エルデンリングクリアしました





もうソウルシリーズ専門家になってしまったフロムソフトウェアの最新作、エルデンリング、クリア!
発売からずっと猿のようにプレイしてやっとクリアしました。
クリアしたので感想とかでも。


さて、エルデンリングがどういうゲームかとなるとオープンワールドになったダークソウルというのが身も蓋もない表現です。
今までのシリーズはなんちゃってオープンワールドだったけど、エルデンリングはガチオープンワールド。
好きなところに行ける!
そして、ソウルシリーズの系列らしくどこでもしっかり殺しに来る!

こうオープンワールドなダークソウルというだけで楽しいわけですが、他のオープンワールドのゲームと比べても特筆すべき点がいくつかあって。
まず、オープンワールドのゲームに多い弱点として、世界はそのもの広いけど同じような場所が広がっていることが多い
アイテムが置かれているなどのゲーム的な役割を与えられていることも少なく、その場所ならではの味わいが稀薄なんですよね。
なので、最初は未開の地を切り拓く楽しさがあっても、途中で同じようなことをしていると気付きマンネリ化してしまうことが多いのがオープンワールドゲームの悩みかと。

対してエルデンリングは新しい場所に行くと見慣れぬ巨大モンスターが歩いていたり、急にボス戦が始まったりと各所に驚きスポットが存在する。
また、そこでしか手に入らないユニークなアイテム(なお、使うかどうかは別とする)も多くあり探索が面白かった。
新しい場所には必ず新しい発見がある、というのは当たり前のようでいてオープンワールドゲームにおいては稀。
エルデンリングは

加えてソウルシリーズらしくいつでもどこでも殺しに来るので、攻略法を考える必要がある。
他のオープンワールドゲームにはよくあることなんですけど、攻略法が序盤の時点で固定化されて、以後、ずっと同じプレイになりがちなんですよね。
そこをオープンワールドゲームはストーリーやら特殊な解放を必要とするミッションやらで変化をもたらすのですが、エルデンリングはいつも通りにストーリー、よくわからん。
なので、ダンジョンやボスをどう攻略するかを常に考えさせるものとなっていて感動しました。
……まぁ、同じ行動パターンのボスのパラメーター違いが何回か(何回も?)出てきますが。

そんなわけでクリアまで100時間ほどかかったのですが、その途中でダレることはなかったです。
常に驚きを保ちながら遊ぶことができました。
これ、メチャクチャスゴいことですよ。メッチャスゴい。
ゲーム部分以外を如何に装飾するかに注力していたオープンワールドゲームの歴史に一石を投じたと言っても過言ではないかと。



あと驚かされたのは見える場所は全部行ける上に意味があることですね。
例えばこの風景、左と真ん中と右に建物が見えますが、それぞれにちゃんと行ける。
しかも、前述通り、何らかのアイテムが用意されている。
なので、探索が面白い。
寄り道しまくりました。結果、プレイ時間3桁到達です。



ここでやや比較対象として挙げちゃって申し訳ないのですが、ウィッチャー3なんかは見えてるけど行けない場所、多かったんですよね……
この都市部で一番ってくらいにドデカイ立派な建物、入れないのにはビックリしたし残念だった。
(シナリオ次第で行けたりしたら申し訳ない)
(あとウィッチャー3はウィッチャー3で面白いゲームです)
エルデンリングはそうした不満を感じることはなかったし、遠くに見えていた場所に足を踏み入れた時の驚きや感動がありました。

と、ここまでベタ褒めのエルデンリングですが……
大きな不満点として後半になるほどバランス調整が雑というのがあります。
その雑さは歴代ソウルシリーズで一番。
後半の雑さに定評があるダクソ1やダクソ2なんか目じゃないレベルで雑。
いや、ダクソ2はわりかし常に雑な印象があったけど。

序盤のエルデンリングは丁寧に作られていました。
具体的には最初に訪れるであろう大型ダンジョンのストームヴィル城は道中もボスも丁寧に作られていて攻略しがいがある素晴らしいマップでした。
しかし、進むにつれて丁寧さが薄れていって……
特に後半は難度を上げたいがために単純に敵を増やすという意図が透けて見えました。
雑魚はとにかく置きまくれ!
かつて立ちはだかったボスキャラも複数体登場するぞ!
だから、面白くねえんだよ、それ!!

まぁ、でも、つまらないかとなれば、また事情が異なりまして……
今回、武器ごとに与えられた固有のアビリティ(交換可能)、戦技がとんでもなく強い。
私が選んだ侍の初期装備、打ち刀の居合いの戦技は基本攻撃の3倍の破壊力。
この時点でツエーツエー奥義だこれーみたいに言っていたのに、さらにとんでも強い戦技が手に入っていって……

特に今最強クラスの戦技と言われている霜踏みはシリーズ最強クラスにヤバい。
消費が少ない、大火力、隙が少ない、範囲が広いと至れり尽くせり。
何一つ弱い部分なし。
特に範囲は第四次スパロボのハイメガキャノンレベルに広い。
これはもはやダクソ世界に降り立ったMAP兵器。
強いて言えば地面を這うので空を飛んでいる相手に弱いくらい。

そんな壊れ戦技の霜踏みのおかげで、雑な数の暴力に対して壊れ戦技で殴り合うという高度なレベルでバランスが取れていた気がします。
正確には中盤で霜踏みを見つけた時点では無双してアヒャヒャヒャヒャwwwみたいにのたまっていたのですが、
後半になる頃には霜踏みがないエルデンとかやってられっかと思うくらいには暴力が勝っていた気がしましたが。
ともあれ、壊れ戦技のおかげで一定の爽快感が保たれていたのは事実で、そこでも飽きさせませんでした。
やっぱ守りっぱなしは面白くないからね。俺にも殴らせろ。

こうした戦技のとにかく強くしておけな調整は良かったと思います。
今後、オンラインアップデートが行われると思いますが、霜踏みの下方は絶対反対!
霜踏みを弱くするよりも他の戦技を霜踏みレベルに強くして欲しい!
弱くするなら後半の調整を丁寧にやり直せ!

それにダクソ3は強いと言われている武器をクレーム対応の如く下方修正していった結果、
使えない武器がただ増えるという面白くない構図になったので、今回は弱くしないで欲しい……
ダクソ3は民意に負けすぎたクソゲーです(断言)

というわけで後半の雑な調整にも何とか耐えることができました。
まぁ、でも、ふざけんな!と思う敵は何体かいたのでいくつか紹介。
クソモブザイヤー!



おそらくプレイヤーの12割はふざけんなと思ったクソモブ、何か昆虫っぽいヤツ。
このモブの恐ろしいところは飛び道具。
ダメージ・誘導・弾速・連射速度という飛び道具に求められている要素の全てを満たしている超兵器を連発してくる。
多分、エクバでも通用する。ステBD強要武装。

この飛び道具、距離が離れていると延々と打ってくる。
たまに近付いたり様子見するみたいな生ぬるいAIは搭載されていない。
回避に徹してもいつかは喰らってしまうので壁を盾にすることは必須。
雑魚なのにボス戦みたいな対策をさせてくる大物である。

では、接近戦はどうかとなると普通にこなせるというか、痛いし早くて厄介。
遠距離が強いヤツは近距離は弱いという甘えた考えは通じない。
やっぱエクバでも通用すると思う、この人。

得意距離は問答無用の制圧力、近距離も強い。
クソモブの代表格ですね。
なお、下手すれば序盤でも相まみえる可能性があるのがクソモブ度を上げている。



多分、騎士系モブで最強格の人。
多才な攻撃方法、高い攻撃力、霜踏み3発は耐える打たれ強さ……
騎士に求められる全てを満たした上でこのモブの邪悪なところはまずは配置。
終盤のダンジョンで元ボス+騎士2体+バリスタ4台という地獄としか言い様のない配置で登場してくる。
この最終防衛ラインっぷりは凄まじく、こんな化け物布陣がある以上は霜踏みが正当化されると思う。
まともに抜けさせる気ないだろ。

加えてこのモブの厄介なところは……回復。
HPが減ると回復する。しかも、全回復。
加えてこの回復モーションにスパアマが付与されているので、見てから攻撃で防ぐという甘えた対応は通じない。
いや、甘えてないよな……
回復は攻撃で潰すって常識なのに、それができないってやっぱおかしいよな……
一応、火力で押し切ることはできなくもないです。一応。

なお、エルデンリングは過去作のオマージュがけっこうありまして。
ここでダクソ1時代の思い出を語るとダクソ1には攻撃を受けてものけぞらないという強靱というパラメーターが存在した。
要するにスーパーアーマーですね。

強靱自体はダクソ1以降のシリーズに存在している、エルデンリングにもあるのだけど、ダクソ1は強靱初登場ということでハチャメチャな調整がされていて……
何と常にスーパーアーマーが適用!
普通に歩いても怯まない。お前はメカザンギかよ。
(さすがに以降のシリーズでは攻撃中のみに適用)

で、当然、回復にもスーパーアーマーが適用されるわけで。
目の前で露骨に回復している相手をロクに妨害できないというフラストレーションが溜まる状況が生まれるわけですよ。
そして、この騎士はそれを再現!
再現するな!
個人的にダクソ1で一番興が冷めるのがこのスパアマ付き回復だったので、その想い出と合わせてクソモブランクイン。



個人的に最強のモブ。何かキモい人。
まず、特筆すべきは機動力。
普通に速い上にテレポートで瞬間移動してくる。
このゲーム、基本的にロックオンしながら戦うゲームなので、テレポートでロックオンを外されるのは致命的。
さらにこのテレポートから広範囲の毒吐きをしてくるという孫悟空のようなコンビネーションをしてくる。
こんなキモい見た目なのに我らがヒーロー、孫悟空ムーブですよ。止めてくれ。



また、このテレポートの厄介なところは安全地帯を奪うこと。
シリーズにおける攻略の常套手段としては安全な位置から飛び道具で攻撃するというものがあるのですが……
こうして高所を位置取って弓を打つと後方にテレポートして毒かめはめ波を撃って接近戦を仕掛けてくる
決して甘えは許さない。

さらに強みはテレポート以外にもあって。
接近戦が鬼のように強い。
攻撃の回転率、威力共にとんでもない。
おまけにオラオララッシュまで仕掛けて盾ごと殺してくる。
なので、まともな近接戦で勝つことは極めて難しい。
お前もエクバで食っていけるよ。

ここまででもゲロを吐きそうというか吐けるというか吐いたのに、トドメにリスポーンあり+複数体配置
必死こいて2匹目を倒したところで3体目が出てきた時はさすがに逃げ出した。
逃げ出したら追いつかれて殴り殺された。
ねえ!? おかしいよねぇ!?

というわけで、こいつが個人的に最強最悪のクソモブです。
あまりにもクソモブ過ぎてスクショさえ撮りに行きたくなかった。
一応、回復が弱点という性質はあるのですがそれがどうした。



締めくくりはクソモブというかクソボスのラスボス、エルデの獣さん。
こいつだけは問答無用のクソ! アプデで削除か削除しろ!
というのも、行動パターンが超機動力でガン逃げや高飛びからの遠距離攻撃ばっかりなんですよね。
やることは必死こいて走って殴るだけ。
その最中に一発でも喰らえば7割取られる。
きょ、虚無い……

途中の雑な配置はゲラゲラ笑いながらプレイできたのですが、エルデの獣さんだけは、その、さすがに、無理……
このボスを考えた人は社長室に呼ばれて欲しい。
でも、フロムの社長に呼ばれても何かまともな説教されなさそうだな……


というわけで、エルデの獣を除けば最終的には楽しい想い出たっぷりでした。
雑な配置やクソモブも戦技で殴り合えばやり合えますしね。
ごめん、キモい孫悟空はそれでもキツい。
フロムゲーのいいところと悪いところが濃縮されたようなゲームでバランスが取れているとは決して言い難いのですが、
ずっとフロムゲーをプレイしてきた身としてはスッゲエ面白かったです!