何かゆうえんちがどんどんバキ離れしていきますね。
どうやって収拾を付けるのか、ここから本編に繋がるのか……
加藤に続いて末堂がドリアンに挑む!
末堂かよ!? 落ち着け!
実に第1巻以来の実戦である。
本部流として驚き役をやってきたのだから、実戦はいくら何でも無茶というものだろう。
そんな不安を吹き飛ばすように末堂はけっこう強い。
フィジカルは立派……なのか? 微妙なところだ。
とりあえず、背は高いぞ!
背が高いのはバキシリーズにおいて何の強みにもならないけど。
2m43cmあっても本部には勝てないんですよ。
それでも殴り合いではパワーとタフネスを見せる。
だが、そこで正面から戦うドリアンではない。
ジェットコースターの上を戦いの舞台に選ぶ!
戦力で圧倒している加藤には真っ向勝負を仕掛け、フィジカルで迫る末堂には策略を仕掛ける。
相手の苦手分野で戦おうとしているのが窺える。
落ちれば死のジェットコースターバトルに末堂は翻弄される。
そりゃ怖いからな。
対してドリアンは全然動じる気配を見せない。
死刑囚だけあって異常性を見せる。スペックとは別の意味で狂人なのだ。
しかし、ここで末堂はまさかの三戦でバランスを取り反撃を行う。
コラとかで有名な三戦がここで再登場しようとは!
加藤同様に師匠の独歩から勇気をもらって反撃だ。
加藤の仇討ちのために戦っている末堂だけど、モチベーションの根源には独歩がありそうですな。
それに対してドリアンはジェットコースターから諸共に飛び降りる。
そして、電柱にアラミド繊維を引っかけてブレーキとすることで自分だけ難を逃れる。
イリュージョンめいている手腕だ。
こうして末堂、死す。いや、死んでない死んでない。死んでいそうだけど死んでない。
なお、再登場までにおおよそ7年半を要しているから、死んだのかとそわそわしていた。
末堂を殺害した(してない)ドリアンの元に独歩、克巳、烈の3人が集う。
いずれも劣らぬ一流の戦士だ。
加藤と末堂みたいな二流以前の三流とは違うぞ。
……うん、加藤と末堂って三流戦士なんだよな。
ここでドリアンが烈と同門であることが明かされる。
ドリアンはただのドリアンではない。怒李庵海王なのだ!
怒李庵って当て字として完璧過ぎるんですよね。
怒るなよ……もっと別の字にしてやれよ……
ドリアンが烈の故郷とも言える百林寺に入門した理由は一切不明だ。
本当に謎である。想像もできない。
劉海王はドリアンが死刑になることを知っていた。
百林寺に入門中に事件を起こし破門にされたのだろうか。
何もかもが謎過ぎてバキシリーズ随一のミステリーかもしれない。
なお、かつて朱沢江珠が勇次郎と出逢い、婚約者を殺された時に警察に虚偽の証言を行っている。
その時に「2mを越えるような白髪の老人」が犯人だと証言している。
……偶然にもドリアンと身体的特徴が完全に適合している。
もしかして、これがきっかけとなってドリアンは(いくつかの前科などがあるにせよ)無実の罪で捕まったのかも。
打岩どころかトンネルを掘るだけの力量をドリアンは持っていた。
そして、本物の武術家である。
その実力は間違いなく海王としても上位だろう。
事実、一山いくらの海王、楊海王の打撃をノーガードを受けながらダメージをまったく見せなかった。
ラノベの登場人物のような設定の山盛りにどう対抗する、神心会!(うち1名部外者)