設定マニア以外厳禁。
・キノゴン
アスクギアの舞台となるエリルミアの山岳地帯に散見される魔獣。
魔獣のため、人類には例外なく攻撃的である。
攻撃的であるが、やることは極めて短いリーチから繰り出される脆弱なパンチだけであり危険度は低い。
また、脚が極端に短いことからよくコケる。
そうなると起き上がれなくなるため、ただのキノコとしてその一生を終える。
その身に毒はないため、食用にすることもできる。
ただし、その愛らしい見た目とは異なり味わいは最悪に等しい。
とにかく苦く渋く、食感も無駄に粘ついているため、歯にこびりついてしまう。
その味に耐えて一口飲み込んでも歯に挟まった身を舐めてしまい、味がぶり返すと実に迷惑。
栄養価も低く食用としての価値は絶無である。
(なお、食用にできる魔獣は多いのだが、大多数がゲテモノとして見ており食卓に並ぶことはごく稀である)
キノゴンに類似した魔獣は世界中で見られている。
魔獣史を巡るとエリルミアで確認された個体が最古のものとされているため、キノゴンはエリルミア発祥と認知されている。
そのキノゴンが外つ国に存在する理由は自らの脚で外つ国へ向かった、胞子が風に乗って外つ国に辿り着いた、人為的に運んだと諸説存在し、未だに結論には至っていない。
なお、外つ国の個体は環境の違いからか、その性質が若干変わっている。
例えばフェルアルナという国では極めて美味なデスキノゴンという個体が確認されている。
・バドーン
エリルミアの海の近くに生息している魔獣。
身体の70%が水分でできており、まるで水風船のような質感をしている。
何となく愛らしく思えるような外見のため、それなりの知名度を誇っている。
ヒーローショー(主に機動姫君イリヤ)ではキノゴンと共に着ぐるみで出てくる。
だが、外見とは裏腹に生態は凶暴。
人間を確認するやいなや、その体質を利用し地面を跳ねてからの牙と爪で襲いかかってくる。
逆に地面を跳ねないとその機動力は数分の一に落ち込む。
ホームグラウンドであるはずの砂浜では跳ねることができず、戦闘力は大きく低下している。
なお、これはあくまでも幼生体であり成長することで強固な殻に身を包むようになる。
そうなると跳ねることができなくなる代わりに転がってくるようになり、砂浜でも戦闘力はさほど落ちない。
防御力も上昇しており生体となったバドーンを嫌う放浪者は多い。
生体になるとその愛らしいような姿からおどろおどろしいものになると言われている。
バドーンの商品価値を下げることを嫌う玩具関係の会社から公表を控えるよう圧力がかかっており、その姿は世間にほとんど認知されていない。
……こんなことを作中でも書きまくりたいけど、なかなか尺がね。
魔獣図鑑はけっこうな妥協の産物。
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