1年以上遊んでいるゲームの話



小生、頻繁なアップデートもなければ対人ゲーでもないのに、こっそり1年以上遊んでいるゲームがあります。
エクバではありません。アレは日常。
というわけで、そのゲーム、ヒットマンの紹介でーす。

・ヒットマンはどういうゲームなのか
さて、ヒットマンはいわゆる洋ゲー。
派手な話題がなくわりと影の薄いゲームだと思います。
どんなゲームかとなると隠れながら目的を果たすステルスアクション
同ジャンルで有名なのはメタルギアですね。
こうしたステルスアクションの要素を組み込んでいるゲームはけっこうあって、最近のゲームだとアンチャーテッドなんかが該当しますね。

特徴的なところはいくつかあってそれを紹介していくのですが、とりあえず概要として特徴的な点は完全ステルスアクション特化ということですね。
ステルスアクション要素を組み込んでいるゲームは多々あれど、どれも部分的な導入が多い。
代表格のメタルギアもそうでどうしても隠れられず戦わざるをえない場面、要するにボス戦がありますね。

が、ヒットマンは終始ボス戦なし。
絶対に見つかってしまう場面が(ごく一部の条件を満たす以外では)存在せず、最初から最後まで見つからず進行可能。
そのため、如何に隠れ通して目的を果たすかが重要視されています。

私はステルスアクションそのものは好きでも、強制的に戦わされるのは別ジャンルのゲームをやらされているようであまり好きではありませんでした。
なので、こうした割り切ってステルスに特化したデザインは求めていたものと出逢った感がありました。
そして、ステルスに特化しているからこそ幅広い攻略法が存在するのがヒットマンの魅力ですね。
ステルスゲーはわりと経路が決まっていて決められた正解探しに近い感じがあるのですが(あるいはガバガバで適当にやっても何とかなる)、ヒットマンは攻略ルートが本当に多彩。
やればやるほど攻略ルートの多さに気付かされます。

では、ここからはヒットマンの特徴的な要素について解説。
これらの要素があってこその攻略ルートの多さに繋がっていると思います。


・変装
まず、目立って特徴的な要素としては変装
変装について触れる前にゲームのルールについて触れていきます。



まず、ゲーム画面はこんな感じ。
よくあるTPSという風情ですね。
ヒットマンというタイトル通り、いずれのステージもターゲットの暗殺が目標として設定されています。
なので、如何にターゲットに近付いて暗殺するかが攻略のポイントになります。



ただ大抵のターゲットは建物の奥に位置取っていて容易に接近不可能。
今回のターゲットは正面にある屋敷の中におり、正面から入ろうとすると護衛に追い出されてしまう。
無理矢理入ろうとすると不審者と見なされ即刻戦闘開始、鉛玉を撃ってくる。
本作の敵のAIMは優秀で撃ち合いで勝つことは難しいので、撃ち合いを制して強引に入るのは攻略法として適切ではありません。



というわけで、別のルートから屋敷の中へと侵入。
ただし、ハゲのスーツ男が屋敷の中にいるのはおかしいということで、画面左下に表示されているように不法侵入中となります。
不法侵入中では見つかった時点で敵対人物と見られて鉛玉を撃ち込まれます。

また、屋敷の中は警備以外にも使用人やコックなどの非戦闘員も多数存在。
こうした人員は攻撃こそしてこないものの見つかれば通報、戦闘員がやって来ます。
こうした非戦闘員は一箇所に留まるような行動パターンを持つ傾向にある、つまりはそのルートが潰されてしまうのでけっこう厄介。
そんなわけでこの不法侵入中ではシビアなプレイングが要求されます。



それではシビアなプレイングが要求されるゲームなのかとなると違って、ここで重要となるのが変装。
ハゲスーツはその場に合わせた服装に着替えることができます。
変装はこのようにマップに落ちていることもあれば、該当する服装を着ているNPCを気絶、あるいは殺害することで奪うことが可能。
今回は屋敷のコックの部屋に侵入してコックの服をゲット。



すると、コックなら屋敷の中にいてもおかしくない人物ということで不法侵入状態にならない
この状態では屋敷の中を歩き回っても不審がられることがないので一気に攻略が楽になります。
NPCが常に張っている場所も進めるようになるのでルートの自由度も大幅アップ。



ただし、どこでも進めるというわけではなく、例えばこの屋根裏にいれば不法侵入になります。
まぁ、コックが屋敷の屋根裏にいるのはおかしいですからね。
このように全てのエリアを自由に行き来できる服装はあまり存在しません。
ないとは言わない。




こういう時はこの警備員を気絶させて服装を強奪すれば、屋根裏にいてもおかしくない人物ということで不法侵入解除。
このように服装をエリアに合わせて適時入れ替えながら進んでいくのが基本的な攻略となります。
視界に入ることがNGなのがステルスアクションにおいて、視界に入っても問題ない状態を作れるというのがヒットマンの個性であり面白さだと思います。

なお、変装した状態では不審な動きをすると怪しまれる……ことはありません。
ダッシュしようがNPCに追突しようが問題なし。 さすがにコックが銃を持っているなどすれば怪しまれますが、基本動作を行う過程で変装がバレることはありません。
このアバウトさはストレスを減らすのに貢献している素晴らしい仕様だと思います。
怪しまれないようにするためにわざわざのんびり歩くとか正直面倒ですからね……


・暗殺
変装の次は暗殺。
前述通り、各ステージには暗殺目標が必ず設定されています。
この暗殺方法が多彩なのもヒットマンの特徴。



というわけで、この赤色のマーキングがされている女性が暗殺対象。
なお、この白黒の画面は壁越しのNPCを見れるインスティンクト。
最近のステルスゲーにはよく搭載されているものですね。

ここで変装について追記するのなら、●が表示されているNPCは不法侵入ではないエリアでもこちらを敵と認識します。
大体、同じ服装を着ているNPCが●マークが出る傾向にあります。
同僚は騙せないとかそういうのですね。
ホモぉ。



で、どうやって暗殺するかがポイントとなるわけで。
ハンドガンでヘッドショットして暗殺するのも選択肢の一つ。
が、この場合は周囲にいる警備員に即気付かれて追われることに。
逃げ切れる可能性はありますが、その後は警備員が警戒状態になるので動きにくくなるので、スマートな殺り方とは言い難い……
このようにどのステージもターゲットの周囲には警備員がいるので、簡単に暗殺できないようになっています。



で、どうやって安全かつ確実に暗殺するかとなるとその一例。
まずはコンセントをショートさせます。
このコンセントはターゲットが立っていた場所にあったものです。



次にターゲットが再び同じ場所に戻ってくるタイミングで蛇口を捻って水を出す。
ホースが繋がっている先はターゲットが立っていた場所なので……



はい! 感電死! 感電死した!
これで感電死は無理がないか……?という疑問はさておき、安全かつ確実な暗殺に成功。
こうして偶然に見せかけた暗殺に成功すると、警備員が見ていても暗殺ではなく事故死と判断
警戒状態もすぐに解けます。




派手めな暗殺だと暖炉に煙突を通してガスボンベを投げ入れて爆発させるというものも。
ワー! スゴーイ!
このように手に持った武器を使うだけでなく、環境を利用した暗殺ができるのがヒットマンの大きな特色です。
非常に多岐に渡る暗殺が可能で特殊な暗殺だと心臓移植手術中のターゲットの移植先の心臓を破壊するというものも。
ステージの特徴を把握することでさらなる暗殺方法に気付けるので、毎プレイに発見があってそれが楽しい。
1年間、のんびりペースで続けていられるのもこの自由度と変化に富んだゲームデザインがあるからこそですね。



ついでにミッションストーリーというものもあって、こちらは指示通りにゲームを進めるとイベントが発生。
個室でターゲットとの二人きりになるように暗殺に有利な状況を作り出せます。
二人きりになればハンドガンでヘッドショットしても、その後に死体を隠すなりすれば安全な暗殺が可能。
なので、最初のうちはミッションストーリー通りにやれば、安全かつ簡単に迷わず暗殺ができます。



しかし、ミッションストーリーはあくまでチュートリアル。
ミッションストーリーとは関係なく特定の暗殺方法を実行するチャレンジがあるので、慣れてきたらそちらにも挑戦できます。
このチャレンジがよく出来ていて、それぞれ異なったルートや解法が用意されています。
数も多いのでこれをちまちまと潰しているうちに1年が経過していました。
まぁ、のんびりやっていたのでがっつりやれば1年もかからないのですが、ボリュームはたっぷりで飽きさせません。

そんなわけで特化型ステルスアクション・変装・暗殺がヒットマンの大きな特徴です。
わかりやすい取っつきやすさや派手さのあるゲームではないのですが、やればやるほど味が出てくるスルメなゲームとなっております。
楽しい!

というわけで、1年間、ちまちまとのんびり遊び続けています。
コンテンツが多いんですよね。
多いだけならよくあることだけど、前述通り、解法が異なるので飽きさせません。
かなり緻密に作り込まれているゲームだと思います。
この作り込みは触ってみてビックリしました。


・宣伝
ここからはヒットマンをプレイしたくなった人への宣伝。
まず、ヒットマンはこれで歴史の長いシリーズで第1作目は2000年にリリースされています。
第2作目はPS2で発売しているほど。

で、今回紹介したのは「ヒットマン2」です。
シンプルなタイトルですが7作目。
ややこしいのですが6作目の「ヒットマン」でタイトルを改めてリリース、「ヒットマン2」はシステムをほぼ引き継いだその直系の続編となります。

「ヒットマン2」の特徴はDLCを購入することで「ヒットマン」のステージも遊べることですね。
なので、これからヒットマンをやってみたいという方は「ヒットマン2」を買ってDLCで「ヒットマン」のコンテンツを買えばお得。便利。
なお、「ヒットマン」以前のシリーズは……システムの完成度が今ひとつだったり、日本語翻訳がなかったりでけっこう癖が強い。
第6作目「ヒットマン」で一気に完成度が上がった印象があります。
まぁ、そこは初めてやったシリーズだったり、グラフィックが良かったりで印象がプラスされている感はありますが。

ヒットマン2はPC版とCS版(PS4)で出ています。
PC版はまぁまぁスペックを要求するのでPS4版が気楽かも。
なお、1月20日に最新作の「ヒットマン3」が発売!!
こちらも「ヒットマン」「ヒットマン2」のコンテンツを遊べることが確定しているので、やってみたい人はどうせなら「ヒットマン3」を待つといいかも?
私はわりと真面目にヒットマン3のためにPS5を予約した。そのために半休を取った。
PS4版も出るようなのでPS5難民もそこは安心。


というわけで、好きなゲームの紹介でした。
それにしてもこの歳になって完全新規で遊んだゲームでここまでハマることになるとは……
人生はわからないものですね。
わーい(歓喜)