連載再開なんて銘打たれるほどのクールタイムである。
隔週から月刊になった!
これが刃牙らへんなのである。
さて、板垣先生13歳、中一の頃のエピソードが語られる。
その頃の友人?吉田君には必殺技があった。
それがゾウキン絞り! 人の腕を雑巾のように絞る技だ!
そのコツは隙間を空けないことだとか。
「マジかッッ!!?な
体力もイマイチな吉田君だがこのゾウキン絞りの痛みは凄まじく、ケンカとこの技には光るものがあったらしい。
というわけで、花山の新技(握撃じゃなかった……)は板垣先生の実体験から生まれたものらしい。
武蔵にやったアイアンクローといい花山の新技は実体験から生まれている。リアリティ!
そんなわけでタイヤを引き裂く握力でゾウキン絞りをやればそれはもうオモシロ技ではない。
それはそうかもしれない。
ただのつねりさえも必殺技にできたほどだ。
独歩顔負けの人間凶器っぷりである。
でも、隙間を空けないのがコツなのに花山は隙間を空けている。
というか、ゾウキン絞りをできれば十八番の握撃もできると思うのですが……
ゾウキン絞りならではのメリット、あるいは握撃をしなかった理由はあるのか?
肉が剥き出しになる絵面はアイドル路線としてダメだったか?
花山もコンプライアンスと戦っているのかもしれない。
ピクルさんの食人NG令が出されたから切れ味が失われたのかも。
何にせよこのゾウキン絞りによってジャックは絶対有利のポジションを解いてしまう。
氷を入れたコップを壊されたらスタンドを解除するくらいに覚悟が足りない。
これではマンモーニですよ。
つねられて叫ぶのはマンモーニって感じはあるけど。
お互いにダメージを受けたのだが花山は致命傷に対し、ジャックはせいぜいが物凄く痛い程度だ。
腕の皮が裂けるのは痛かろうが決して戦闘に支障をきたすダメージにはならない。
有利なのは間違いなくジャックなのだが痛みに負けて隙を晒してしまう。
やはり痛み耐性がないのか。ドーピングしていないのがデカいかもしれない。
本部戦では競技者を自認していたし競技にない常識外れの攻めには弱いのか?
ピクルさんの脚による引っかきには耐えたのに……
ともあれ、隙だらけだ。
そこに花山はヤクザキックをアゴに向けて放つ。
パンチが主力の花山だが決して苦手なわけでもなければ拳一つにこだわりがあるわけではなくたまには蹴る。
160kgの力士並みの体躯から放たれる蹴りは強烈無比であり、この一撃でジャックは海老反りになるのであった。
ここまで不動明王だった花山だが頸動脈を噛み切られたことでさすがに勝負を急いでいるのか、さらに追撃は続く。。
次の手はボディへのヤクザキックだった。
まさかのキック2連発である。
「武ではないッッ なのに何と理に適った「蹴っとばし」…………ッッ」
この蹴りに園田さんが驚愕する。
武ではないというのは技術的な裏付けこそないものの、ダメージという点では凄まじい蹴りという意味だろうか。
園田警視正も武術の知識があるだけにその観点からの驚きであった。
事実、持ち前のセンスで胴廻し回転蹴りを放ち天才愚地克巳を戦慄させているし、武術に心得のある人間ほど驚かせる何かを秘めているのだろう。
それにしても、君、そういうキャラだったか?
何か本部みたいな驚き方するなー。

このボディへの蹴りを食らってジャックが吐く。
吐いた!? ジャックが!?
まさかのゲロである。そして、ゲロを吐くほどの打撃であった。
ゲロを吐かせた打撃は例外なく効いている。
ある意味では顔面の皮を剥がされる以上のダメージだ。
しかも、お腹を押さえちゃって隙だらけだ。
メッチャダメージ受けてますやん。
ポンポンペインですやん。
いや、お腹痛い痛いしている場合じゃないぞ。
というか、美意識がないならゲロを相手に吐き出して目潰しするくらいはしたまえ。
さらに花山の追撃は続く。
左拳で顔面を殴る。
意外な2連続キックの後は花山得意のパンチである。
これを受けてジャックが白目になり、吐いたゲロがギャラリーに飛び散る。
ゲロを吐くのは大ダメージだがゲロを撒き散らすのも大ダメージ……なのか?
ともあれ、ジャックは反撃できない。自慢のタフネスで耐えて反撃が必勝パターンだがそれができていない。
そして、最後はトドメの平手によるビンタだ!
ビンタなの!? 何でそこでビンタなの!?
最後の最後で自慢の握力とは無関係の一撃が来たよ。
いや、自分の拳を潰すほどの握力って何だったんだよ。
今回の花山はつねったりと意外性を重視しているのか?
ともあれ、強力な一撃に変わりはなくジャックはダウンする。
ゲロも吐いているし勝負が決まりかねないが範馬一族なので油断はできない。
範馬刃牙なら問題なく立ち上がる。
あいつはゲロどころか小便を出しても立ち上がる。
押せ押せの花山だが首筋からは大量の血が出ている。
ダウンこそ奪ったものの出血多量のダメージは軽視できないだろう。
事実、フィジカル最強クラスだったはずの宿禰は頸動脈のダメージによって倒れている。
まぁ、両腕の上腕動脈を噛み切られたのにそっちのダメージはまるで問題なさそうなピクルさんがいたのでよくわからないのですが。
上腕動脈は大丈夫でも頸動脈はダメだったりするか?
この凄まじい連打でついに危機感を覚えたのか、園田警視正が制止していた警官がついに動きこの勝負を止める。
警察の介入でこのまま勝負あり、あるいは勝負なしか?
花山の意外な大健闘からどういったオチになるのかわかりにくい展開になってきた。
これでジャックが邪魔が入ったから勝負なしとか言い出したら困る。
最近のジャックは何か今までと別人だし本部みたいなことを言い出さないだろうな……
警察の介入が入った以上は戦いを続けにくい。
無理矢理続けたところで有耶無耶になるのでこれで終わりだろうか。
ダウンしたジャックではあるが、ダメージという点では頸動脈を噛み切られて治療必須の花山の方がデカい。
花山は喧嘩に勝ち、ジャックは試合に勝つ形になるか。
これでジャックが勝利宣言したらクッソダサいのですが。
それにしても花山、大金星である。
得体の知れない実力者になってしまった。
一体どうしてしまったんだろうか。
ガーレンにパンチが通じず投げ一発で負けた過去は何だったのか。
この実力の奇怪さは刃牙に似ている。
あの人も意味がわからない強さを持っていますからね。
もしかして花山には刃牙の霊が宿っていたりするのか?
あるいはこれが(外伝の)主人公補正か?
ジャックも刃牙らへんの主人公だから主人公補正があるはずだけど、何かピクルさんに使い切った感がある。
あれは補正の権化だったし……
そんな続きが気になるところだが次週は休載だ。
連載再開と銘打ってからの即連載休載!
連載ではないッッ。なのに何と理に適った「休載」…………ッッ。
まぁ、1ヶ月休むとかじゃなければもう許容しましょ。
次回へ続く。