刃牙らへん感想 第25話「宣誓」



ジャックとピクルの間に花山が割って入った。
並みの格闘家なら割って入った瞬間、両者に吹っ飛ばされる。
範馬刃牙なら間違いなく吹っ飛ばされていたところだ。
……あれ? 刃牙って並みの格闘家だっけ……?

花山曰く堅気の人がいる往来だから揉め事は避けろというごく当たり前の論法であった。
堅気を軽んじない辺り、花山組の健全経営が窺える。
また、花山組の縄張りという理由もあるようだ。
ヤクザなだけにこっちの方が重いような……?

時代は違うし言葉も解さないピクルだがホモサピエンス同士で花山と通じ合う。
いや、ピクルはホモサピエンスなのか?
骨格が違うし牙とか生えてるし。
ホモサピエンスに対するネアンデルタール人みたいな似ているけど別種の生命体の気もする。

しかし、ピクルを完全に納得させるには至らないのか、ピクルは花山に組み付く。
花山にも襲いかかるのかと思いきや、かつて同じように組み付いた過去を思い出したからだった。
タイマン張ればダチなのでピクルは花山もダチ!
同じような理屈で一度餌にしたからジャックは今でも餌、だから噛み付いた……とか?

懐かしみ笑みを浮かべる余裕を見せるピクルに対して、ジャックは困惑していた。
驚くべきことにジャックは花山を知らなかった。
いや、最大トーナメントに一緒に出てたやないかい!
対戦はしていないけど、ガーレンに一発で花山がやられた現場に立ち合っていたやないかい!!
あの時の花山のやられ方は地味に黒歴史レベルだから印象に残らなくても仕方ないかもしれないけど。

こういうところ、けっこう抜けているのがジャック範馬であった。
本部は覚えていても花山は覚えていないなんてちょっとヒドいですよ。
そう、本部はあの本部とちゃんと認識していた。
あの本部って認識が非常に引っかかるけど。
あのって感じなんだ、本部……いや、気持ちはわかるけど……

ジャックは花山のことをみっちゃんに問いかける。
この人、本気で覚えていねえ……
最大トーナメントの時、何をしていたんだ? ちゃんと観戦していました?
いや、あの時はトイレに引きこもってドーピングしていたか……

みっちゃんは花山をジャックと正反対だと語る。
強さのためなら異常なトレーニングに人体改造を行うジャック。
対して鍛えない生まれた頃からの強者、花山。
正反対と言えば正反対だ。

「おぬしらは確実に噛み合う!!!」

そんな正反対の二人が邂逅した……が、それよりもジャックとピクルである。
地下闘技場で二人は激突する!……予定である。
というか、いきなり戦うのは展開が速い!
これでもしジャックがピクルを倒そうものなら、次に挑むのは刃牙か勇次郎になってしまう。
もうちょっと段階を踏むかと思いきや、先のことをまるで考えていないハイペースである。
本当に鎬昂昇は何だったんだ?
次回へ続く。

展開はハイペースだが次週はまたも休載と掲載ペースはスローペースだ。
しかも再開は35号なので実に2回分の休載となる。
豪快極まりない休み方である。
ま、まぁ、今は外伝が3つも動いているのでバキ成分はそっちで補う方向で……

ここまで休むのは先のことを考えていない気がする。
いや、今までも考えていませんでしたが。
花田なんてとりあえず出して、キャラが立っていないからとクビにされたくらいだし。
……令和の時代にもやってるな、これ。

ともあれ、ジャックとピクルが戦う方向で決まったらしい。
いつかやるかと思ったら次回には戦いそうなくらいだ。
前回は圧倒的な差で負けたジャックだけど、今のピクルは弱体化の気配もするし何とかなりそうな感はある。
全盛期ピクルでさえ範馬刃牙なら何とかできたわけだし。
いや、あれは何とかできたことに未だに納得がいかないけど。
打撃が通じるのは納得しても白亜紀闘法に追いついたのは納得できぬ……

それにしてもペイン博士は何をしているのだろう。
君はピクルは守護らねばならぬだろうに。
武蔵相手には拳銃を取り出してまで戦いを止めようとしたし、マッドサイエンティストとしての意地を見せてほしいですね。
いっそペイン博士謹製改造生物をジャックと戦わせてみるか?
ジャックもマッドサイエンティストから生まれた身だし、マッドサイエンティスト対決になるぞ!
意外と面白いかも。テーマをちゃんと作るのは大事ですね。
鎬昂昇VSジャックのテーマは迷子だったのが良くなかった、かも……