もうちょっと盛り上げて欲しいところだ。
なので、今後の刃牙を上回る相手として原始人や侍や力士が用意されたりする。
なかなか大変なことである。
……いや、力士はおかしい。宿禰はまだしも大相撲はおかしい。

刃牙と春成のことは忘れて次の試合は烈海王VS寂海王!
日米チームVS中国チーム唯一の海王同士の戦いである。
寂海王が海王になれた経緯が謎すぎるので海王対決という方面からは見れないのですが。
いや、ホント、何で海王になれたんですかね……

圧倒的な実力を誇る烈に対して、寂海王は話術で迫る。
とりあえず、握手と見せかけて奇襲!
やっていることが猪狩ですよ、この人。
だが、格上への不意打ちは武としては正しい。
真に武術家なのが寂海王なのだ。
若者の教育を目指している人物だから詐欺師になっちゃうのが難点だけど。



不意打ちの数々は烈にまったく通じない。
空拳道得意の投げさえ破られてしまう。
圧倒的な力の差を見せつけられて、寂海王は笑う! 危険な笑いだ!
こうして大擂台賽を代表する名試合にして珍試合が幕を開けるのだった。
なお、当時の2ちゃんねるのバキスレのスレタイが烈総受けでした。
あっ……はい……