アニメ版範馬刃牙感想 第15話「自然力VS武力」&第16話「ピクルの涙」



8月24日からバキが連載再開するぞ!
再開が早い! 嬉しいけど心の準備ができていない!
というわけで、アニメ版の感想はある程度まとめてやっていきます。
今回はピクルVS烈編!!
あと話数表記を公式サイト基準に直しますね。


白亜紀から蘇った史上最強の男、ピクルは大きな問題を抱えていた。
それが食糧問題!
自分に襲いかかる生物しか、強者しか食べない。
各種猛獣をけしかけてもピクルの強さを察して逃げ出してしまうのだ。
ピクルは効率良く得物を駆る狩人ではなく闘争に生きる誇り高き戦士なので!
いや、最近は狩人になっちゃいましたが。

ここでみっちゃんたちピクルの強さを堪能したいチームがけしかけたのはシベリアトラ!
地上最大の捕食者ならピクルにも怖じ気付かない!
まぁ、瞬殺されてしまうのですが。
ただの命知らずをぶつけただけだな、これ……
あとシベリアトラの心中描写がなくなったのはちょっともったいないですね。けっこう好きだったんですけど、あれ。

だが、心中描写がなくなったどころではないアニメ版最大のアレンジが加えられている。
何と全裸だったピクルがフンドシを履いている!!
お、お前がフンドシを履くのは克巳戦からだろうが!?
烈戦でもフンドシは履いたままだ。文明度が上がってやがる!
ここまでは普通に原作通りに全裸にしていたから別に問題なかったと思うのですが……
全裸で烈と戦うピクルは異質感があって好きだったんですけどね。

そんな食糧問題に烈は自分自身を餌にして真っ向から挑む!
過激で命知らずだがそういうのが大好きなのが徳川光成という男である。
負けたら食われるという恐怖のデスゲームにノリノリで乗るのであった。
みっちゃんはこの頃から巨悪徳川の血に目覚めた感じですね。
まだ理性はあった方ではありますが。

烈はフィジカルでも最強クラスなのだがピクルにはあっさり力負けしてしまう。
そこで烈は中国武術の技を引き出してピクルを翻弄する。
だが、かつて立ちはだかったライバルたちをなぎ払った烈の攻撃がピクルにはまったく通じない。
次元の違う実力者だったはずの烈がまったく通じないのは初の描写で驚愕に値する。

さらにピクルは烈の肉を食う! 噛み付くばかりじゃなく食う!
恐怖の食人である。
リアルに食われたことで烈は本気になって靴を脱いで頸動脈狙いの蹴りを放つがこれも通じない。
タフネスとかフィジカルとかそういう領域ではない驚愕の肉体である。

自信を完全に喪失した烈はグルグルパンチを放つ!
首が折れても戦った男の心を完全にへし折るのがピクルの恐ろしさである。
世間ではギャグシーン扱いだけど、烈の全てが通じなかった結果、全てを捨て去て闘争から逃げたけっこう悲しいシーンだと思うんですよね、ここ。
いや、笑える気持ちはわかるけど……

一度は逃げた烈だが身体に染み付いた中国武術は逃げ出さずピクルを迎撃する。
全身を駆使することでピクルのパンチを無力化していく!
さらに自身の理想とする烈海王の幻影を見て覚醒、理想的な技術を駆使して反撃していく。
その理想の打撃の中に金的があるのがさすがである。
ピクルにも金的は効くのだ!
原作だと生チンポに打ち込んでいたから重みが違うぞ。
アニメ版はフンドシ越しなので何かもったいない。

だが、それでもピクルにはダメージを与えられない。
その秘訣は筋肉ではなく骨格にあるとペイン博士は語る。
ピクルの頸椎の太さは人間の数倍、猛牛に匹敵するほどなのだ!
いや、それならそれで教えてくださいよ。

覚醒した烈はピクルの一端、四足歩行の構えから繰り出されるタックルを引き出す。
200kgの体躯を驚愕の加速でぶつけるというシンプルな一撃だが、ピクルのフィジカルで用いれば必殺そのもの。
その必殺に烈は真っ向からの崩拳で立ち向かう!
いや、そこはもうちょっと小細工というか、力の勝負は無理って諦めてましたよね?
だが、知恵を持たず技も持たぬ者が真っ向勝負を挑んだのだから、そこから逃げることは烈の性分ではできなかったのだろう。

結果としては烈の崩拳はピクルに初めてまともなダメージを残せど威力負けして吹っ飛んで負けてしまう。
負けてしまうだけならまだいいのだが、そこからディナータイムが始まるのがピクルの恐ろしいところである。
ピクルは烈の右脚を食らう。
ピクル、容赦せん。泣いてでも食らう。
あとみっちゃん、一切対策なし。
お前はもうちょっと何か考えとけよ!!

ペイン博士が寸止め気味に麻酔で眠らせておかげで烈は右脚、それも膝から下を失うくらいのダメージで済む。
全身を食われなかっただけまだマシだがあまりにも凄惨なダメージだ。
この事実に格闘家たちは驚愕する。刃牙だって慰めに来る。
やっと出番だよ、主人公!
ここからまた出番はなくなりますが。

烈の敗北に動き出すのはその友である克巳であった。
でも、この時点の克巳はいまいちって印象が強い。
大丈夫なのか?
だが、ここから怒涛の克巳の成長が始まるとは誰が予想できただろうか……
次回へ続く。


今回の掲載時の感想
第89話
第90話
第91話
第92話
第93話
第94話
第95話
第96話
第97話
第98話
第99話
第100話
第101話
第102話
第103話
第104話
第105話
第106話