噛ませ犬じゃないと言わんばかりの堂々とした噛み付きである。
いや、ピクルには噛ませ犬ではないところを見せてほしいのですが。
武蔵と並んでブランド感がありますし。
ピクルがジャックの僧帽筋付近に噛み付いた。
ただ噛み付くだけではなく腕と脚を回しがっちりだいしゅきホールドだ。
何が何でも離さない意志が伝わってくる。
そして、ピクルほどの巨体の持ち主がしがみつくほどの超巨体が今のジャックである。
みっちゃんはこのピクルの暴挙を身体を張って止めようとする。
この展開はみっちゃんとしても読めなかったようだ。
ピクルが暴走した時のためにもうちょっと準備しておけと思うが、巨悪徳川はパッションに生きている。
計画など情熱を曇らせるだけのノイズなのだ。
この状況でもジャックは動じない。みっちゃんに敬語で話しかける余裕を見せる。
いや、もうちょっと焦った方がいいと思うのですが。
本部相手に負けたのはマイペースすぎたのが敗因だったと思うけどそこの弱点は解消していないのか？
ここでジャックは身体を大きく捻った後、その反動を活かし身体を大きく振る。
これによって噛み付きとホールドから逃れるのだった。
言葉にすれば単純だがピクルのフィジカルを上回るほどの瞬発力は半端ではない。
かつてはピクルのフィジカルに圧倒されたジャックだが、今では越えているかはわからないが肉薄できているようだ。
上着を噛ませて引き抜かれれば歯を失う可能性がある。
ジャックはかつて勇次郎に諭され本部に実演された過去を持つ。
同じようにピクルにこの噛み付き対策を実行したのだろうか。
ピクルの歯が心配になったがTシャツの生地が口元にあるだけで歯へのダメージはまったくない。
ピクルの歯は規格外なのか、あるいは生地が薄すぎたのか。
「ピクル………」
「歯ァ喰イシバレッッ」
余裕を見せるジャックだが噛まれた以上はただで済ます気はない。
ピクルとのファーストコンタクトの時のような顔面への全力のパンチだ！
二人の真の再会の一撃と言えよう。
ところで何でカタコトの日本語で叫んだ？ どうせ言葉通じないし母国語でいいんだぞ？
かつては余裕で受けきったピクルだが今回は吹っ飛びダウンする。
しかも、ピクル初の鼻血まで流している。
今までピクルに打撃で明確にダメージを与えることができたのは、刃牙の摩訶不思議打撃だけだった。
かつてはまったく通じなかったジャックの一撃がピクルに通じたと見てよさそうだ。
ジャックが強くなったのか、ピクルが安易な狩猟に甘えたことで弱くなったのか。
この一撃は間違いなくピクルにダメージを与えたであろう。
もっとも、これで怖じるピクルではなく笑みと共に起き上がる。おまけでコートを脱ぎ捨てている。
ダメージは受けたが余裕で立ち上がれる範疇なのだった。
このままジャックVSピクルか？
それを止めたのは花田に投げられた男、花山薫だ！
いざという時にみっちゃんが話を通していたのか、あるいは偶然通りかかったのか。
ともあれ、花山なら止められる……のか？
まぁ、花山の言うことならピクルも大人しく聞きそうな気はする。
続きは次号だ。休載だがな！
今のピクルはいまいち強くない。
マッハ突きに耐えた主役時代には鼻血を流してダウンなんて考えられなかった。
どうやって勝つのかわからないくらいの強さがあったし、それ故に刃牙との戦いでダメージが通ったのが納得行かなかったくらいだ。
いや、ホント納得行かなかったな、アレ……白亜紀闘法に追従できたのはホントなんでだよ……
全盛期は強すぎたからか、今のピクルは弱くなってしまったのだろうか。
まぁ、あんな生活をしていれば弱くなるのは納得してしまう。
強敵との死闘がピクルにとってのトレーニングなのに、その死闘をせず弱い相手を狩っていればそりゃ弱くなる。
格ゲーの神、ウメハラだって初狩りばっかりしていれば弱くなりますよ。
何だかんだジャックのキャラの格は取り戻しつつあるけど、ピクルの方は落ちぶれた感が強い。
なので格と誇りを取り戻してほしいけど、ピクルが戦うと対戦相手は範馬刃牙を除いてタダでは済まないのが難しいところだ。
食べても問題ない相手……やっぱ宿禰と蹴速？
でも、ジャックもジャックで勝てる見込みはあるのだろうか。
前回は惨敗と言ってもいい結果だった。
いや、打撃が通じているので何かイケそうな気はしますが。
翻弄されて絶望してしまった白亜紀闘法とか、刃牙に特に仕掛けなしで破られちゃったしジャックも何とかできると思っても仕方ない……のか？
どうせ戦うならお互いを立ててからやりあってほしい。
ピクルに地下闘技場戦士が改めて挑んでみるのが丸いだろうか。
かつては夜叉猿に負けたが今は白亜紀の戦士にも負けん！
加藤清澄参戦！
……みたいになれば、ドリアンに挑んだ以上の祭りになるかも……
